鳥の羽根展へ向けて5/17 列品始まる!

今週末オープンの企画展「鳥の羽根 温かく、美しくまとうもの」の列品作業がいよいよ始まりました。とっておきの資料を一つ。
ウラ面から見てもじゅうぶん綺麗なのですが・・

これをオモテ面から見ると・・・

なぜウラ面までこんな色なんだ!と叫びたくなるようなコンゴウインコ類の羽根です!どっちを上に展示するのか迷った挙げ句、立ててどちらの面もお見せすることにしました。

コンゴウインコ類はとにかくカラフル!

羽根はかせの藤井さんがじきじきに列品作業に来てくれました。
この立体的な羽根の展示は・・とってもかわいらしいので、展示室でのお楽しみです!
早くみなさんにお披露目したくてうずうずしています!
(生物担当学芸員 秋山)

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鳥の羽根展に向けて5/16 明日から列品

今日は休館日。午前中は電気設備の保守ということで停電がありました。
今週末からオープンの「鳥の羽根 温かく、美しくまとうもの」の準備作業も停電では何もできないので、午後から行いました。

展示パネルの最終チェックとプリントアウト。パソコンでなんでも自前でパネルができてしまう時代なので、よほど大きなものか特殊なものでなければ館内で製作できてしまいます。つまり、学芸員が自分ですべて作るというハメに。いいのか悪いのか・・いいということにしておきましょう。
これは先週の写真です。

考古展が終了し、展示の撤収も済んだため、パーテーションとケースを移動しました。
さて、明日からいよいよこの特別展示室で列品です。徐々にできあがる展示のようすをお伝えしていきたい(そういう余裕のある作業を心がけたい)と思います!
(生物担当学芸員 秋山)

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地質学講座がはじまりました

今年も地質学講座がはじまりました.

今年は「岩石学入門」と題して,標本を見せながら岩石の話をします.
今日から7月10日まで,隔週日曜日,全5回の講座です.

今日はまず,地質学とはどんな学問なのかを解説し,最後に岩石や鉱物の定義の話をしました.

参加された皆様にはぜひ楽しんでいただき,少しでも多くの方に地質学に興味を持っていただければと思います.

(地質担当学芸員 河尻)

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鳥の羽根展に向けて5/14 印刷

今日は「鳥の羽根 温かく、美しくまとうもの」のオープンまでちょうど一週間!!
担当者としては、やらなければいけないことが同時にいくつもある状況に文字通り目が回りそうです。
そんな中、今日は一日中大きな写真の印刷を行いました。

大判プリンターがベロを出しているか、またはチョコバナナを食べているみたいですね。でも、全部打ち出してみるとこれはれっきとした鳥の羽根です!
この写真は市内在住の生きものカメラマン、松橋利光さんの作品です。

現実の鳥の羽根とは思えないような美しい色合いに、しばし見とれてしまいます。
展示室冒頭のコーナーでは、こうした写真に囲まれた空間をつくる予定です。自然の造形美につつまれる幸せを感じていただきたくてデザインしました。
お楽しみに!
(生物担当学芸員 秋山)

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鳥の羽根展に向けて5/13 借用資料 

今日は企画展「鳥の羽根 温かく、美しくまとうもの」に展示する資料を神奈川県立生命の星・地球博物館から借用してきました。
イントロを飾るコクジャクの本剥製です。

惚れ惚れするような羽根の造形です。
こちらはコンゴウインコのなかまたち。とりあえず梱包の箱の中で窮屈そうですね。

クルマサカオウムです!なんとも表現しようのない色合いの羽根ですが、これもばっちり展示します!

こんな資料がたくさん展示される企画展、いよいよ来週末からです!
(生物担当学芸員 秋山)

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幻想交響曲第三楽章

博物館の駐車場ではいま、ちょっとした騒動が起きています。それは、黒地に黄色の模様の毛虫が大量にうごめいているからです。
そのようすはちょっとブログに掲載するには忍びないので・・・フェンスにはりつくこんなようすを。

お嫌いな方には同じことですね。

これは、キアシドクガという蛾のなかまの幼虫が蛹になったところです。幼虫がうごめいているのは、蛹になる場所をさがしているところなのです。
これから蛹化しようという個体もたくさん。

ミズキの葉などを食べ、都市部の大きな公園でも大発生し、だいたい5年くらいで終息することが知られています。博物館周辺でも4年ほど前から目立つようになりました。ドクガとつきますが、毒はありません。しかも成虫(昨年の写真)はこんなにエレガント!

これだけたくさんの幼虫がいるということは、2週間後くらいには一斉に羽化してたくさんのキアシドクガの群飛が見られます。

この蛾がミズキ林の中を飛ぶようすは、まさに夢幻の世界です。私は通勤途中などに朝日に照らされる群飛を見ると、幻想交響曲(ベルリオーズ作曲)の第三楽章が浮かんできます。オーボエのソロから始まり、弦が加わってしだいにうねりを増し、遠景に遠ざかるように消えゆくメロディー。
月末ごろがピークでしょうか。待ち遠しい反面、この大発生も今年か来年で終息を迎えそうで、ちょっと寂しい気もしています。
(生物担当学芸員 秋山)

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鳥の羽根展にむけて5/11 タッチ可能!

今日はいよいよ来週末21日(土)から始まる企画展「鳥の羽根 温かく、美しくまとうもの」に向けた作業として、標本士Aさんが、ヤマドリの剥製を仕上げにきてくれました。

先月までにほとんど完成していて、乾燥後の羽根の重なりなどを調整するだけだったのですが・・・。惚れ惚れするようなすばらしい仕上がりです。

この剥製は、部位ごとの羽根の触りごこちを確かめてもらうための「触れる展示物」です。しかし・・そういう展示物にするのが惜しくなってきてしまいましたが、本来の目的を完遂すべく強い意志を持って展示します。
さらに、当館にある標本も展示に出すのですが(こちらはケース内展示です)、羽根を整えて、義眼のクリーニングなどしていただいたら、表情がよみがえりました。恐るべき標本士のワザです。

さらに今日、こんな珍しい資料が届きました。

羽根で全体を装飾された少し年代物のショルダーバッグです。いったいどういう衣装がこのバッグにマッチするのか、その方面に疎い私には想像つきません。
だんだんと資料が集まりキャプションなども作っていると、展示のイメージが膨らんできました。
でもでもまだ気の遠くなるような作業が目の前に立ちはだかっています・・。
(生物担当学芸員 秋山)

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学校の樹木

今日は午後、南区の大野南中学校を訪れました。授業へ行ったのではなく、学校の樹木を見て欲しいという校長先生の要請で伺いました。
開校70年を迎えようという歴史のある学校だけに、木々も大きなものや、貫禄ある古木が多くありました。

校舎脇のメタセコイヤも巨木になりかけています。
多くの学校同様、ケヤキ、ソメイヨシノ、マテバシイ、イチョウ、ヒマラヤスギなどが学校を囲むように植えられています。ヒマラヤスギの幹の下部を、マテバシイが覆い包むように茂っていました。

大きな木はパッと見てだいたいわかるのですが、中庭や校舎正面などの植込みに植えられた木はふだん扱わない園芸樹が多く、名前がなかなか出てきません。たとえばこの花は・・

うーんと30秒くらい考えても出てこず、内側を覗いてアッと思わず声が出ました。

ナツミカンでした。花の特徴からミカンのなかまだろうというところまでは行くのですが、そこから先に進めなかったというワケです。
さらに、単純にど忘れも頻発です。

よく見る花なのに、ほかの関係のない植物名が遮ってどうしても名前が出てきません。博物館に戻って標本作業に来ていたボランティアさんに写真を見せて、やっとザクロの名前が出てきました。
頭のトレーニング(というより老化防止ですね)に、こうした要請はなるべく承ることにしています。
(生物担当学芸員 秋山)

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鳥の羽根展に向けて5/9 相模原になじみの羽根

今日は休館日ということで、じっくり落ち着いて作業を進められるかなと出勤してみると・・非常用放送設備の点検とメンテナンスのために館内は断続的に非常ベルや放送が鳴り響いていました。でも、これは公共建築物として絶対にやらなくてはいけない保守作業の一つです。こんな日に仕事をしようというほうがいけませんね。
さて、今日は生活資料収蔵庫からこんな資料を出してきて展示物としてのチェックをしました。

大きな羽根4本をまとめて柄がついています。一見して羽箒(はぼうき)ですが、茶の湯や盆石のものと比べると異様に大きいです。

この羽箒は、養蚕道具です。養蚕が盛んだった相模原で、羽根展をやるのにこれは外したくない資料です。
どのように使うのかと言うと、ふ化したばかりの毛蚕(けご=1齢幼虫)を蚕座へ移して給桑を開始する時に、微細な毛蚕を痛めないように動かすのに使います。

大きさが2.5ミリメートルほどしかない毛蚕を扱うには、羽根の繊細さがちょうどよかったのでしょう。
毛蚕はふ化したそばから給桑してしまうと成長に大きなばらつきが生じるため、概ね出そろうまで給桑しません。このため、出そろったところで毛蚕を蚕座へ移して一斉に飼育を開始するのですが、これを「掃き立て」と呼びます。
この大きな羽根がなんの鳥の羽根かをちゃんと調べて相模原ならではの鳥の羽根の展示をつくりたいと考えています。
(生物担当学芸員 秋山)

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「つくいの発掘 いくつも発見!」 終了!!

考古企画展 相模原市の遺跡2016「つくいの発掘 いくつも発見!」が本日5月8日に終了しました。

展示品をお借りしました関係機関のみなさま、準備やイベントスタッフとして参加いただいたボランティアのみなさま そしてご来場いただいた多くのお客様、誠にありがとうございました。

本日は最終日のイベントとして展示解説を各時代を担当した博物館及び文化財保護課の学芸員より行い、多くの方が熱心に説明を聞いてくださいました。中には最終日に滑り込みで観に来られた考古の業界関係者も見受けられました(笑)

さて、企画展が終わると我々は逆に忙しくなり、片付け、展示物の収納・梱包、借用品の返却、そして報告等の事務仕事などなど・・・

今年度も3月から考古企画展を開催しますので、楽しみに待っていただければ幸いです。

(歴史担当学芸員 木村弘樹)

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