インターンシップ学生日記④

こんにちは!
博物館でインターンシップ生としてお世話になっている櫻井(さくらい)と申します(一枚目の写真右側)。

本日(8/25)は、「探検!発見!クイズ&チャレンジ2018」というイベントのお手伝いと学芸員実習生さんによる「生き物ミニサロン」を体験させて頂きました。

イベントの方では、設置作業とクイズコースの受付作業をお手伝いしました!
参加者の方々のゴールに来た時の笑顔を見ると、私まで嬉しく感じました。

参加記念品も豪華でとても好評でした(もう一人のインターンシップ生が被っている帽子も参加記念品の一例です)。年齢や地域に関わらず、多くの方に楽しんで頂けたと思います。
今日に引き続き明日も開催するのでぜひご来館下さい!

「生き物ミニサロン」では、植物の種についてクラフト作りを通し、実習生の皆さんが楽しく話されてるのを見て、面白い!と参加されてる方々が話されてるのを見てとても素敵だなと思いました。

実習実験室で空飛ぶタネを実際に飛ばしました

参加者のみなさんも楽しそう!

残り1日となりましたが、明日も皆さんに楽しんで頂けるよう頑張りますのでよろしくお願い致します!

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生物分野実習3日目(8月24日)明日はいよいよ生きものミニサロン!

生物分野実習生の中村、伊野、板垣です。
今日(8/24)は、実習1日目(8/21)に採集した植物の標本作りに取り組みました。

マウント作業も手慣れてきました

午後からは生きものミニサロンに向けての準備をしました。

参加者がどうしたら楽しめるか?真剣に議論してます

何度も話し合いを重ねながら着々と準備が進んでいきます。

体験型の楽しいミニサロンになるはずです!

生きものミニサロンは、明日8月25日(土曜日)に開催します。
12時からと、14時50分からの開催を予定しています。
皆さんの参加をお待ちしております!

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インターンシップ学生日記③

こんにちは!

本日(8/24)は8月17日に引き続き私(高渕)が記事を書かせていただきます。

本日は博物館の受付業務のお手伝いをさせていただきました。

本日はプラネタリウムの誘導係や開演前のアナウンスをさせていただきました。少しでも博物館の快適なご利用に貢献できていれば幸いです。

本日も小さなお子様からご年配の方々までたくさんの入場者でにぎわっておりましたが、どんな方でも快適にご利用いただけるのもこの受付担当の方々のおかげなのだと実感することができました。

インターンシップもの残り2日間も、全力で研修に取り組ませていただきますのでよろしくお願い致します。

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“金”です!

遺跡の発掘調査をしていると、冗談まじりに「小判は出た~?」と聞かれることが、一度や二度ならずあります。残念ながら、今までの発掘調査経験で小判を発掘したことはありませんし、相模原市内で出土した事例もありません。ところが、博物館所蔵の資料に黄金に光り輝く“金”がありました!

この大きな金の山塊のような写真は、実は40倍の顕微鏡で撮ってみたものです。実際には1mm程の非常にごくごく小さな金の粒。

土器の左下に付いているのが金粒です

この金の粒が付いていたのは、戦国大名北条氏の支城である津久井城(相模原市緑区根小屋)で発掘された「かわらけ」という素焼きの土器でした。「かわらけ」は武家儀礼の宴で用いられる盃として使われる物ですが、縄文土器と同じように素焼きの土器は熱に強い。そのため、金属を溶かす時に用いられる容器=坩堝(るつぼ)として転用されていたようで、金属が溶けた溶融物が付着しているのがわかります。

津久井城出土のかわらけ(16世紀)

かわらけ転用の坩堝(右下はしんでん地点、他は御屋敷跡出土遺物)

この金粒付着かわらけが出土した場所が、また注目されます。これは津久井城主の内藤氏が屋敷を構えていた伝承の地「御屋敷跡」から出土しています。御屋敷跡から出土したかわらけ転用の坩堝は、破片資料ばかりですが12点見つかっています。顕微鏡で観察したところ、半数もの坩堝から金粒が見つかりました。ほぼ完形の坩堝には、溶けて冷却されて固まった玉状の金を剥ぎ取ったような跡も見られます。

陥没したように剥ぎ取った跡のある金粒付着かわらけ

戦国時代の金といえば、甲斐武田氏の甲州金が有名だと思います。様々な研究が今現在も進められています。一方、伊豆の土肥金山などを抱えていた北条氏の金生産は、ほとんどよくわかっていません。その意味では、津久井城発見の小さな小さな金粒は、歴史解明に大きな可能性を秘めているといえるのではないでしょうか。

そんなお話を、津久井城跡の発掘調査ボランティアの講習会で先日お話ししてみました。

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内之浦からのお客さま

8月23日(木)、銀河連邦ウチノウラキモツキ共和国(鹿児島県肝属郡肝付町)の「内之浦とロケットの未来会議」の皆さま10名が博物館に来てくださいました。
当館天文担当学芸員からエントランスに展示の小惑星探査機「はやぶさ」(熱構造モデルを用いた原寸大模型)の説明や「JAXA連携企画展 リュウグウふしぎ発見!」の展示解説を行いました。

この後、JAXA展示交流棟見学が予定されていたこともあり、その予習として、視察最終日の疲れも見せずに興味深く熱心に解説を聞いていただきました。

「はやぶさ」の前で博物館長と、ハイ!ポーズ!!

「内之浦とロケットの未来会議」は、肝付町内之浦地区の経済関係や地域の方、高校生が構成員となって、ロケットで内之浦地区の活性化を目指す活動を町民主体で行っています。

今後、内之浦地区の活性化に博物館としても協力していきたいと思います。

 

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小さなハエトリ

机に向かって仕事をしていたら、小さなクモが目の前に現れ、あっという間にパソコンの影に隠れました。

ミスジハエトリの幼体です。
初夏には成体が見られたのですが、その子どもなのでしょう、最近は小さな個体をよく見かけます。一緒に写っているパソコンに貼られたシールの文字が2mm程度。それと同じくらいの大きさです。
いつ頃成体になって机の上に現れるのか、ちょっと楽しみです。

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宝石の名を持つ昆虫

先日、博物館の警備員さんが駐車場でタマムシを見つけたと教えてくれました。

タマムシ

別名ヤマトタマムシと呼ばれることもあり、日本にたくさんいるタマムシのなかまの中でも、一番オーソドックスで、そして一番美しい種類です。
その翅(はね)は古くには正倉院に収蔵されている宝物(ほうもつ)の内部にも含まれていて、私たちと長い関わりを持つ虫であることがわかります。
ちょっと失礼して裏返すと、「ここまで必要なの!?」と言いたくなるくらい、隅々まで光沢が行き渡っています。

タマムシの下面

前翅(ぜんし:外側を覆う硬い翅)の裏側にまで光沢があります。この色は見る角度によって微妙に変化します。体に着色しているのではなく、構造色と言われる、光の屈折を利用した色あいです。その色使いから、タマムシ類は英名でJewel beetle(宝石の甲虫)と呼ばれています。何度も見ているのに、撮影しながらしばらく見とれてしまいました。
ちなみにタマムシはエノキなどの葉を食べますが、セミと同じように成虫になってから1ヵ月ほどしか生きられません。飼おうと思ってもなかなか思うようにエサを食べてくれず、飼育が難しい昆虫の一つです。

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2回目の子ども鉱物教室を実施しました!

8月19日に実習実験室で2回目の「子ども鉱物教室」がありました。

2週間前につくっておいた結晶を取り出しましたが、

どうなったでしょうか?

大きい結晶ができましたね!

大人も子どもも夢中です。

どんな形になってるかな?

2週間でとても大きくなりましたね!

でも長い時間をかけるともっと大きくなるんですよ。

 

そして、「鉱物の硬さ比べ」をしました。

どっちが硬いかな?

とっても勉強になりましたね!これを機会にいろんな鉱物に興味を持ってみて下さい。

いい思い出になったね!

 

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生物分野実習2日目(8/22) 生きものミニサロン予告!!

博物館実習(生物分野)を行っている中村、伊野、板垣です。
8月25日(土)に生きものミニサロンを行います。
12時からと、14時50分からの2回開催します。

テーマは
みつめてみよう 身近な植物

変わった形の種を触ったり・・・

色々な葉っぱを探したりします!

生きものミニサロンは、申し込み不要、参加費無料です。

みなさんぜひ参加してください!

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巻かない円網

先日、ビジョオニグモの網を「キレ網」と紹介しましたが、このクモの網は、一度張ってから一部を切っているのでしょうか?
その答えがこの写真。

横糸をはらない区画を最初からつくってあるのがわかります(向かって左下の空白部分)。
横糸を渦巻状ではなく、ある地点で折り返して張っています。
他にも、とても身近なクモで、こういった網の張り方をするものがいます。
ジョロウグモです。

ジョロウグモの場合、網の半分だけ横糸を張り直すこともあるので、きれいな部分と少々くたびれた部分の境目に折り返しがあったりします。

横糸を折り返している部分のアップです(逆V字に見えているのが折り返し部分)。

一見、同じように見える円網でも、実は色々な種類があるのです。

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