今日はカイコではなく、弥栄小学校5年生に文字どおりいろいろな生きものをつかまえたり観察したりする授業をしてきました。ここの学校の中庭はすばらしい!いわゆる「草っぱら」に近い広場と、いかにも水の中のいろんな生きものがいそうな「じゃぶじゃぶ池」があるからです!
5年生全員で池の中の生きものをつかまえることは混みすぎてできないので、半分の人には用意した「お題」をやってもらいました。たとえば、ササ舟づくり。
ただの簡単な工作のようですが、ササの葉の特徴を生かした工作であることを付け加えるだけで、ちゃんとした理科の観察になります。
こちらは、シロツメクサのお豆さがし。シロツメクサ(クローバー)がエンドウ豆のなかまであることをみなさんの目で確かめてもらいました。
そして、葉っぱのにおいのインタビューも。3種類ほどのにおいの強い葉について、「よい」か「いや」かのインタビューをしてもらいました。
写真のドクダミをはじめ、すべての葉で「よい」と「いや」が拮抗したり、片方に偏っていても、少数派の方の意見も確実に存在することを理解してもらいました。ほかにも、つる植物の巻き方を探してもらったりと、盛りだくさんでちょっと解説しきれなかったのですが、それぞれ観察することを楽しんでくれたようなので一安心。
そして、メインイベントはこちら。
博物館から持ち込んだ顕微鏡をテレビモニターにつなぎ、じゃぶじゃぶ池で採水したサンプルからミドリムシやゾウリムシ、クチビルケイソウなどのプランクトンを見てもらいました。たった一滴のサンプルに含まれるたくさんの微生物と、その活発なようすにみなさん見入っていました。
準備時間が短くて授業全体のデザインが不完全でしたが、実物のインパクトの大きさに救われました。生徒数などを勘案した上でプログラムを絞り、さらに進化させたい授業プログラムだと感じました。
(生物担当学芸員 秋山)