地質調査日誌6/17 相模原市中央区陽光台

6月17日、水曜日。曇り時々雨。

今日は梅雨の雨間を狙って午後から野外に出かけました.関東ローム層の露頭の現状調査です.

富士山から飛んで来た火山灰が何万年もかけて少しづつ降り積もってできた地層です.

写真の真ん中あたり,白っぽい帯状の部分は遠く九州から飛んで来た火山灰が混じっています.

白っぽい部分を拡大するとこんな感じです.今の鹿児島湾のあたりにあった姶良カルデラと呼ばれる火山の火山灰が富士山の火山灰と混じっています.この姶良カルデラの噴火は今から約3万年前に起きました.上の方の灰色や黒色のつぶつぶは富士山から飛んで来た溶岩の破片です.

このところ,企画展の準備で室内での仕事が多く,久しぶりの野外調査でした.

(地質担当学芸員 河尻)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと パーマリンク