ヤブランがそろそろ見ごろです

博物館の前庭には、たくさんのヤブランが植えられています。ランと名前がつくものの、ユリ科の植物なのですが、いずれにしても華やかなこれらのなかまの中では、ちょっと地味な印象があるのは否めません。
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でも、顔を近づけてよーく見ると、やっぱりユリ科です。気品のある薄紫色の花と黄色い葯がとても美しい。
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ちなみに、ユリ科である証拠として、花びらは6枚。
おっと、こう書いてしまうとちょっと不正確です。内側の3枚が花弁(内花被)、外側の3枚が、がく片(外花被)です。
博物館のヤブランは、お盆が明ける頃には満開になるでしょう。花期が長いので、しばらくはたくさんの薄紫色の花が風に揺れるようすを見ることができます。特に、プラネタリウムの入り口あたりからガラス越しに見られる場所が見所です。
(生物担当学芸員 秋山)

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