生物分野実習(8月23日)

こんにちは!生物分野実習生です。
今日は明日(8月24日)実施する生きものミニサロンの準備を行いました。
実際に外に出て植物を観察しながら、皆さんに楽しんでいただけるよう話し合いを重ねています。

素材さがしをしています!

今回の生きものミニサロンは「見つけよう!虫めがね隊」というテーマで、虫めがねを使って植物などの観察をします。

虫めがねの向こうの世界に何が見えるかな?

①12:00~と②14:50~の2回(各回30分間)行います。
事前申込み不要なのでお気軽にご参加ください!お待ちしています!

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生物分野実習(8月21日)

生物分野の専門実習2日目の今日(8/21)は、「小中学生のための生物学教室」が開催されました。
私たち実習生は準備や授業中の手伝いなどをしました。案内パネルも書きました。

エントランスに設置した案内板

最初に、鳥の羽根についての講義がありました。
参加者の皆さんは実物や剥製を見ながら、特徴などを熱心に学んでいました。

鳥の羽根一枚からわかることは・・?

次に生きものカメラマンの松橋利光さんから、生き物の見つけ方について講義がありました。
クイズ形式の講義で、皆さんとても盛り上がっていました!

写真の中の生きものを探すクイズ・・盛り上がりました!

最後に、ペットショップオーナーの後藤貴浩さんが加わり、実際の生き物たちに触れ、扱い方をみんなで学びました。
ハムスター、ウサギから、リクガメ、ヘビ、サソリ、ゴキブリまで様々な生き物に触れ、参加者の皆さんはとても楽しんでいました。
私たちも楽しかったです。

プロに教わる正しい持ち方でウサギも安心

リクガメの重量感にびっくり!

大きなヘビのボールパイソン・・勇気を出して持ちました!

イエメアマガエルと記念写真!

私たちも、8月24日に実施する「生きものミニサロン」に向けて、今回の経験を生かして取り組んでいきたいと思います。みなさまのご参加をお待ちしています!

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博物館実習(歴史分野) 目録作成の一日・・・くずし字~マッチ箱まで

今回は歴史分野の実習生が書いています。今日は博物館実習歴史分野の実習が行われました。

今回の内容は午前は古文書の目録の作成(リスト化)とFMさがみのインタビュー、午後は博物館ボランティアの「水曜会」の方々と、旧相模湖町の郷土史家 鈴木重光氏の収集品の目録を作成しました。

午前の目録作成は近世から近代の資料までの資料を取り扱いましたが、この時代の文章はいわゆるくずし字で書かれているため、近現代史の専攻が多い私たちには、非常に困難な作業でした。しかし、職員の方々にお手伝いいただき、無事に作業を終えることができました。

次にFMさがみの方から博物館実習に関するインタビューを受けました、ラジオのインタビューは初めてであったため、大変緊張しました。

午後からは、博物館ボランティアの「水曜会」の方々と、旧相模湖の郷土史家 鈴木重光氏が収集していた昭和期の数々の資料目録を作成しました。鈴木氏は冊子、教科書、新聞等のほかマッチ箱やお菓子の包み紙に至るまで、様々なジャンルの物を収集していたため、真剣かつ楽しみながら目録の作成ができました。

目録作成は一見地味な作業に見えますが、博物館学芸員のする作業の中では非常に大きなウェイトを占める作業です。今日の実習内容は学芸員の基礎的な作業である、目録作成を実際に学べて良かったです。

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逆立ちお見事!ミヤマアカネ

8月20日、博物館実習の学生たちと行った相模川の河原では、ミヤマアカネがたくさん見られました。いわゆる赤トンボの一種です。今の季節はまだ成熟していないので明るい茶色ですが、秋には真っ赤になるトンボです。この仲間は、逆立ち姿勢で止まることが多く、とてもキリッとした雰囲気が漂います。

ミヤマアカネ

体操競技なら「満点!」と言いたくなりますね。
ミヤマアカネは、翅(はね)に茶色の部分があり、それが翅の先端ではなく、やや内側に帯状に入るのですが、もう一つの大きな特徴があります。
それは、翅脈(しみゃく:翅にある網状の脈)も成熟するにつれて赤っぽく色づくのです。

翅の脈まで色づくのがミヤマアカネの特徴です

まだ赤味は薄いのですが、むしろ今の時期は黄金色に見えてとても綺麗です。
生きものの世界でも、着実に秋が近づいています。

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子ども鉱物教室 ~ミョウバン結晶づくりpart2~

こんにちは!地質分野の実習生です。

8月17日に実習実験室で2回目の「子ども鉱物教室」がありました。

1週間前につくっておいた結晶を取り出しましたが、

どうなったでしょうか?

きれいな形の結晶ができている方もいました。

できた結晶を一生懸命に観察していました。

もっと長い時間をかけるとこんなに大きくなるんですよ。

そして、「鉱物の硬さ比べ」をしました。

6種類の鉱物をこすり合わせて、傷がつくかつかないかで、どちらが硬いかを決めます。

みなさん熱心に考えていました。

とっても勉強になりましたね!これを機会にいろんな鉱物に興味を持ってみて下さい。

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横断する幼虫(セスジスズメ)

目の前の歩道を、体長10cm以上もあるイモムシが横切っています。
苦手な人には心臓に悪い光景かもしれません。

セスジスズメ幼虫。細い方が前、後ろには棒のような突起があって歩くときにひょこひょこ振ります。

カラフルな目玉模様がある特徴的な姿は、セスジスズメという蛾の幼虫です。
蛾や蝶の仲間には、さなぎになるために餌を食べていた場所から離れる習性を持ったものがいます。セスジスズメはヤブガラシやサトイモなどの葉を食べますが、蛹になるためには落ち葉が積もった場所に移動します。どうやらちょうどその場面に出くわしたようです。
この模様といい、尾部の棒状の突起をひょこひょこ振りながら歩く様子はかなりユーモラスです。
やはり無防備な姿を晒すのは嫌なのか、あっというまに近くの植え込みの中に隠れてしまいました。

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生物分野実習(8月20日)

こんにちは。2019年の生物分野実習生です!
今日(8/20)から分野別の実習が始まりました!

河原で採集する植物を探しています

今日は植物採集とその標本作製を行いました。

採集した植物はその場で形を整えて押し葉にします

午前中に相模川へ野外調査に出かけ、
暑い中、標本にするための植物を採集しました。

採集した植物の一つ、オオイヌタデ

採集方法を学びながら、植物を1人3種類集めることができました。

昆虫も観察。ショウリョウバッタの顔にウケました!

博物館に戻り、採集した植物の種の同定をして、さく葉標本の作製に取りかかりました。
完成形を想像しながら、形を整えるのは意外と難しいものです・・・。

種類を調べて標本ラベルを書き込み、押し葉も仕上げます

これから出来上がるのが楽しみです!
明日は、小中学生の生物学教室があります。
実習生もお手伝いとして参加させていただくので、がんばりたいと思います。

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ギャラリートーク、盛況でした!

現在、吉野宿ふじやでは「藤野-相模川と人々の暮らし展」を開催中です。

8/11はギャラリートーク「勝瀬(かっせ)について学んだこと」を開催しました。講師は元・市立桂北小学校教諭の佐藤久美子先生で、勝瀬集落について学校で子どもたちと学んだことをお話ししていただきました。

勝瀬集落は相模ダムがつくられる際、湖底に沈んだ集落です。
佐藤先生は小学2年生の生活科の授業で、1年を通し、勝瀬集落について授業を行いました。
今回は、実際に海老名市の勝瀬(勝瀬住民の移転地の一つ)へ行った時のことなど、授業を通して子どもたちが成長していく様子も紹介してくださいました。

「藤野-相模川と人々の暮らし展」は8/25(日)まで開催中です。

8/25の最終日午後1時30分からは「勝瀬の生活から」と題したギャラリートークがおこなわれます。
講師はかつて勝瀬集落に住んでいらっしゃった小野完二さんです。
勝瀬集落に暮らしていた時のことを、当時をふり返って語っていただきます。

是非ご来場をお待ちしています。

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子ども鉱物教室 ~ミョウバン結晶づくり~

こんにちは! 地質分野の実習生です。

8月10日に実習実験室で「子ども鉱物教室」を実施しました!

たくさんの方に参加していただきました。みなさん熱心に取り組んでいました。

今回の教室ではミョウバンの結晶づくりを行いました。

ミョウバンが成長するときにもととなる結晶をエナメル線で結ぶ作業がなかなか大変でしたが、一生懸命作業していました。

ミョウバンを溶かすために集中してかき混ぜていました。

ミョウバンの結晶が大きくなる様子を、夢中になって観察していました。

1週間後に結晶がどれくらい大きくなっているのか、楽しみですね!

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蛾とは思われていない蛾 カノコガ

博物館駐車場に、黒、白、黄色の小さな虫が飛んでいて、やがてコヒルガオの葉にとまりました。

なんの仲間の虫?

昆虫にあまり関心の無い方には、なんの仲間の虫か、想像しにくいものと思われます。
実はこの虫、蛾の仲間でカノコガと言います。コントラストの強い色合いや、昼間静かに飛び回る姿、そして蛾やチョウの仲間とは思えない翅(はね)の形・・それもそのはずで、この蛾はハチの仲間に擬態していると言われています。

これでもれっきとした蛾のカノコガ

ただ、人間の目には、似ていると言っても黒と黄色の縞模様くらいで、あまりハチには見えません。昆虫同士の見え方では他にも決定的に似ているポイントがあるのかもしれません。
幼虫の食草はタンポポやシロツメクサなど、草地や道端に普通にある植物なので、カノコガは家のまわりでよく見られる昆虫です。「なんとなく目にしたことがあるけど、なんだかわからない虫」と思われているものの一つと言える虫ではないでしょうか。

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