カイコの羽化

今朝、はじめに育てていたカイコのうち、採卵のためにとっておいた繭から成虫が羽化しました。

成虫は繭の中で羽化すると、繭を固める「のり」となっているタンパク質(セリシン)を溶かす酵素を口から出します。そして、ゆっくりと繭をほぐしながら出てきます。繭の穴の部分が茶色くぬれているのはその酵素が変色したためです。繭を作っている繊維(フィブロイン)本体は溶けていないので、この繭の繊維はちぎれているわけではありません。かつて、こうした出殻繭は紡ぎ糸の原料として使われました。
さて、成虫はたとえようのないかわいらしさです。もふもふです!

オスとメスが羽化したので、早速交尾させました。

明日にはたくさんの卵が産まれるはずです。
(生物担当学芸員 秋山)

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