ハツリグモ、出のう!

博物館周辺のハツリグモの網。
特徴的な吊り下げられた葉。
しかし、中にクモはおらず、卵のうらしきマユ状のものがあるだけ。
もうこのクモのシーズンおわりか…と思ってふと視線を動かすと…

葉の上の方に、オレンジっぽい色のつぶつぶが!

もちろん、子グモです。成体が見当たらなくなったと思ったら、もう、ふ化してきました。ちゃんと親グモと同じ形をしています。
実はこうして幼体を見ておく事は意外に大切で、大抵の図鑑には成体しか載っていないのです。それは、正確な種名を知るには幼体では見分けがつかない、という意味でもあるのですが、野外での観察では大体の見当、というのも大切です。これでまたひとつ勉強になりました。ちょっと得した気分です。(学芸班 木村)

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