明日、明後日はJAXA特別公開!

明日、明後日は博物館お向かいのJAXA相模原キャンパス特別公開です!
博物館とJAXAの間の道路も展示空間に様変わり!

今年は博物館でもイベントがたくさん用意されています。詳しくは「さがぽんTwitter」またはコチラをご覧下さい。
ところで、この特別公開にあわせてこんな宇宙生物を入手しました。でも、あまりにも攻撃的で危険なので明日は公開しないことにしました。あしからず・・

なんてことを書くと、水生昆虫好きのお友達に叱られますね。その正体はコオイムシです。宇宙生物ではありません。

オスが背中に卵をのせて守る習性を持つ水生のカメムシのなかまです。
いつ、幼虫が出てくるか楽しみです!
(生物担当学芸員 秋山)

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来週から「里のいごこち」

博物館とその周辺は明日、明後日のJAXA特別公開に向けた準備で慌ただしく人が行き来しています。
その特別公開終了後の来週火曜日から、相模原の動物写真展「里のいごこち」を開催します。いま、大判プリンターで相模原市在住の生きものカメラマン、松橋利光さんの作品をプリントアウト中です!

この写真展はちょっといつもと違う展示のしかたです。館内4カ所(エントランス、地階ホワイエの2カ所、喫茶室)のそれぞれに4作品ずつを配置して、それぞれ相模原の環境を代表する田んぼ、山際、水際、人里のそれぞれに生息する動物たちの写真を鑑賞できます。
館内をめぐりながらの写真展、どうぞお楽しみに!
(生物担当学芸員 秋山)

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すけすけ

真夏になるといなくなってしまうニイニイゼミの抜け殻をいまのうちに採っておこうと、お隣の樹林地へ入りました。ものすごい蚊の襲来の中がんばって探したのですが、みつからず・・。低い位置にあることが多いので、小さなお子さんがいた昨日のミニサロンで探してもらえばよかったとちょっと後悔しました。さて、そんな中、こんな昆虫がいました。

スケバハゴロモです。蛾ではなく、カメムシに近くてセミやヨコバイのなかまです。下面から見ても翅のすけすけ感がすごいですね。

ほんとうは、このなかまのファンキーな幼虫の姿を写真に撮りたかったのですが、もう時期が遅すぎるかもしれません。
この時期恒例の、ヤブカラシの花の昆虫レストランにはチャバネアオカメムシとヨツスジトラカミキリがご来店。

花はたくさんあるのに、わざわざ同じ小さな花の蜜を吸っていました。
ニイニイゼミの抜け殻は見つからなかったけど、ヒグラシの抜け殻はたくさんありました。

これも8月に入るとツクツクボウシと見分けがつきにくいため、ツクツクがまだ出ていない今のうちに写真を撮っておきました。触覚の付け根側から4番目の節がほかと比べて長いのが特徴です。

ニイニイゼミはまた来週にでも再挑戦します!
(生物担当学芸員 秋山)

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予告どおりの行き当たりばったりで!

前の記事で予告したとおり、今日の生きものミニサロンはタイトルも「行き当たりばったりの自然観察」でした。

小さいけれど、すごくきれいな花のハエドクソウや、

アキノタムラソウなどを虫めがねで観察して、

モグラ塚の穴をさがしたり。行き当たりばったりと言いつつ、一応準備しておいた紙を配って、タケニグサの草汁でお絵かき。

「何をかいてくれたの?」
「○○くん!」

○○君は一緒に来たお友達だそうです。
そして最後は、参加者のお一人のお父さんが見つけてくれた、カブトムシの死体の観察。正確には、カラスの食痕です。頭だけを器用にはずして胴体だけ食べるのは、カラスの得意技です。

お子さんたち、ものすごく興味を持ってくれて、かわるがわるみんなで持って眺めていました。残酷、というより、ナマの食痕を見るとカラスの嘴の器用さとかグルメに想像力が働くのがフシギです。
折しも前日から「Pokémon GO」が配信され、博物館周辺でもたくさんの人がスマホ片手に歩いています。AR(Augmented Reality=拡張現実)の技術と組み合わせた発想はすごいし、キャラクター造形が緻密で丁寧なポケモンは、私自身かなり好きです。でも、こうして足しても引いてもいない現実の奥深さを目の当たりにすると、自然観察ってこれからますます重要な科学教育の分野になるなあと、ちょっとだいそれたことを考えてしまいました。
(生物担当学芸員 秋山)

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今日もミニサロンは行き当たりばったりで!

今日は毎月恒例(第4土曜日昼)の「生きものミニサロン」の日です。
この季節は、外を歩けば何かしら、生きものが見られます。先ほどちょっと下見に歩いてみたら、こんな花や、

こんな花も。

定番のこんな花は時間があれば、においをかいでみたり・・

この花なら、草汁でお絵かきかな。

こんなのがちょうど出てきてくれたら、万々歳!

とまあ20分ほど歩いただけでもネタだらけ!頭上にはシジュウカラの家族群にメジロやコゲラが混じっていて、双眼鏡も用意しなくちゃと思いました。
今回もテーマは特に設定せず、12時から約30分、行き当たりばったりで行います!
(生物担当学芸員 秋山)

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アサガオの季節

いろいろな植物を仕事で扱いますが、やっぱりお気に入りの分類群というのがあります。
自分にとってその筆頭はヒルガオ科です。昨日、キダチチョウセンアサガオという、アサガオと名前にありながらナス科で、アサガオとはまったく縁の無い植物をご紹介しました。奇遇なことに今朝、育てている本家アサガオの最初の一輪が咲きました。

合弁花であるアサガオは、5枚の花弁が合着しています。その印のように白い筋が5本入るのが、「曜白(ようじろ)」と呼ばれるタイプです。
私はアサガオが好きで、しかもこの曜白系が特にお気に入りです。今朝は雨模様で、通勤路で見つけたものの花がしぼんでいて写真を撮りませんでしたがアメリカアサガオも咲き始めていました。また晴れた日に写真をアップしようと思います。
(生物担当学芸員 秋山)

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ミシマサイコの花

今年春に、ミシマサイコと柴胡の原(相模原台地の古地名)についてお話をする機会があり、その縁でミシマサイコの県内産栽培株を分けていただき、博物館で育てています。その鉢の一つの株に今日、花が咲きました。

一般には秋の花なので時期としてはちょっと早めですが、草原の花なので、キキョウなどと同様に条件さえ整えば7月から咲きます。
それにしても小さい!一つの花の直径は3ミリほどです。

あんまり小さいので、通勤途中に咲いていた特大の花のキダチチョウセンアサガオの花もアップします。こちらは昨日午後。

こちらは今朝です。花がバッと開いていました。アサガオと名前にありますが、アサガオとは縁もゆかりもない、ナス科の植物です。

別名、エンゼルストランペット、そしてこのなかまの総称はダツラ(ダチュラ)。村上龍さんの名作「コインロッカー・ベイビーズ」(1984年)に登場し、人類の破滅を予感させる猛毒物質「ダチュラ」がこの植物からヒントを得たのかどうか定かではありませんが、この仲間はかなりの毒を持つ植物です。そのため、ここには表記できないような別名もあったりして、姿だけでなくいろいろとインパクトのある植物です。
ミシマサイコからすっかり話題が飛んでしまいました・・。
(生物担当学芸員 秋山)

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今年もモフモフ!

博物館で育ててきたカイコはほとんどの繭が乾燥済みですが、一部の繭を生かしてあります。
そして、そのうちの2つが今日、羽化しました。

モフモフ!なんてかわいいのでしょう!
2頭ともオスだったので、こうして並べても静かにしています。

メスが羽化するとすぐに誘引腺をにゅっと出してフェロモンを出しまくるので、オスはもう取り乱してバッタバタになります。
そうなる前に、とりあえずハンサムな姿の写真を撮ることができました。
(生物担当学芸員 秋山)

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匠の技を紹介!吉野宿ふじや企画展「甲州道中と半原宮大工作品資料」展~宮大工道具がズラリ並んでいます~

7/15から吉野宿ふじやの企画展「甲州道中と半原宮大工作品資料」展が始まります。今日は、その展示準備を行いました。

ふじやの土間にあるこの神輿も半原宮大工の作品

今回の展示テーマである「半原宮大工」とは、愛川町の半原にいた宮大工の矢内家です。矢内家は江戸時代中期から約200年間5代にわたり活躍した宮大工で、江戸城の造営や修復などを行う作事方を務めました。

矢内家の歴史も紹介

矢内家は、相模原近辺の多くの寺社の建造物や神輿なども手がけており、今回は甲州道中周辺の本堂、社殿、神輿などを紹介します。
また、宮大工の匠の技を知る展示として、ノコギリ、チョウナ、ノミ、カンナ…などの多種多様な大工道具、金箔用具などの装飾道具などがズラリと並んでいます。さらに、矢内高光が描いた獅子図や上棟式や地鎮祭などで着用した神事衣装など、宮大工のマルチな才能をうかがえる資料を展示しています。

装飾豊かな懸魚(けぎょ:一番手前)や大きなノコギリなど匠の道具がズラリ

 本日の展示準備には、資料を提供いただいた半原宮大工矢内家第14代曾孫弟子鈴木光雄氏をはじめ、ふじの里山くらぶ、藤野観光協会などの協力もいただき、スムーズに行うことができました。

ふじの里山くらぶ、藤野観光協会からの応援にて展示準備!

 この企画展については、広報さがみはら7/15号のほか、博物館ホームページでも紹介しておりますので、ぜひ一度ご来場ください。特に8/6(土)の午後2時から、鈴木光雄氏の講話もありますので、多くの方の参加をお待ちしております。

資料提供者 半原宮大工矢内家第14代曾孫弟子鈴木光雄氏を囲んで

(歴史担当学芸員 木村弘樹)

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博物館協議会

今日午後は、相模原市立博物館協議会(第11期第2回)が開催されました。

館長の諮問機関として年3回、さまざまな立場の委員さんにお集まりいただき開催しています。今回は昨年度の活動報告と、博物館の教育普及事業を客観的に見てもらうために、プラネタリウムの一般投影を観覧していただきました。

内容や星空解説のスキルなどについて嬉しいご意見をいただいたほか、博物館の活動評価につながる充実した議論がありました。
次回の協議会は秋も深まった頃に開催する予定です。
(生物担当学芸員 秋山)

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