ヤマビルにも厳しい自然界

先日行った丹沢の山中で、2度、クガビルに出会いました。
大型のヒルで、何と言ってもこの生物の特色は、ミミズを丸呑みしてしまうこと。
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残念ながらミミズの捕食シーンの写真はありませんが、文字通り、タテに飲み込んでしまいます。
そして、丹沢なので、もちろんヤマビルくんもいました。
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近年、ヤマビルは急激に増えたということで大きな問題になっています。ヒルが嫌だから丹沢には登りたくない、という人もいます。確かに体温や炭酸ガスを感知して人に寄ってきますし、潰しても死なないし、冬を除く3シーズン活動してるしと、手強い相手です。
でも、意外と弱い一面もあります。それは、乾燥です。
この日も山頂で、ザックについていたと思われるヤマビルがぽろりと木製のベンチの上に落ちました。
よく晴れた山頂の直射日光にあたり、急速に体表の水分が抜けていくのでしょう。身もだえながら徐々に弱り、ヤマビルは5分ほどで死んでしまいました。
野生の世界は厳しいものです。
(生物担当学芸員 秋山

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