今週は市内の上溝南中学校から4名の生徒さんが職業体験に来ています。
午前中、プラネタリウムを鑑賞に来た幼稚園児の対応などして、午後は押し葉標本のマウント作業です。
ボランティアさんから手ほどきを受けます。今日は実験室で別の会議があった関係で、市民研での作業となりました。ちょっと手狭でしたが、手際よく進めてくれました。
ひととおり作業を終えた後、標本の収蔵状況を見せようと動植物資料収蔵庫を案内していたら、ちょっとした事件が・・
動植物資料収蔵庫は1階が植物、2階が動物なのです。話は植物標本についてなので、1階だけで済みます。でもいつも、2階もサービスとして見せてあげるのですが・・
なんと、本剥製が所狭しと置かれている状況に尻込みして、上がってこられません。結局、上がってきたのは1名だけいた女子生徒さんだけでした。3名の男子生徒は「いやちょっと、オレこういうの無理っ!!」。階段の途中で固まっています。ふつうは変わり映えのしない植物標本よりも、喜んで上がってきてあれこれ眺める生徒さんが多いのですが・・。おかげで楽しい写真が撮れてしまいました(もちろん、本人たちの了解を得て掲載しています)。
まあ確かに興味が無ければ気持ちのよい空間ではないのでしょう。ふだん、生きもの好きとのお付き合いが多いので、こういう感覚はとても新鮮です。こういう反応も少なからずあるということを頭に入れて、今後の普及事業に当たろうと思いました。
(生物担当学芸員 秋山)