24日はボンに行き、ノルトライン・ヴェストファーレン州の博物館教育普及担当者の協会が主催する会議に参加しました。ドイツ語と英語の入り混じったレクチャーや意見交換を聴くだけでしたが、なかなか興味深い内容だっただけに頭が疲れました。
その後、会場でもある近現代、特に第二次世界大戦以降の歴史を扱う博物館の展示を見学。ドイツは自国の歴史に徹底して誠実に向き合う国です。ユダヤ人や近隣諸国にどんなにひどい行いをしたのか、直視せざるを得ない展示が歴史系の博物館には必ずあります。
中には正視に耐えないような内容もありますが、そこには「子どもの観覧については親が判断すること」というような意味の注意書きがあります。さらにこの博物館で興味深いのは、下の写真。
わざと高い位置からのぞくようになっていて、子どもに見せるかどうかは親が判断するように作られています。
戦後から現代に至る刺激的な展示を見た後、近くを流れるライン川に出て記念写真。みんないい笑顔です。
ボンが首都だった1980年代末までドイツ連邦の参議院に使われていた議事堂を見学し、そこで青少年向けのワークショップの方法や、ドイツにおける歴史展示のあり方などについてディスカッションしました。
すばらしいドイツの2週間ももうラスト1日。というか、これを書いてるのは最終日の夜なので、このブログをどうまとめようか迷っています。まだまだ書き足りないことだらけですが、空港でボチボチまとめを書きたいと思います。
(生物担当学芸員 秋山)
リンク
プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
-
最新記事
アーカイブ
カテゴリー
QRコード
タグ
企画展 (99) カイコ (92) クモ (78) 地質 (65) 歴史 (57) 講座 (46) JAXA (44) プラネタリウム (44) はやぶさ2 (41) ミニ展示 (38) 観察会 (37) 市民学芸員 (33) 星空情報 (32) フデリンドウ (28) 講演会 (28) 野外調査 (26) ふるさといろはかるた (26) 実習生 (25) 吉野宿ふじや (24) 尾崎咢堂 (24) 尾崎行雄 (23) ジョロウグモ (20) 学びの収穫祭 (20) 昆虫 (18) キアシドクガ (18) エナガ (17) はやぶさ (17) 紅葉 (17) ワークショップ (16) 絶滅危惧種 (16) 尾崎咢堂記念館 (16) 考古 (16) 大河ドラマ (16) 外来種 (14) 民俗 (13) 学習資料展 (12) 石 (12) カワラノギク (12) クワコ (12) ミズキ (11) 臨時休館 (11) がろあむし (11) 雨 (10) 冬鳥 (10) 脱皮 (10) キビタキ (10) 舘野鴻 (10) 徳川家康 (10) どうする家康 (10) メジロ (9) 展示解説 (9) 実習 (9) ヒレンジャク (9) 出張授業 (9) 議会政治の父 (8) 和田義盛 (8) カラスウリ (8) 相模原ふるさといろはかるた (8) ゲンジボタル (8) カザグルマ (8) カントウタンポポ (8) 相模川 (8) 羽化 (8) 幼体 (8) ボランティア (8) クイズラリー (8) 探鳥会 (8) 徳川四天王 (7) 憲政の神様 (7) 横山党 (7) ヌルデ (7) クサギ (7) 自然観察会 (7) コブシ (7) 眠 (7) 冬芽 (7) カメムシ (7) アブラゼミ (7) セミ (7) スタンプラリー (7) クリスマスリース (7) 蔟 (6) カルガモ (6) エビネ (6) 特定外来生物 (6) 生物分野 (6) ヤマユリ (6) 繭 (6) 津久井城 (6) ビロードツリアブ (6) 雪虫 (6) 抜け殻 (6) 特別公開 (6) センサーカメラ (6) 休館日 (6) 擬態 (6) アナグマ (6)メタ情報