博物館実習地質分野 川砂洗浄・展示検討

今日の地質分野の博物館実習は,先日採集した川砂の洗浄作業と展示の検討を行いました。。

川砂の洗浄では泥や枯葉などを洗い流します.お米をとぐような感じで洗います.

今年度の地質分野の博物館実習生は、砂をテーマにしたミニ展示を作成します。

今回採集した砂を含めて,博物館に収蔵されている砂を用いて展示を作成します.自分たちが採集した砂を最低でも1点,展示すること以外は,内容は自由です.実習生4人で相談して展示内容やレイアウトを検討しました。

内容と大まかなレイアウトが決まりました.明日からはパネルの作成作業に入ります.

(地質担当学芸員 河尻)

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秋蚕も5齢

博物館で育てている在来品種の小石丸と乞食も5齢となりました。ふだんは別々のカゴに入れて育てていますが、もうここまでくると並べて置いてもすぐに区別できるので、ツーショットを撮れます。

小石丸(右)は斑紋がとても濃くて、ちょっとりりしい感じがします。

一方、乞食はいわゆる姫蚕(ひめこ)と呼ばれる無斑紋のタイプです。

眼状紋や三日月紋を見慣れているとちょっと違和感がありますが、中国大陸で育てられている品種にはこれに近いものが多いそうです。
あと4、5日で上蔟です。在来品種独特のくびれ繭がもうすぐ見られます。
(生物担当学芸員 秋山)

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博物館実習(歴史)&古代アクセサリー作り~白い粉まみれ!?の勾玉作り~

今日は歴史分野の博物館実習3日目で、古代アクセサリー(主に勾玉)作りのスタッフとして参加してもらいました。古代アクセサリー作りには25名もの子どもたち、保護者の方に参加していただき、大変盛況でした。

大盛況!実習実験室。これから粉との格闘がはじまります

午前中は、道具の準備や、勾玉をつけたマネキンをセットし、そして実習生も実際に勾玉を作りました。分野別実習も3日目なので、準備も楽しい雰囲気の中で行うことができました。特にマネキンに服を着せ、勾玉をつける時などは、腕や指でポーズを決めるのも、まるでお笑いコントをしているようでした。いじられたマネキンにしたらいい迷惑だったでしょう(笑)

マネキンに勾玉を準備・・・ポーズを相談中です

案内看板準備中!一応!?女子らしく可愛いイラスト付きです(笑)

午後の古代アクセサリー作りには、事前申込者に加え、定員に余裕があったため当日申込者の参加もありました。小学生の参加が一番多かったのですが、保護者の方も一緒に作ったり、小学校入学前のかわいい参加者もいました。

かけらで小さい勾玉つくってまちゅ。

はじめにクイズなどを入れた簡単な勾玉の学習をし、それからヤスリなどで少しずつ形を整え、削りかすの白い粉にまみれながら、最後には全員きれいな勾玉を完成させていました。
形も通常の勾玉のほか様々で、子どもたちの発想力に感心してしまいました。また、1時間ぐらいすると飽きてしまうことが多いのですが、今日の子どもたちはほぼ飽きることなく取り組んでいました。

白い粉と格闘中です

なんともオリジナリティーな形です!(驚)

また、今回は細い竹による勾玉の穴あけにも少しだけ体験してもらいました。竹で勾玉の石に穴が開くの?とみんな不思議がっていましたが、金剛砂という勾玉の石より硬い砂を研磨剤として入れると穴を開けることができます。全員に体験してもらうことはできなかったのですが、私の方で講座中少しずつ地道に穴開けに挑み、講座終了時に貫通した様子をお見せすることができました。(汗)

なんとか貫通!間に合ってよかったー。(汗)

最後に参加した子どもたちが自分の勾玉を手にとり記念撮影を行いました。白い粉と格闘した今日の講座が、子どもたちの夏休みの良い思い出のひとつになってくれれば幸いです。

マイ勾玉 完成!古代人マネキンと一緒に記念写真

(博物館実習生 瀬野尾、田岡、中村、渡邊)

(歴史担当学芸員 木村弘樹)

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ぬけがらGOを開催しました!

こんにちは、生物分野の実習生です。
今日は生きものミニサロンを開催しましたが、あいにくの雨のため屋内で行いました。
今日のテーマはセミのぬけがら!!
二回にわたって開催したところ40人前後のお客さんが来てくれました。
鳴き声や種類の見分け方などをパネルやぬけがらの実物を用いて解説しました。

今日は博物館の周りでよく見られるセミを扱いました。
アブラゼミとミンミンゼミのぬけがらはよく似ていますが、触覚を見ることで見分けることができます。

セミの折り紙をお土産として作成しました。

今日のミニサロンの内容は後日、展示します。
来られなかった方もぜひ展示を見に来てセミマスターになってね!!
目指せ、セミマスター!!!

担当:小堤、小林、坂和、高階

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盛りだくさんの一日がはじまります!

夏休み最後のウィークエンドとなる今日明日は、館内のイベントも盛りだくさん!
朝、生物分野の実習生が暗がりでなにやら怪しげな作業をしています・・。

作業していたものを明るいところに出してみたら・・

こんな素敵な看板ができあがっていました!生きものミニサロン「セミの抜け殻GO!」は、生物分野の実習生が企画、運営して12時と14時の30分、申し込み不要です。

そして実習実験室でも歴史分野の実習生がこれまた怪しく楽しく作業していました。

午後に行われる「古代アクセサリー作り」のワークショップ(事前申し込み制)の準備でした!実習生たちの笑顔から、楽しいイベント間違いなしですね!
そしてそして今日明日は、毎年恒例のクイズラリーです。市民学芸員のみなさんを中心に準備中。

今年の景品はなにやら豪華なようです!こちらはどなたでもご参加いただけます。
ちょっとお天気が不安定そうな週末、ぜひ博物館へお越し下さい!
(生物担当学芸員 秋山)

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博物館実習地質分野 川砂採集

今日は地質分野の博物館実習で山梨県大月市猿橋周辺へ川砂の採集に出かけました.

まずは桂川の支流,葛野川へ.

はじめに海底火山の噴火でできた地層を観察しました.白い部分は鳥の糞です.地層とは関係ありません.

葛野川の川砂を採集.

猿橋の脇で昼食.近くまで来たので,猿橋も見学.

猿橋の近くでは,約8500年前の富士山の噴火で流出した猿橋溶岩を見ることができます.猿橋溶岩の下は昔の桂川の河原で堆積した礫層です.

猿橋のすぐ上流の桂川の渓谷にはポットホールが見られます.

猿橋の上流の桂川でも川砂を採集しました.

葛野川と桂川の合流点.インブリケーションが観察できます.インブリケーションとは礫の平面が上流側を向いて積み重なる様子です.

この辺りには富士山の溶岩の巨礫が見られます.

とにかく暑い1日でした.暑さに負けず,実習生たちは頑張りました.今日採集した砂も使って,実習生が展示を作成します.どんな展示になるか楽しみです.

(地質担当学芸員 河尻)

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目指せ! セミマスター!!

こんにちは!
生物分野の実習生です。
今日は、明日実施する「生きものミニサロン」のネタ探しのため、博物館お隣の樹林地に行きました!
セミの抜け殻ないかなーと探していたら、逆さまに羽化していました。

さらに、ツクツクボウシも発見しました。羽根がきれい!

午後には、明日に向けての準備を進めました。

ここで、明日の宣伝をさせていただきます。
「生きものミニサロン」
~ぬけがらGO~
開催時間は12時と14時です。
私たち生物実習生の4人が担当します。
参加する方は、虫除けスプレーがあった方が良いかも・・・

以上、お待ちしております!
目指せ!君もセミマスター!!

担当:坂和 小林、高階

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アサガオの季節

通勤路にアサガオの花が目立ってきました。
「何をいまさら・・」と思われるかもしれません。鉢植えの大輪系や曜白アサガオ、地植えのオーシャンブルーなどの宿根アサガオは先月からとっくに咲いています。ここで満開を迎えているのは、こちらです。

マルバアメリカアサガオなどの、「雑草アサガオ」です。今回は葉に大きな切れ込みが無い種をピックアップします。マルバアメリカアサガオは、鉢植えのアサガオと比べると花が小さくて萼片が反り返っているのが特徴です。

もう一種、マルバアサガオも咲き出しました。名前が紛らわしく、葉っぱもそっくりなのですが、花の見た目はだいぶ違います。こちらは濃厚な色合いが特徴です。

萼片も大きく違っていて、先が短く切れているのが特徴です。

さらに、こちらは畑では迷惑者扱いですが、マルバルコウもこれからの季節が本番です。

これからしばらく、こうした雑草アサガオを楽しめる季節です。
(生物担当学芸員 秋山)

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地質調査日誌8/25 上野原市鶴川

8月25日、木曜日.晴れ.

久しぶりに野外調査に出かけました.上野原市の鶴川沿いで礫岩の分布調査を行いました.

川に降りる道が見当たらず,藪をかき分けて川へ降りることを試みました.藪漕ぎすること約30分,川岸にたどり着いたものの,崖の上に出てしまい,降りることを断念.対岸に川へ降りる道が見つかったので,そちらから降りることにしました.暑い中の藪漕ぎでかなり体力を消耗しました.

川沿いは風も涼しく,気持ちよく調査ができました.

中央に「く」の字型に見えるのは砂岩脈です.周囲の礫岩に貫入したものです.大昔の地震による液状化の噴砂でしょうか.板状なのですが,えぐられるように削られているので,「く」の字型に見えます.
先日の台風で,人の頭のあたりくらいまで増水したようです.下の部分の川岸には草が生えていません.流されたのでしょう.そのおかげで砂岩脈が見えやすくなっていたようです.

川底がツートンカラーになっている場所がありました.

黄土色の部分は川底の礫が流されて,岩盤の礫岩が見えている場所です.水の中の写真なのでわかりにくいのですが,かろうじて礫岩と認識できます.

礫岩は2種類あるようです.写真下部の黄土色の礫岩を別の礫岩が不整合で覆っています.

不整合の直下には小さな礫しか含まれていませんが,もう少し下にはかなり大きな礫が含まれています.

初めの藪漕ぎはかなり疲れました.夏場の藪漕ぎは相当キツイです.川の中に入ってからは,それほど暑さを感じることもなく,快適に調査ができました.ただ,流れの速いところは膝くらいまで浸かっただけでも,気をつけないと流されそうでした.

(地質担当学芸員 河尻)

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生きもの教室開催しました!

こんにちは!生物分野実習生です。
今日は10時から15時まで「小中学生のための生きもの教室」を開催しました。
午前中は哺乳類と鳥類の剥製と骨格標本を比べて、違いを観察しました。

その後、実際にニワトリの手羽先骨格を画用紙に貼り付けました。
部位の名前を書き込んでくれている子もいました。

この手羽先はおいしく頂いた後、洗って処理したものです。
家でも簡単にできます!是非どうぞ!

午後は生きものカメラマンの松橋利光さんと、ペットショップオーナーの後藤貴浩さんを講師に招き、生きものの扱い方を学びました。
実際に松橋さんが撮影した写真を使って相模原市にいる生きものの生態を教えていただきました。

後半は後藤さんが連れてきてくれた生きものを実際に触ってみました。

その中にはなんと!世界最大のゴキブリが!
日本で見るゴキブリとは違うマダガスカル産のゴキブリです。

どうですか?よーく見るとかわいいと思いませんか?

夫婦のヘビもやってきました。

最初は恐る恐る触っていた子もいましたが、最後の方にはうっとりした表情でヘビを持っていました。

以上、分野別実習2日目の濃厚な1日でした。
担当:坂和、小林、高階

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