本日は、さがみはら宇宙の日「あかつきトークライブ」でした。
毎偶数月に、金星探査機「あかつき」チームの皆さんと一緒に、2015年12月7日に金星周回軌道再投入を目指すこととなった、「あかつき」について、そのミッションを振り返り、応援をする企画です。本日は、生憎の梅雨空でしたが、73名ものお客様がご参加くださいました。
今回は、「探査機の構造」をテーマに、JAXA宇宙科学研究所助教の奥泉信克先生に講演いただきました。
演題のとおり、あかつきの「構造」に主眼を置き、「構体の組み立て」、「あかつき構造系開発の主な流れ」、「振動、音響、質量特性試験」等の話しを中心に、2010年5月の打ち上げに至るまでのお話をいただきました。
講演が終わり、実習へ移る前に、参加者の方の写真撮影です。
実習では、用意された紙を使い、お話しの中でも出てきた、「ハニカムコア」を作成しました。「ハニカムコア」とは、「蜂の巣のような六角形や、その他同一の立体図形(セル)を隙間なく並べた構造体」を意味し、軽量、高強度、高剛性、表面積が広い、衝撃吸収性が高い、整流作用や断熱性能があるなど、優れた性質をもっていますが、なかなか実際に作るのは難しそうです。先生が持参された「本物」を見つつ、皆さん熱心に作業されていました。また、完成品にいろいろな物を載せ、その性能の確認?を試みる光景も見受けられました。
実習終了後は、前回は、その後に講演会が入っていた関係で、こちらではできませんでしたが、先生を交えての昼食をお楽しみいただきました。
来月は、JAXA連携企画展の開催2日目の7月12日(日)午後2時30分から、大会議室で、JAXA宇宙科学研究所助教の春山純一先生を講師にお迎えし、「月探査機SELENE(かぐや)がみたもの-日本の月探査の成果、そして今後の月探査計画-」と題し、講演会を開催する予定です。定員200名、当日受付、先着順、参加費無料ですので、是非ご参加下さい。みなさまのお越しをお待ちしております。
(学芸班 有田)