学びの収穫祭 体験コーナーが好評です!

学びの収穫祭2日目が始まっています。
地階のホワイエで行われている体験型のワークショップが好評です。こちらは福の会による、「昔の着物を見る・触れる・着る」です。福の会のみなさんが丁寧にやさしく着付けてくれます。

福の会のみなさんが着付けてくれます

かわいい!!

いつもと違う装いに大喜び!

こちらは、東工大附属科学技術高科学部による「はやぶさ2のパラパラマンガ『パラはや2』」です。

ミッションのお話をききながら工作できます

はやぶさ2のミッションを楽しく学べます!
こちらは昨日に引き続いて縄文研究会のワークショップ「縄目文様体験」。大人も夢中になる楽しさです!

土器の文様を体験

ほかにも、特別展示室では学習資料展のチャレンジ体験(市民学芸員)や、12時30分まで「昼間の星空観望会」(相模原市立博物館天文クラブ:晴天時のみ)など盛りだくさんです。まだ間に合いますのでぜひお気軽にご来場ください!

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学びの収穫祭 1日目終了

11月17日、学びの収穫祭の1日目が終了しました。展示発表はたくさんの方が訪れて、活発なディスカッションが行われました。

展示発表(地階ホワイエ)のようす

相模原縄文研究会のワークショップ、縄目文様体験は小さなお子さんから大人まで、大変好評です。明日18日も実施します。

毎年大好評の縄文研ワークショップ

小学生の発表も堂々たるものでした!

小学3年生と5年生の兄弟による発表

大会議室で10時30分から16時20分まで行われた口頭発表会は、さまざまな年代、グループによる多岐にわたる分野の発表が行われました。

口頭発表会のようす

口頭発表会終了後は、恒例の発表者交流会。ここでもいろいろな情報交換や歓談から、新たな交流が生まれる気配があちこちでありました!

とてもなごやかに交流していただきました!

学びの収穫祭は18日も盛りだくさんの内容で行います。昼間の星空観望会、高校生によるワークショップ、福の会による昔の着物を着る体験、縄文研究会の縄目文様体験、市民学芸員による学習資料展チャレンジ体験、そして14時からは学芸員講話「石の縄文文化史」などなど!詳しくはコチラをご覧下さい。どなたでもご参加いただけますので、お気軽にご来場ください!

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学びの収穫祭、はじまりました!!

11月17日と18日の二日間にわたる市民と博物館の研究活動発表会「学びの収穫祭」が始まりました!
昨日は午後から発表者のみなさんと準備作業。

展示パネルの大移動

重たい展示パネルは安全第一で移動。
設置後は展示発表の列品と設置です。

展示発表の列品、設置

最年少の発表者である小学3年生と5年生の兄弟も、放課後に来館して設置してくれました。

兄弟で展示をチェック

10時から展示発表、10時30分から口頭発表会がスタートしました。
展示発表では早速ディスカッションが!東工大附属科学技術高科学部のみなさんは、今日は口頭発表と展示発表、明日はワークショップと大活躍してくれます!

東工大附属科学技術高のみなさん

学びの収穫祭はどなたでもご参加いただけます。

縄文研究会は今年も楽しいワークショップを準備してみなさんをお待ちしています!

縄目文様の見本に本物の土器が!

博物館と市民の活動のようすを知る機会ですので、ぜひお気軽にご来場ください。

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雪虫

北海道で遅い初雪のニュースが流れた日(11月14日)の翌日、博物館の駐車場に雪虫が飛んでいたので、そっと手に止まらせてみました。

手に止まった雪虫

雪虫とは、主に北海道で初雪の頃に飛ぶ虫として呼ばれていますが、関東地方などでも雪とはあまり関係無いものの、同じように呼ばれています。白い綿毛をつけて、ふわふわと飛ぶ姿が粉雪を連想させるからでしょうか。

飛び立つ直前

雪虫というのは俗称で、その正体はアブラムシのなかまの成虫(有翅型:ゆうしけい)です。アブラムシは春から夏は単為生殖で増殖しますが、晩秋のこの時期だけ翅(はね)を持つオスとメスが発生して、交尾をして越冬卵を産みます。
東北地方や北海道ではリンゴワタムシやトドネノオオワタムシといった種類が知られていますが、関東地方の雪虫の種類はよくわかりません。アブラムシの分類は非常に難しくて、図鑑でもあまり扱われないため調べきれませんでした。アブラムシなので果樹などの害虫のはずなのですが、なぜかこの虫が飛ぶ姿を見るとちょっと嬉しくなります。

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「宇宙の日」記念行事全国小・中学生作文絵画コンテスト授賞式(相模原市立博物館)

先日、11月4日(日)10時から博物館のプラネタリウムで、「宇宙の日」記念行事全国小・中学生作文絵画コンテスト授賞式を行いました。

このコンテストは9月12日の「宇宙の日」にちなんで、「宇宙の日事務局(JAXA)」が主催し、小学生と中学生を対象に作文と絵画作品を応募してもらう内容となっています。今年は「太陽系探査隊」をテーマに、当館宛にも多数の作品が届きました(2018年7月末応募締切)。
館内授賞式では、当館への応募作品の中で「最優秀賞」、「優秀賞」、「佳作」となった児童・生徒の皆さん及び保護者の方をお招きしました。大変嬉しいことに受賞者を含むご家族や関係者の方々、約50名が参加してくれました。

小学生の作文の部から順に、賞状、記念品が当館館長より授与されました。大勢が見守る中、みんな嬉しそうです。

賞状の授与後、代表して2名の授賞者からお言葉をいただきました。緊張してしまったかもしれないですが、立派にあいさつをしてくれました。

式が終わった後、皆さんで記念撮影を行いました。どなたも笑顔で写っていて、良い記念になったと思います。また是非、来年も作品を応募してくださいね。今回、残念ながら授賞できなかった作品もどれも素晴らしいものばかりでした。今後も期待していますので、たくさんのご応募お待ちしております。

2018年授賞者皆さんの作品は、現在、博物館の常設展示室入口側のエントランスに展示しております。今年いっぱいは館内で展示する予定ですので、ご来館の際は、是非ご覧ください。

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津久井城の発掘調査速報②

本日(13日)からボランティアの市民調査員も参加して、発掘調査が本格化しました。この日は、10名が参加し、午前中は機材搬入をして、現場での調査準備にとりかかりました。午後からは、皆さんに今回の調査の目的や状況を説明して、共通理解・共通認識のもとにみんなで意見を出し合いながら調査していくことをお話ししました。

表土掘削後の調査状況を説明しています

表土掘削は12日までに終わらせていたので、まずは中世末~近世前期頃の第1地業面(じぎょうめん)での遺構確認です。地面を人為的に掘り込んだ痕跡がないか、ジョレンで地中をきれいに削っていく作業です。

ジョレンで土の表面をきれいに削って遺構確認(右側と左側で土の色が違います)

ゆっくり削っていくと、ポロッと遺物が出土しました。遺物が出たらすぐに取り上げずに、出土場所の記録をとるので、竹串を刺して残します。

手前の白い物が出土遺物(江戸時代の染付碗)

表土中からは、江戸時代の煙管(きせる)のほか、戦国時代の素焼きの土器「かわらけ」の小片も出土しています。

出土した煙管(きせる)の吸い口部分

煙管は金属製の吸い口部分が出土しました。真鍮(しんちゅう)製でしょうか。江戸時代の18世紀後半以降のものと思われます。調査地点の里山広場は、江戸時代は畑として使われていますので、農民の方が落としたものでしょうか?

かわらけの小片

かわらけは割れた小片で、元の大きさもお猪口サイズの小型品でした。戦国時代の遺物で、これからの調査に期待がもてます。

さて、ボランティアの皆さんが参加した調査の初日ですが、本日の調査は少し早めに切り上げて、公園の畑に植えたエゴマの収穫作業を行いました。5月26日に種蒔きして高さ1m程に成長したエゴマです。根っこごと引き抜きます。

エゴマはシソの仲間ですので、シソの香りが漂いました。次に根元を切り落とします。

エゴマを束ねます。

竿にかけて天日干しにします。

エゴマの実が落ちてなくならないよう、ネットを下にかけ、雨に濡れないように上にビニールを被せます。

 

出来上がり

発掘調査が終了する頃までの2週間ほど乾燥させたら、脱穀です。

津久井城のこれまでの発掘調査では、灯明皿が多く出土しています。その灯油として使われていた可能性が高いのがエゴマです。収穫したエゴマの実から油を絞りとり、来年にはボランティアの皆さんと灯明皿の実験考古学をしようと目論んでいます。

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11/13のTBS火曜ドラマ「 #中学聖日記 」ご覧になりましたか?

某月某日の閉館後、星空観望会でもないのに閉館後のエントランスにはこうこうと電気がつき、慌ただしくたくさんのスタッフさんが作業を進めています。
さて、いったい何が行われていたのでしょうか?
って、お分かりですね?そう、それがタイトルのテレビドラマの撮影だったというわけです。

撮影準備風景(この場面は放送されていないようですが‥)

博物館のことをご紹介いただくような撮影も時折ありますが、当博物館としてではなく、ロケ地として、ドラマなどの撮影の相談も時々いただくことがあるのです。しかしながら、スケジュールの都合などにより、実際に撮影に至ることはまれです。
ドラマ撮影があったのは、平成25年のテレビ東京のドラマ「リミット」以来でした。いやその間に、とあるOVAアニメの舞台になったこともありますが、とにかく実写のドラマで使用されるのは5年ぶりということになります。

「リミット」の時は渡辺いっけいさんがプラネタリウム技師役でした。さて、今回のドラマでは、どのように使われていたのでしょうか?

というわけで、11月13日の放送、ご覧になりましたか?

録画したけどまだ見てないや~という方は、当館のプラネタリウムなどが出てくるかも?という楽しみ方もできそうですね。本放送も見てないし録画もしてない・・・という方は、スマホアプリなどで見逃し配信をご覧になるという方法もあるかも。撮影前には情報解禁できなかったため事後のお知らせとなりましたので、ご覧いただけなかった方には残念ですが、もし再放送などがあれば、ぜひチェックしてみてくださいね。

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11月17日、18日は学びの収穫祭!

11月中旬に毎年行われる市民と博物館の研究活動発表会「学びの収穫祭」が近づいてきました。

今年のポスター

はじめはこぢんまりとした内輪の発表会だったものが、発表団体の枠を広げて徐々に規模が大きくなり、平成23年度からは「学びの収穫祭」という名前になって現在に至ります。今や、市民とともに歩む当館の活動理念を体現するイベントとして定着しています。
今週は毎日のように、ボランティアグループのみなさんが集まって作業しています。

この日は相模原植物調査会のみなさんが準備中

収穫祭では、口頭発表会と展示発表が軸になります。写真は昨年のようすです。

口頭発表会のようす(昨年)

展示発表のようす(昨年)

ほかに、ふらりと訪れた来館者も楽しめるコーナーも用意されています。例えば、相模原縄文研究会によるこんなワークショップも。

ワークショップのようす(昨年:相模原縄文研究会)

昨年は、縄文編みを体験するものでした。今年は縄文土器の縄目文様を実際につけてみる体験ができるそうです!相模原市立博物館天文クラブ(SMAC)は、「昼間の星空観望会」(18日)、福の会は「昔の着物を見る・触れる・着る」(18日)を準備してくれています!そのほかの展示発表ブースも、いろいろ楽しい趣向が凝らされています!
また、昨年小学2年生でキノコに関する発表をしてくれた少年は、今年小学3年生になりパワーアップして、さらにそのお兄ちゃんも物理分野の発表を用意してくれています!

小学2年生による展示発表(昨年)

分野も年代もさまざまな市民の研究活動発表、どなたでもご参加いただけますのでお気軽にご来場ください。
詳しくはこちらをごらんください。

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職場体験の小学生のみなさんと・・・

博物館では市内の中学校の職場体験を受け付けています。
受け入れ側のスタッフの都合もあり、年間数校限定での受け入れです。
そんななか、今日は珍しく中学生ではなく小学生のみなさんが職場体験としてご来館。

まずはエントランスで記念撮影!

午前中だけという駆け足の体験スケジュールですが

印刷物を二つ折りにしたり三つ折りにしたり・・・

軽作業をした後は

思わず身を乗り出して・・・

当館学芸員から学芸員の仕事についての説明を聞きます。

短い時間ではありましたが、実りある時間が過ごせたかな?

今日はたまたま取材にいらしていた地元紙の記者さんに頼まれて、写真のモデル(遠景で)も務めたそうですよ。その冊子が出るのも楽しみですね!

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今年も津久井城の調査、始まりました!

津久井城のある県立津久井湖城山公園の畑に植えられたエゴマも、小さな白い花は枯れ、黒い実がこぼれ落ちそうになっていました。もう収穫の時期です。

エゴマ畑

黒いエゴマの実が入っています

エゴマは古代から「荏子」、「荏油」などと呼ばれ、明かりを灯す灯明皿の灯油などにも使われています。戦国時代の津久井城からも、素焼きの器「かわらけ」を用いた灯明皿が多く出土しており、エゴマの油が利用されていたのかもしれません。

秋の深まりが感じられる津久井城で、今年も7日から発掘調査が始まりました。この調査は、市民調査員といっしょに津久井城の歴史的価値を確認するための調査で、今年でもう連続9年目になります。昨年度に引き続き、公園内の「里山広場」という平場(曲輪 くるわ)での調査です。午前中に調査区の設定をし、午後から掘り始めました。

表土層の掘削

近現代の耕作土などの表土層は、小さな重機で掘っています。掘り進めていくと、地表から80cm程の深さで土が変わってきました。地層の違いです。

写真ではわかりにくいかもしれませんが、棒を刺した掘削面の土の色が少し明るくなり、しまって地層に変わってきました。その地層面をよく見ると、一部に真っ黒な部分が現れてきました。

黒く写っている部分

この黒いものは、とても細かな砂粒のような集まりで、いわゆる「宝永火山灰」です。宝永火山灰は江戸時代の宝永4年(1707年)に富士山の噴火で降り注いで堆積したものです。火山灰といっても、スコリアと呼ぶ細かい火山の噴出物で、江戸の人々も「砂降り」などといったように、まさに砂のような感じです。

堆積した宝永火山灰のアップ

調査初日で、まずは18世紀初頭の江戸時代の地層が確認できました。この下に、目的とする戦国時代の痕跡が眠っていると信じ、調査を進めていきたいと思います。調査は11月末までの予定です。逐次ブログで速報していきますので、乞うご期待!

調査初日終了(11月7日)

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