ドイツから11 歴史を見つめて

24日はボンに行き、ノルトライン・ヴェストファーレン州の博物館教育普及担当者の協会が主催する会議に参加しました。ドイツ語と英語の入り混じったレクチャーや意見交換を聴くだけでしたが、なかなか興味深い内容だっただけに頭が疲れました。
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その後、会場でもある近現代、特に第二次世界大戦以降の歴史を扱う博物館の展示を見学。ドイツは自国の歴史に徹底して誠実に向き合う国です。ユダヤ人や近隣諸国にどんなにひどい行いをしたのか、直視せざるを得ない展示が歴史系の博物館には必ずあります。
中には正視に耐えないような内容もありますが、そこには「子どもの観覧については親が判断すること」というような意味の注意書きがあります。さらにこの博物館で興味深いのは、下の写真。
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わざと高い位置からのぞくようになっていて、子どもに見せるかどうかは親が判断するように作られています。
戦後から現代に至る刺激的な展示を見た後、近くを流れるライン川に出て記念写真。みんないい笑顔です。
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ボンが首都だった1980年代末までドイツ連邦の参議院に使われていた議事堂を見学し、そこで青少年向けのワークショップの方法や、ドイツにおける歴史展示のあり方などについてディスカッションしました。
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すばらしいドイツの2週間ももうラスト1日。というか、これを書いてるのは最終日の夜なので、このブログをどうまとめようか迷っています。まだまだ書き足りないことだらけですが、空港でボチボチまとめを書きたいと思います。
(生物担当学芸員 秋山)

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