ジョロウグモ、分散。

だいぶ前に幼体がひと塊りになる「まどい」について書きましたが、先週ぐらいからジョロウグモの幼体も1個体ごとに網を張るようになってきました。

成体と同じように円網の前後に不規則な「迷網」を付加する特徴的な網を張っています。

上から見たところ。

こちらはクサグモの立派な網ですが…

ちゃっかり足場にして円網を張っています。この場合は物理的に無理だったのか、迷網はありませんが、こうしてたくましく分散していくんだな、と感慨さえ覚えます。
ただ、生き残るのはこの中の一握り。これから体が大きくなり、目立つようになりますが、個体数は減っていく事になります。(学芸班 木村)

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