ドイツでの楽しかった生活の余波からまだ抜けきっていないので、もう少しドイツのお話しを…。
ベルリンで私たち派遣団がもっとも心奪われたもの、それは、アンペルマンです。
旧東ドイツ国内の歩行者信号機に使われていた男の子のデザイン。
東西ドイツ統一後、西ドイツ規格(国際的にどこにでもあるデザイン)に統一されようとしていたところ、アンペルマンを救う運動が起こり、結果として旧東ドイツ地域を中心に現在も使われています。
ベルリン市内でアンペルマンの信号機を見ると、「本場のアンペルマンだ!」となんだか嬉しくなってしまいました。逆に、ベルリンでも旧西ドイツ区域に多い普通の信号機を見ると、その味気なさにがっかりしてしまいました。
日本でも静かな人気のアンペルマングッズは、ベルリン市内のいくつかのショップで買えたのですが、専門ショップでは、価格が日本国内の半値以下!派遣団のメンバーもちょっと強引に時間をつくってもらい、しばしショッピングを楽しみました。というより、ほとんど取り憑かれたように買い込んでいたメンバーも何名か…。
翌日から、誰かしらが必ず何かアンペルマングッズを身につけていました。
ドイツで感じたことの一つは、街の中のちょっとしたロゴ、調度品などの工業的なデザインが非常に優れていたこと。ドイツ人のものづくりへのこだわりを感じました。アンペルマングッズもまた、シンプルながらとてもすばらしいデザインばかりでした。私も、アンペルマン・フリークを自覚しています。
(生物担当学芸員 秋山)
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プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
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