今日から新規受け入れ資料のくん蒸が始まります。
専門の業者さんが来て、資料のまわりに骨組みを組み立てていきます。
資料をぴっちりと被い、被覆の完了。この中にくん蒸薬剤を気化させて入れていきます。
近年は、収蔵庫の環境整備や清掃、日常の点検などによって資料のカビや虫害の事故を防ぐ管理方法が主流で、当館でも取り入れています。しかし、総合博物館の新規受け入れ資料は、ご家庭の中に眠っていた木製品や紙類、さらには埋蔵文化財など多岐にわたります。地球環境のことなど考えるとなるべくガスくん蒸を行いたくないのがホンネですが、そうもいきません。
こうした被覆くん蒸は、投薬量を最小限に抑えるための方法でもあります。
(生物担当学芸員 秋山)
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プロフィール
神奈川県相模原市中央区にある市立博物館です。1995年に開館して以来、相模原の歴史や自然を扱う総合博物館として市民に親しまれ、2019年には入館者数が300万人を超えました。また、2010年7月には、小惑星探査機「はやぶさ」の、2021年3月には後継機「はやぶさ2」の再突入カプセルの世界初公開を行うなど、お向かいにあるJAXA相模原キャンパスとの連携も深めています。
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