3月11日。東日本大震災から4年目の今日は、久しぶりにしっかりと晴れ渡りました。
市内の絶滅危惧植物の調査に緑区某所へ行きました。フクジュソウが満開でした。
フクジュソウは園芸植物として大変人気があり、いろいろなところで栽培されていますが、県内の自生地はごくわずかしか残っていません。ここはそのうちの1カ所です。お日様に向かって元気に咲いていました。
近くには、出番を待つカタクリ。つぼみがだいぶ膨らんで、もう来週あたりには開花しそうです。
場所を移動して、また別の絶滅危惧種の生育地の現況を見に行きました。
コマツカサススキというカヤツリグサ科としては大型の植物です。県内で安定した自生地はこの周辺1カ所のみです。去年の花殻です。
ここはリニア中央新幹線計画の中で大規模な開発が予定されていて、行く末が心配です。
近くでは食べ頃を過ぎたフキが花を咲かせていました。
なんとなく目がしょぼしょぼするのは、やっぱりスギの花粉のせいでしょうか。
調査をしながらも、いろいろなことを思い出す春の日でした。
(生物担当学芸員 秋山)