「学生になって吉川先生の講義を受けたいけど無理だよね~」「できますよ!」「え、ほんとに???」

はやぶさ2トークライブなどでいつもお世話になっている、小惑星探査機「はやぶさ2」のミッションマネージャ吉川先生は、いくつかの大学で講座を持っています。

JAXA宇宙科学研究所の吉川真准教授(c)JAXA

私たちが吉川先生のお話を聞けるのは時々なのに、毎週、吉川先生の授業を受けるなんて羨ましいなあ・・・って思いませんか?

はやぶさ2トークライブ中の吉川先生

でもね、実は、私たちも吉川先生の講義を(毎週ではありませんが)受けることができるんです!

え?大学生じゃないのに?

はい、大丈夫です。

学費がかかるの?

いいえかかりません。無料で、しかもご自宅で!

って、もうお分かりでしょうか?

そう、お見込みの通り。それは「放送大学」です。

本格的に受講して単位取得を目指す場合には費用が必要ですが、放送を見るだけなら無料です。

吉川先生が担当されたコマで、現在放送中のものもあるとのことですが、4月から新たに開講する「太陽と太陽系の科学(’18)」を現在編集中・・・ということで、先日ちらっと予告したのはこの件なのです。

つまり、その「太陽と太陽系の科学(’18)」の第13回目が、当博物館エントランスの小惑星探査機「はやぶさ」実物大模型の前で撮影が行われたのです。

撮影は先日の休館日に行われました。

放送大学撮影準備中 1

放送大学撮影準備中 2

放送大学撮影準備中 3

放送の曜日や時間帯は改めてご連絡いただくことになっていますが、現段階で分かっているのは4月から週1回放送される講座の第13回ということですので、6月ごろということです。(※シラバスには第1学期:(土曜)13時00分~13時45分となっています)

今年の6月といえば、小惑星探査機「はやぶさ2」が、小惑星リュウグウに到達するかどうかというところ。

私たちにとって楽しみが一つ増えましたね。

ぜひみなさんも放送をご覧くださいね!

 

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☆宝くじのおかげです!☆

って、「年末に○億円当たりました!」というニュースではありません。

博物館にご来館のお客さまで、もしかしたらお気づきの方もいらっしゃるかも?

エントランスの自動ドア付近に、館内でご利用いただける車椅子をご用意しているのですが、いつのまにか台数が増えている……!?

風除室内の車椅子

実はこの車椅子、日本博物館協会を窓口として、宝くじ協会から寄贈されたものなのです。

今年度も二台、寄贈していただきました。

「宝くじからの贈りもの」

ご利用の際は受付のスタッフにお声掛けください。

さて、余談になりますが、宝くじはどこでお買い求めになっても当たる確率は同じなのですが、相模原市内で購入していただきますと、相模原市内で売れた宝くじの収益金は、相模原市に配分され、身近な市内の事業に役立てられることになっています。相模原市内でも、各区に売り場が設置されています。

宝くじをお買い求めの際は、ぜひ市内の売り場をご利用くださいね☆

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本日と明日(1月11日)は休館です!

博物館は本日1月10日と明日11日は休館です。
といっても、職員は出勤して、開館時にはできない設備のメンテナンスなどをやっています。例えば、「自然・歴史展示室」の大きなジオラマのエリアでは・・

リフターを使って高さ5mほどの位置で作業します

高所に取り付けられた演出照明がだいぶ球切れしていて、当初の想定よりもだいぶ展示室内が暗くなっていました。しかし、当館の展示室の中でも最も天井が高いエリアです。電球の交換には高所作業の資格と装備が必要な作業なため、職員ではできません。まさに今日と明日はそんな作業のための日なのです。

切れていた照明が復活

眩しいほどの光が復活しました。市内の雑木林を再現したジオラマですから、かなり明るい樹林内を表現したかったのです。

雑木林の明るさが復活しました

節電のため、実際の運用ではもう少し光量を落としますが、やっと本来の意図に沿った展示が復活しました。
1月12日(金)からは通常開館します。もうしばらくお待ち下さい。

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☆テレビ放送ネタあれこれ☆

先日、ツイッターで「さがぽん」がチラッとテレビ取材のことを予告していましたが・・・。

「はやぶさ」模型を撮影中!

博物館エントランスに展示している小惑星探査機「はやぶさ」の実物大模型が放送されるのは1/11の予定、との連絡がありました。
ただ、放送局がとちぎテレビなので、残念ですが神奈川では見られないようです。
番組のサイトで紹介していただけるようですので、公開され次第お知らせします。
もし、このブログをご覧の方でとちぎテレビを見ることができる方はお昼の情報番組と夜のニュース番組をぜひチェックしてみてくださいね。ただし、突発的なニュースなどが入った場合は放送されない可能性もあります。

また、放送されるかどうかわからなかったので告知しませんでしたが、元旦の正午からテレビ東京で放送されていた「街道歩き旅!新春SP 」はご覧になりましたか?
新宿から富士山麓までを徒歩で踏破するという企画で、甲州道中の宿をたどっていく、という内容でした。
相模原市内では小原宿本陣と、当館の所管施設「吉野宿ふじや」に立ち寄り‥‥の予定でしたが、残念ながら吉野宿への到着は暗くなってから(閉館後)だったこともあり、撮影されていたことを知っていた職員は放送を見て「あ、今、スギちゃんと把瑠都がふじやの前を通った!看板映った!」と気がついたとのことですが、注意して見ていなければ見過ごしてしまったかも。もし、録画している方がおいででしたら、ご覧になるときにぜひチェックしてみてくださいね。

そして、さらにもう一件、博物館内での撮影の予定が入っています。また、以前に撮影されたものもあります。
こちらの2本はみなさんにご覧いただけるはずですので、放送時期などわかり次第お知らせしたいと思います。

それにしても今年度はテレビでの露出が多い年でした。TVK、JCOM、NHK(おはよう日本)など。TVKで放送された番組のうち、テレビ広報(カナフルTV)はまだご覧いただけます。7月2日放送分です。ぜひご覧くださいね!

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イヌとつくもの

新年のお知らせも落ち着いてきたところで、今年の干支であるイヌ(戌)にちなんだ写真をご紹介します。
イヌは人間にとって最も身近で親密な哺乳類と言えます。ところが、植物の名前に含まれるイヌとは「有用な植物に似ているけれど、役に立たない方の」という意味になります。そんなとっても理不尽な命名をされた植物をまずご紹介します。
イヌドクサです。

イヌドクサ

やすりとして実際に使われたトクサ(砥草)と比べてザラザラ感が無いからでしょうか。スギナ(ツクシ)に近い仲間のシダ植物です。
こちらはイヌザンショウ。

イヌザンショウ

サンショウのように強い芳香が無いということでしょう。
続いてイヌナズナです。

イヌナズナ

かわいらしい黄色い花で、いわゆるペンペン草のナズナに対して、食用にならないという意味ですが、特に毒があるわけではありません。また、市街地ではナズナよりもずっと珍しい里の在来植物です。
こちらはイヌザクラです。

イヌザクラ

年季の入った幹には目のような模様が入るのが特徴です。サクラと比べて確かにちょっと地味な咲き方はしますが、美しい花です。
こちらはいわゆるアカマンマですが、図鑑で使われる和名はイヌタデです。

イヌタデ

ヤナギタデという香味料に使われた種類に対して辛味が少ないからということだそうです。
こちらはイヌブナです。このあたりから、なぜイヌなのか怪しくなります。

イヌブナ

ブナはそもそも漢字で書くと「橅」です。建築用材にならない大木だからなのでしょうが、そこへさらにイヌブナとは・・しかし、新緑の美しさは抜群です。
こちらはイトイヌノヒゲです。

イトイヌノヒゲ

こちらは県内では極めて数が少なくなってしまった絶滅危惧植物です。この「イヌ」は糸のように細い葉の形を形容したものなので、意味は違いますね。
こちらもおなじみ、オオイヌノフグリです。

オオイヌノフグリ

こちらも形状からきています。よく似たイヌノフグリという植物の果実がイヌのふぐり(陰嚢)に似ているからとの命名ですが・・こんなに可憐な花に、なにもそんな名前をつけなくても・・と思います。
まだまだイヌと名の付く植物はたくさんありますが、きりがないので動物で締めくくります。博物館周辺に生息する野生のイヌ科動物と言えばこちら、タヌキです。

タヌキ

博物館裏の樹林地に、少なくとも2頭が住んでいます。調査用にしかけてあるセンサーカメラにもよく登場してくれるので、今度、その映像も公開したいと思っています。

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通常開館しています!

博物館は昨日(1月4日)から通常開館しています。寒さの厳しい季節ですが、プラネタリウムは1月8日まで冬休み特別上映、学習資料展のチャレンジ体験コーナーが1月7日に開催など、館内は熱いイベントが盛りだくさんです。
さて、そんな館内のお知らせがてら、市内の生きものの写真もご紹介します。緑区のある林道で、ウソという鳥を見ました。

小枝を発見!

この日は地上でカエデの果実をついばんでいたのですが、ふと立ち止まりました。
するとおもむろに小枝をくわえ上げて・・

思わずくわえ上げてしまった・・

でもやっぱり何をするでもなく、ぱたりと落としました。

てへ!という表情(かも)

野生動物を観察していると、ときどき意味があるのか無いのかわからない行動を見せてくれます。
今年も調査をしながらそんな瞬間に出会えるといいなと思います。

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☆2/11にバレンタインコンサート開催します☆

昨年、プラネタリウムで開催したクリスマスほしぞらコンサートはおかげさまでとても好評でした。

その興奮が冷めやらぬうちに次のコンサートのお知らせをお届けします。

標題のとおり、2/11にプラネタリウムでコンサートを開催する運びとなりました。

バレンタインコンサートINプラネタリウム

副タイトルに〜ハンドベルの響きと星々の輝き〜とあるとおり、プラネタリウムの満天の星のもとで、ハンドベルの響きに包まれる、素敵な一時間はいかがでしょうか。

もちろん通常の観覧券のみでお楽しみいただけます。

観覧券は2/3から博物館の受付で取り扱います。

今回のコンサートでは、試行的に「ペアチケット」として、お二人さまでご覧いただける観覧券もご用意いたしました。

先着50組様限定で、通常は大人一人500円のところ、二人で800円でご覧いただけるいうものです。

「お二人」の組み合わせは、ご夫婦などのカップルだけでなく、お友だちや親子などの組み合わせでもOKです。ただし、組み合わせによっては通常の観覧券の方が低額になる場合がございますのでご注意くださいね(大人とこどもなら700円、こどもと65歳以上なら450円など)。
※このペアチケットは、隣り合わせた席を確保するものではございませんのでお気をつけください。

コンサート当日は、ほかにも事業があり、駐車場の混雑が予想されます。お時間にゆとりをもってご来館ください。また、できるだけ公共交通機関をご利用くださるようお願いします。

みなさまのご観覧、お待ちしています!

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★ちょっと気が早いですが、ひなまつりのお知らせ★

どうぞみなさま、今年もよろしくお願いいたします。

博物館および博物館所管施設の年始のスケジュールは下記のとおりです。臨時休館もありますので、ご来館の際はお気を付けくださいね。(クリックで拡大します)

さて、博物館所管施設の「吉野宿ふじや(クリックすると別サイトが開きます)」(相模原市緑区吉野214)ではここ数年、ひなまつりにちなんだ展示を行っています。

吉野宿ふじや外観

今年は2月17日から3月25日まで開催します(期間中の月曜日は休館します)。

毎年恒例、古民家で味わうひなまつりです。藤野地域に伝わる大正以前のおひな様を、その由来や歴史についての解説文とともに展示します。

藤野のおひな様(イメージ)

常設展示もあわせてお楽しみください。

ふじや常設展イメージ写真

ふじや常設展イメージ写真

また、関連事業として「紙のおひな様つくり体験」も期間中4回開催予定です。こちらの情報も後日詳しくお知らせしたいと思います。

※吉野宿ふじやは平成29年4月以降、原則として「土日祝日のみ開館」としていますが、当該イベント実施中は火曜~金曜も観覧可能です。

ぜひこの機会に訪問してみてくださいね。

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地面の上の茶色いバラ

今日は12月28日、博物館の今年最後の開館日です。
お隣の樹林地の一画では今年も地面の上に、こんなバラの花のようなものがたくさん落ちています。

バラの花にそっくりです

もちろんこれはバラではありません。周りにはこんなものがたくさん散らばっています。

1枚だけ拾うと、なにやらエイリアン的なものに見えます

このバラの花のようなものは、ヒマラヤスギの球果(松ぼっくり)から種子と、種子を支える鱗状の部分(上の写真)が落ちて、付け根だけが残ったものです。

かわいらしい形をしています

付け根だけでこれだけの大きさなので、松ぼっくりはとても大きなものです。
今年は特にたくさん散らばっているので、なり年だったのでしょう。
来年はこんな芽生えがたくさん見られるのではないかと期待しています。

こちらは春先の写真です

新年は1月4日(木)から通常開館します。来年もよろしくお願いいたします。

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大きな作品

今日(12月26日)、博物館バックヤードの搬入口に大きなトラック入っていました。中はなにも入っていないように見えますが、じつは、とても大きな作品が入ってきたのです。

美術品専用の運搬車の中です

特大の絵画作品なので、真後ろから見るとよく見えませんでしたが、出して横から見ると本当に大きい!

大きな絵画作品です

博物館には、美術品の収蔵庫があります。市内には大きな作品を収める市の美術施設が無いため、当館に収蔵庫があるのです。今日はほかの美術館へ貸し出していた作品が戻ってきたところです。写真は開梱作業です。こうした作業は、委託された運送業者の中の美術品専門運搬部門(美専と呼ばれています)の技術者が行います。無駄なく丁寧な動きと、絶えずコミュニケーションをとって確認をしながらの作業です。

開梱作業

開梱されると、貸出先の学芸員と、相模原市の担当者が収蔵エリアの一画で検品をします。検品とは、貸し出した時の状態が保たれているか、汚損などが無いかをチェックする作業です。ピリッとした空気が流れます。

検品作業

今回も無事に検品、収蔵作業が完了しました。
来館者の目に触れないエリアでの作業ですが、資料の搬出入は、博物館施設の専門性がもっとも感じられる光景だと思います。

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