【学びの収穫祭】2日目も大盛況のうちに閉幕しました。

11月19日(日)、前日に引き続き令和5年度の学びの収穫祭2日目を開催しました。
この日は、3団体によるワークショップ、学芸員講演会、また、現在開催中の学習資料展「子どもの遊び いま・むかし」の関連イベントもお祭りの一環として行いました。その様子を紹介します。

まずは、学習資料展関連イベントの「ぶんぶんゴマで遊ぼう!」と「冬の居間のジオラマで写真撮影」から。

賑わっています。

ぶんぶんゴマ、上手に回せました。

タイムスリップしたような気分を味わえました。(ネコはぬいぐるみです。)

学習資料展の開催当初から行ってきた当館の博物館ボランティア「市民学芸員」による関連イベントも、今回の会期中はこの日がラストでした。ご家族で来館された方を中心に、ぶんぶんゴマや記念撮影をお楽しみいただけたようです。

続いて、ワークショップの様子を紹介します。相模原市立博物館天文クラブ(SMAC)、相模原縄文研究会、相模原植物調査会の3つの団体がそれぞれ趣向を凝らしたワークショップを行いました。

昼間の星空観望会(SMAC)

天体観測室内の様子。

土器の模様を写しとろう!(相模原縄文研究会)

USBデジタル顕微鏡を生物顕微鏡として使ってみよう(相模原植物調査会)

普段の博物館イベントとは一味違った内容に、皆さん興味津々で参加されていました。

学芸員講演会の様子。

こちらは、当館天文学芸員による講演会「どうして空は青いのか?~身近な気象と観天望気~」の一幕です。
「観天望気」とは、様々な自然現象などから天気の変化を予測することで、広義には「ツバメが低く飛ぶと雨」といった言い伝えも観天望気の一種です。
講師を務めた田子学芸員は気象予報士の資格を活かし、空の様子から天気の変化に気づくためのポイントなど、身近ですぐに役立つ知識を紹介してくれました。講演をお聞きになった方は、雲の様子を観察することで急な大雨に濡れてしまう心配が少なくなったかもしれませんね。

たくさんの方にご来場いただきました。

講演後は質疑応答も。

今年もたくさんの学びが実り、大収穫の2日間になりました。
学びの収穫祭にご参加いただいた方、ご来場くださった方、本当にありがとうございました。ここでの収穫を皆さまの今後の学びに繋げ、さらに次回以降の学びの収穫祭で成果発表いただければ幸いです。
なお、展示発表は休館直前の11月30日(木)まで行っています。ご覧になっていない方やもう一度ご覧になりたい方はまだ間に合いますので、展示期間中にどうぞお越しください!

(歴史担当学芸員)

※写真は全てご了承のもとブログに掲載しています。

【休館のお知らせ】相模原市立博物館は館内エレベーターの改修工事のため、本年12月1日から来年2月29日まで休館となります。休館期間中も職員は出勤しております。電話や電子メールなどは通常どおりつながります。また、休館期間の学芸員の活動の様子などはこのブログや、SNSなどで発信してまいります。ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をいただきますようお願いします。

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【学びの収穫祭】実りある1日目となりました。

11月18日(土)、今朝のブログでもお知らせしたとおり、今年度の学びの収穫祭が開幕しました。
本日は、個人・団体合わせて31件の展示発表のスタート、11組の発表者の皆さんによる口頭発表、当館と連携の覚書を締結している麻布大学いのちの博物館の展示解説サークル「ミュゼット」による生きものミニサロン特別版など、盛りだくさんの1日となりました。大変賑わった初日の様子を紹介したいと思います。

見慣れた博物館のアプローチも学びの収穫祭仕様に衣替え。

まずは口頭発表の一幕です。会場は満席、一時立ち見が出るほどたくさんの方にお越しいただきました。会場の熱気に包まれながら、発表者の皆さんはそれを超える熱量で発表をやり遂げてくださりました。

超満員の盛り上がりです。

ペットボトルロケットの実物を用いた説明中。

発表者と質問者による応答から、新たな視点や研究のアイディアが生まれる場面も。普段活動しているフィールドを超えての交流となったことから、お互いにとって良い刺激になったようです。

質疑応答も活発に行われました。

続いては、展示発表のコアタイムとワークショップの様子です。コロナ禍で長らくお休みしていましたが、完全復活した今年はご覧のとおり大盛況でした。

発表者が解説しています。

土器の拓本、上手にできたよ!

麻布大学いのちの博物館の展示解説サークル「ミュゼット」による「生きものミニサロン特別版」では、たくさんの方に楽しみながら生きものに親しんでいただきました。

骨のパズルに挑戦!

大きくて重い!何の動物の骨かな?

今年は新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行してから初めて開催する学びの収穫祭のため、口頭発表後の情報交換会も久々に行うことができました。
口頭発表の限られた時間だけじゃ足りない!と、終了後にも関わらずたくさんの方にご参加いただきました。

皆さんでテーブルを囲んで…

たくさんの学びの成果が広がり、実りある1日目となりました。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
学びの収穫祭はまだまだ続きます。2日目となる明日は、午後2時から当館天文担当学芸員で気象予報士の田子学芸員による講演会「どうして空は青いのか?~身近な気象と観天望気~」や、発表グループによるワークショップ(個別の実施時間はこちらをご確認ください。)を予定しています。どうぞお楽しみに!

(歴史担当学芸員)

※写真は全てご了承のもとブログに掲載しています。

【休館のお知らせ】相模原市立博物館は館内エレベーターの改修工事のため、本年12月1日から来年2月29日まで休館となります。休館期間中も職員は出勤しております。電話や電子メールなどは通常どおりつながります。また、休館期間の学芸員の活動の様子などはこのブログや、SNSなどで発信してまいります。ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をいただきますようお願いします。

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学びの収穫祭始まります!!

毎年恒例、博物館を拠点に活動するボランティアグループ、学芸員が活動に関わる学校の部活動、市民団体などが日ごろの調査研究、活動成果を発表する「学びの収穫祭」を11月18日と19日の2日間にわたり開催します。

エントランスは展示発表

発表は、ポスター発表や展示、ワークショップなどの展示発表と、

ずらりと並ぶポスター発表

ところ狭しとポスターが並びます

本日10時から開始の口頭発表会と19日14時からの学芸員の講演会は地階の大会議室で、

間もなく始まる口頭発表会

昨年に引き続き、最年少の発表者であるご近所の保育園、大野村いつきの保育園も!

大野村いつきの保育園の展示発表

どなたでもご参加いただけます。

本剥製や骨格標本も!

麻布大学いのちの博物館の展示解説サークル「ミュゼット」による出張展示解説は、毎月恒例の「生きものミニサロン特別版」として本日実施しています!

ぜひお立ち寄りください!

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山城を掘る~津久井城跡の現地説明会を行います。~

神奈川県立津久井湖城山公園は、小田原北条氏に与(くみ)した内藤氏が城主を務める山城でした。

この津久井城跡がどのような山城なのか、相模原市教育委員会文化財保護課、市立博物館、(公財)神奈川県公園協会とそれぞれに所属する市民ボランティアにより、市民協働調査の一環として、毎年発掘調査を行っています。

今年は11月7日から城坂曲輪群(しろさかくるわぐん)7号曲輪の発掘調査を行っています。

7号曲輪は山裾近くに位置します

7号曲輪は城坂曲輪群の東に位置しており、現況は南西へ延びる緩斜面です。南に広がる5号曲輪では16世紀後半の池跡がある庭園遺構が確認されています。

西から5、6、7曲輪(赤枠の①~③が今年度の調査区)

 

7号曲輪の発掘調査は昨年度から始めており、地山(じやま)である関東ローム層を急角度に削った段切りや、人為的に平場を作り出した造成面が見つかっています。土器を中心とする遺物も出土しており、16世紀後半には、津久井城の曲輪として使われていたと考えられます。

関東ローム層(地山)を急角度に削平した段切り

平場を造成しています

 

今年度は昨年度と直行する調査区を3ヶ所設定し、中世の造成面の広がりを確認します。

7号曲輪(北西から)

①の様子(南東から)

手前が②調査区、奥が③調査区(北西から)

③調査区の様子(北西から)

昨年度に確認された造成面があるのか、慎重に発掘調査を進めています。

発掘調査の成果を広くお知らせするために、11月23日(木・祝)に現地説明会を行います。発掘現場の見学は午前10時~午後2時まで可能で、調査員による現地解説は午前11時、午後1時30分から行います。
過去の5号曲輪の成果や7号曲輪の様子、さらには出土した土器なども展示・解説しますので、ぜひお越しください。

※この現地説明会は「宝ヶ峰の里まつり」と同時開催です。そのため駐車場が大変混み合いますので、公共交通機関にてお越しください。また当日は花の苑地第2駐車場からシャトルタクシーを運行しております。
(考古担当学芸員)

【休館のお知らせ】相模原市立博物館は館内エレベーターの改修工事のため、本年12月1日から来年2月29日まで休館となります。休館期間中も職員は出勤しております。電話や電子メールなどは通常どおりつながります。また、休館期間の学芸員の活動の様子などはこのブログや、SNSなどで発信してまいります。ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をいただきますようお願いします。

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【予告】今月の生きものミニサロンは、いのちの博物館出張展示解説!!

毎月恒例の生きものミニサロンは、今月は特別版です!というのも、学びの収穫祭(11月18日、19日に実施)に合わせて、当館と連携の覚書を締結している麻布大学いのちの博物館の展示解説を行う学生サークル「ミュゼット」が、11月18日に出張展示解説を行ってくれるのです!じつは、昨年も10月に同内容で実施しました。写真はその時の様子です。

昨年の出張展示解説の様子

今年は学びの収穫祭のワークショップの一環として、館内エントランスで、11時、13時30分、15時の3回実施します。

本物の骨を使います!

本物の動物の骨に触ったり、骨からわかる、動物の生活の様子や進化など、麻布大学の学生のみなさんが心を込めて解説してくれます!動物好きの人も、そうでない人も楽しめる内容です。学びの収穫祭と併せてぜひお立ち寄りください。

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フジの恐怖

11月10日、雨の合間を縫って緑区小倉の山道へ調査に出かけました。尾根沿いの道にはカントウカンアオイがたくさんありました。

カントウカンアオイ

今がちょうど花期なのですが、この仲間の花は不思議なことに、いくら上から探しても見つかりません。それもそのはずで、株の根本の落ち葉の下で咲くからです。落ち葉をどかしてみると・・

カントウカンアオイの花

花?と言いたくなるような地味な色合いです。カントウカンアオイは、チョウなどの飛翔する昆虫に花粉を媒介してもらうことはないため、上向きに咲くことも、目立つ色もありません。では誰に花粉を媒介してもらうのかというと、おそらく、ヤスデやナメクジのような落ち葉の下で生活する小動物だと言われていますが・・そうした観察例があまりなくて、確定できていません。
さて、尾根を歩いていると、フジのつるが低木に巻き付いていました。

低木に巻き付くフジのつる

地面から引っ張られるように巻き付いていて、そのうちフジの張力に負けて、台になった木は折れてしまうでしょう。もし対抗してぐんぐん大きくなったとしても・・こんなふうになるのだろうという見本がそばにありました。

締め付けるように巻き付くフジのつる

春、美しい花を楽しめるフジですが、自然界では藤棚ではなく、こんなふうに他の樹木を台にして成長しています。遠からず、台になった木はフジに負けて枯れるでしょう。そのため、こうしたつる植物を「絞め殺し植物」と物騒な名で呼ぶことがあります。
近くで、少し意外な花が咲いていました。コクランです。

コクランの花

本来、梅雨の時期に咲く花です。サクラなどでもよく見られますが、本来は春から初夏に咲く花が、季節を間違えたのか、秋の終わりに咲いていることがあります。このコクランも心地よい気温になって思わず咲いてしまったのでしょうか。
尾根を下りると、ヌルデが絶妙な色合いに紅葉してきました。

ヌルデの紅葉

美しさも厳しさも、自然の姿ですね。
(生物担当学芸員)

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【ラストチャンス】‟どうする家康”関連ミニ展示

11月11日(土)から、緑区又野の尾崎咢堂記念館NHK大河ドラマ‟どうする家康”関連出張ミニ展示「相模原にもあった!?徳川家康ゆかりの地」を開催します。

‟議会政治の父”が見守る多目的室で展示中です。

2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の放送開始にちなみ、今年の1月から多くの方々にご覧いただけるよう市内各所で展示を開催してきました。過去の展示の様子は、本ブログで紹介しています。(相模原市立博物館吉野宿ふじや麻布大学いのちの博物館若竹園れんげの里あらいそ
同じ展示内容で巡回しましたが、会場ごとに特色があり、この1年間で本当にたくさんの方々にご覧いただけたとしみじみ感じています。

来月に最終回を控えた大河ドラマ「どうする家康」。関連ミニ展示も最終回となります。もう一度ご覧になりたい方、まだ展示をご覧になっていない方、このラストチャンスをどうぞお見逃しなく!

(歴史担当学芸員)

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【開催中!】市史ミニ展示 柳田国男を支えた鈴木重光・長谷川一郎

現在、当館の常設展示室内で市史ミニ展示を行っています。

テーマは「鈴木重光(しげみつ)」です。
鈴木重光(1887~1967)は旧津久井郡内郷村の民俗学者・郷土史家です。
民俗学者の柳田国男とも親交が深く、多くの著作を残しています。

当館では鈴木重光が集めた資料約8万点を収蔵しています。
近年、当館ボランティアグループの一つである「水曜会」により目録が整備され、
その全体像が明らかになりました。いずれも明治~昭和の貴重な資料です。

今回は民俗学者の柳田国男と鈴木重光・長谷川一郎の交流をテーマにしています。

展示の様子

柳田国男は1918年に現在の緑区若柳・寸沢嵐(すあらし)にあった内郷村で、研究者たちと日本で初めて村落共同調査を行いました。その際にサポートしたのが、鈴木重光・長谷川一郎です。この調査がきっかけで3人は親交を持つようになります。

長谷川一郎は内郷村の校長を務めた人物で、鈴木重光と一緒に郷土の歴史や民俗を丹念に調査しました。それ以外にも社会福祉活動・青年育成活動などに取り組んでいました。

展示では、柳田国男からの手紙や絵葉書の実物を展示しています。貴重な柳田国男の肉筆ですので、この機会にぜひご覧ください。

柳田国男から鈴木重光への手紙

柳田国男から鈴木重光への絵葉書

このミニ展示は11月30日(木)まで開催しています。
(展示担当学芸員)

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考古ミニ展示「旧石器時代の狩りの道具 石槍」を開催しています。

現在、当館エントランスでは、考古ミニ展示として市内からみつかった約2万年前から1万6千年前の石槍を展示しています。

旧石器時代の人々は石を打ち欠いて道具である石器を作り、使用していました。
相模原にいた旧石器人も同様で、狩りの道具として推定されるものに「石槍」があります。

博物館入口から入ってすぐです。

約60点ほどの石槍が並んでいます。

左:石槍、右:石槍の失敗品

石槍の先端は鋭くなっており、獣を突き刺す道具として考えられています。そして黒曜石やチャート、凝灰岩など、割れ口が鋭い種類の石を選んでいます。

 

今回の展示では、考古担当学芸員も石槍をつくってみました。長野や北海道で採れる黒曜石を材料にし、主に鹿の角のハンマーで打ち欠きました。

 結果は不整形でいびつな石槍となり、旧石器人の石器作りのレベルが高かったことを痛感しました。

この展示は11月30日(木)まで開催していますので、ぜひご覧ください。
(考古担当学芸員)

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地面に広がる紅葉

今年は紅葉の色づきが良くない、サクラは紅葉する前に散ってしまった・・。
そんな話を耳にします。確かに紅葉全般としては、温度が下がりきらないために色づきが良くないかもしれません。しかし、サクラはそもそも、色づきながら早々と散るのは例年どおりです。サクラの紅葉は、地面で楽しむものだと思っています。

サクラの落ち葉の紅葉

ランダムに散らばった紅葉は1枚ずつがまったく異なる色合いで、一期一会の瞬間を楽しむことができます。不思議なのは、気に入った色合いの葉を集めて並べてみても面白くなく、手を入れず、そのままで画面を切り取った方がはるかに美しく見えることです。

タンポポのロゼット葉とサクラ落ち葉の紅葉の協演

地面だけではなく、よく見ると木々の紅葉も少しずつ始まっています。ひと足早い紅葉の代表格であるウルシの仲間、ヌルデがだいぶ色づいています。

ヌルデ

つる植物のツタも早めに赤くなります。

ツタ

こちらは逆光のミズキです。渋く色づいています。

ミズキ

博物館周辺にはありませんが、カキノキも見事に色づいています。山全体、谷全体を彩るような紅葉はまだこれからですが、身近なところでも、フォーカスしてみると案外紅葉を楽しむことができます。
(生物担当学芸員)

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