糞土師講演会にスペシャルゲスト!

今週末、2月28日(日)14時から糞土師、伊沢正名さんの講演会「うんこはごちそう 命をつなぐ生態系のホントのはなし」が行われます!すでにこのインパクトのあるタイトルがネット上のいろいろなところで話題になっています(なぜか活字媒体では「広報さがみはら」以外にあまり取り上げられていませんが・・)。

この講演会に、スペシャルゲストが登場することになりました!
絵本画家の舘野鴻(たての ひろし)さんです。舘野さんの精緻な観察に基づく細密画は当館でも原画展「ぎふちょう」(平成25年開催)で多くの来館者に衝撃を与えました。絵本「ぎふちょう」と代表作「しでむし」により、独自の死生観を表現した舘野さんが、ファンと公言する伊沢さんと命、そして生態系について語り合います!

当日は伊沢さんの講演会を前半に、15:30頃から、舘野さんと伊沢さんとのトークセッションを行う予定です。このお二人の顔合わせは今回が初めてです!お話が白熱して、少々時間をオーバーするかもしれません!
週末、博物館でお待ちしております!
(生物担当学芸員 秋山)

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博物館協議会

今日は相模原市立博物館協議会、第11期第1回目の会議が開催されました。

会長の人選などを行い、博物館の活動状況などについて早速活発な議論が交わされました。
会議のあと、今日が1期目の委員さんもいらっしゃったので、館内のバックヤードをご案内しました。まずはコントロール室です。

館内のすべての空調を管理している部屋で、きめ細かな制御のようすにみなさん興味津々でした。
実際の空調機械室では、配管やボイラーなどの大きさにビックリ!

さらに収蔵庫もご覧いただきました。

今回は展示など外から見える部分ではないところを、あえて見ていただきました。
博物館の活動目標や評価などこれからとても重要な議論を重ねていただくためにも、バックヤードはとても重要なポイントになりそうです。
次回は来年度の初夏に開催予定です。
(生物担当学芸員 秋山)

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プロのワザ

今日は動物標本クラブの活動日でした。そして昨日に引き続き、初夏の展示の準備も並行して行いました。
これは、トラツグミの翼を、それぞれの部位の羽の形がわかるように台に貼り付けようとしているところです。

今日も参加してくれた標本師Aさんのアドバイスがずばりと効いて、一枚一枚の羽の並びが自然になるように、そして翼の立体感が失われないように仕上がりそうです。
そのアドバイスとは、翼の中の骨や腱の位置関係をしっかりと整えて固定することです。これがプロのワザなのだと唸ってしまいました。しっかり乾燥して標本が仕上がったら、このブログで公開します。
また今日はAさんが骨格模型を作るときの型を見せてくれました。

それぞれの動物種の形態的な特性に合わせて、とことんまで精緻に作り上げようとする心意気に圧倒されました。
プロの仕事、すばらしいです!
(生物担当学芸員 秋山)

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「はやぶさ2」トークライブ、キックオフ!

2月21日は、多くのみなさんが待ちに待っていた、さがみはら宇宙の日・「はやぶさ2」トークライブ、キックオフ!の日。

今回の講演会は2月1日から事前申し込みを受け付けたのですが、なんと数日で200人の申し込みが集まり、早々に受付を終了したほどの人気でした。

当日も受付開始時間の前からたくさんのお客様が列を作っていて、期待の高さがうかがえます。

いざ本番!

ネット中継の他、ツイッターでもリアルタイムで質問を受け付けるという趣向で始まった講演会ですが、吉川先生から語られたのは、まずは、つい最近まで出張されていたというウズベキスタンのお話。

その時の様子は→haya2kun ツイッター「みんな楽しんで見てくれたかなー…」

現地でお買い求めになったパンやお皿を披露していただくなど、他では聞けないお話で、会場のみなさんも興味津々。休み時間にはそのお土産の品々を囲んで撮影大会となりました。

ウズベキスタンのパン

肝心の「はやぶさ2」のお話については、まずは、「はやぶさ」の復習から、「はやぶさ2」がどのように進化したか、そして目指す小惑星「Ryugu(リュウグウ)」とはどんな天体なのかというお話、そして今後の取組みまで、多岐にわたる内容となりました。

会場を埋め尽くす聴衆のみなさんからは、たくさんの質問も寄せられ、吉川先生からは「いい質問ですね」とお褒めの言葉も!

質問と回答はこちらでも紹介されています→
小惑星探査機「はやぶさ2」 ツイッター
「Q.重力分布はどう考えた?…」
・「Q.ミネルヴァの移動方法だと…」

会場内の様子

途中、「Ryugu」の名称のお披露目記者会見の時に使ったパネルそのものをお持ちいただいて、吉川先生と細田先生がパネルが壇上に並ぶと、シャッターチャンス!

「Ryugu」お披露目パネル

講演の最後には、天体力学の話題になりかけましたが、「天体力学の話を始めたらトークライブ2~3回分は軽くかかってしまう」ということで、この話題は次回以降に持ち越しとなりました。

今回は高校生や大学生のみなさんを含むボランティアの方や、はやぶさ2プロジェクトをはじめとしたJAXAのみなさまのご協力で運営することができました。この場を借りてお礼申し上げます。

そしてなにより、市内をはじめ、遠くから足を運んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。

次回は4月中に開催予定で、テーマはイオンエンジンということで調整中です。どうぞお楽しみに。
(企画情報班 佐々木)

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この羽なんの羽?

今日は休館日でしたが、来年度初夏の展示のための事前調査で市内のお宅に伺いました。

見ているのは鳥の羽です。これはただの羽ではありません。盆石という伝統的な美術工芸のお道具として使われているものです。羽の識別の第一人者とともに訪問したので、なんの種類のどの部位の羽かを鑑定していただいています。

さまざまな加工をほどこして、その羽の特性に応じた表現技法に用います。
さてさて、この羽がどんなふうに展示に使われるのか・・。
まだ企画段階なので、しっかり決まってきたら改めてお知らせします。
(生物担当学芸員 秋山)

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インターンシップ最終日!

こんにちは!佐藤と大和です。
今日は、解説パネルの作成と植物標本の作成、週末に行われる講演会会場の設営、プラネタリウムのアナウンスと入場受付(と鑑賞!)をしました。

解説パネルの作成では、写真の追加やフォントの変更など、最後の仕上げをしました。中庭に設置してあるので、ぜひ見て下さい!

また、常設展示に置く外来生物の解説パネルの作成もしました。
プラネタリウムのアナウンスでは、初めてだったので凄く緊張しましたが、噛まずに放送することができました。

プラネタリウムは久しぶりに見ましたが、映像に迫力があり、とてもきれいでした。

今日で5日間のインターンシップを終えて、たくさんの経験をさせていただきました。今後の学習につなげていけたらと思っています。

多くの方にお世話になりました。ありがとうございました。

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「ASTRO-H=ひとみ」打ち上げパブリックビューイングにご参加ありがとうございました

昨日(2月17日)の夕方、JAXA宇宙科学研究所が国際プロジェクトとして進めている、X線天文衛星「ASTRO-H(アストロ エイチ)」の打上げが行われました。

「ASTRO-H」は全長14mのX(エックス)線観測用(※)の宇宙望遠鏡、いわば宇宙に浮かぶ天文台です。宇宙を飛び交うX線は地球の大気で吸収されてしまうため、天体からのX線を観測するためには望遠鏡をロケットに搭載して宇宙空間まで打上げなければならないのです。
※X線観測用の装置が中心ですが、ガンマ線を捉える観測装置も搭載されています。

パブリックビューイングポスター

相模原市立博物館でもその打上げの様子を市民のみなさんと一緒に応援するパブリックビューイングを開催して、78名の方にご参加いただくことができました。みなさんありがとうございました。

パブリックビューイング会場の様子
パブリックビューイングはプラネタリウムが会場でした。ドームスクリーンに大きく中継映像を映し出して、みんなで見上げて応援しました。写真は中継が始まる前の明るいうちの会場の様子ですが、中継映像が流れ始め場内を薄暗くしてからも、さらに多くの方が来場されました。

種子島宇宙センターからインターネット中継される映像で音声のカウントダウンが始まると、みなさん静かに打上げの瞬間を待って見守られていましたが、17時45分、「ASTRO-H」を搭載したH-IIAロケット30号機が無事飛翔すると、場内に大きな拍手が沸き起こりました。

打上げのあとも、補助ロケットブースタの切り離し頃までは地上から撮影された映像が中継され、本体主エンジンからの炎と2つの補助ロケットの炎が上空で徐々に離れていく様子を、きれいに見ることがでました。

その後、ロケット現在位置のCGと高度などのデータが表示される画面に切り替わりましたが、第1段の切り離し、第2段エンジン点火などが順調に進んでいきました。そして、打上げから14分15秒後、日本最東端の南鳥島付近の太平洋上空約580kmあたりに達したところで、ロケットと「ASTRO-H」の切り離しが行われ、「ASTRO-H」は地球の周りを回る軌道へと投入されました。

パブリックビューイングの終了後のことになりますが、打上げから約2時間後には「ASTRO-H」の太陽電池パドルの展開が正常に行われたのが確認されたこと、ASTRO-Hがあらたに「ひとみ」と命名されたことがJAXAから発表されました。

さらに、X線天文衛星「ひとみ」が、計画された軌道にほぼピッタリ投入されたことも、今日(2月18日)になって発表されています。「ひとみ」の軌道は、地球を96分あまりで1周するほぼ円軌道(地上からの高度約575km)とのことです。
(天文担当学芸員 岸)

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騙されるかも・・!?

昨日の相模原植物調査会の野外調査会は前の記事のとおりですが、調査の本格シーズンを前に足慣らしを兼ねて町田の野みちを歩きました。足慣らしのはずが、帰ってから歩数計を見ると20000歩くらい歩いていましたが・・。
さて、立春を過ぎてフィールドのそこかしこに、春がちらちらと顔を見せ始めています。日だまりに咲いていたタンポポです。

里山に咲いているという生育環境からも、在来種のカントウタンポポのようです。外来種との識別点である総苞(花を支える土台の部分)もしっかりとまとまっています(外来種は総苞片が反り返ります)。しかしよく見ると・・

花と一緒に、とっくに咲き終わって実りつつある果実もつけています(写真の右端)。カントウタンポポは外来種と比べると季節に厳密で、3月下旬からやっと咲き始めて、5月には咲き終わります。真冬も日だまりで咲くのは外来種の特徴です。今年は一時的に暖かい日が何度かあったので、咲き始めとも言えるのですが、ちょっと早すぎます。これは、両種の特徴を併せ持つ雑種に騙されている可能性があります。詳しくは花粉の検定をする必要があるのですが、この日の調査は採集しないルールで実施しているので、識別はおあずけとなりました。
さらに日だまりではこんな風景が。

何を写した写真かわかりませんね。でも、ズームアップして見ると・・・

ゴイサギの若鳥です。完全に風景に溶け込んでいます。そのせいか、コンパクトカメラでしたが、こんなアップにできるほど近づいても逃げるようすがありませんでした。ゴイサギの若鳥はその羽模様から「星ゴイ」などとも呼ばれています。
次の写真は薬師池公園内のあるスギの木の写真ですが・・なんかおかしいですね。

スギの木の途中からササが生えています!これは幹に着生しているわけではありません。おそらく、幹に空いた空洞にササの茎が入り込み、洞の穴から葉を伸ばしたものと思われます。すごい生命力です!
さて、小野路の緑地の際にはこんな木が立っていました。これはべつに騙そうとしているわけではありませんが、うっかり枯れ木と見まごう立ち姿です。

この木は枯れていません。しっかり冬芽をつけて生きてるケンポナシの木です。幹の内部がすっぽりと抜けていますが、形成層が生きていれば植物は生きているという見本のようです。ちょっと神々しい雰囲気で、地元でも大切にされているようすでした。
春は目も頭も季節に追いつかず、フィールドワーカーにとっては惑いの季節です。
(生物担当学芸員 秋山)

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インターンシップ4日目!

こんにちは!佐藤と大和です。
今日は、相模原植物調査会の野外調査会に参加しました。
薬師池公園を出発して、野津田公園や五反田谷戸を調査しました。

薬師池公園には、ウメの花が少し咲いていました。薬師池公園のウメは、咲くのが他の場所より遅いそうです。

野津田公園には、ふきのとうが芽を出していました。ちょうど食べ頃でしたが、採集はしませんでした。林の中ではウグイスカグラの花も咲いていました。

五反田谷戸では、ヤマアカガエルの卵をたくさん見つけました。卵を実際に見たのは初めてでした。

また、谷戸という場所も初めて行ったのですが、いい景色だなと思いました。

相模原植物調査会の方々は、とても植物の知識が豊富で、様々なことを教えてくださいました。ありがとうございました。

今回の調査は冬だったので、他の季節も調査をしたいと思いました。

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インターンシップ3日目!

こんにちは!佐藤と大和です。
今日は午前に、清新公民館で行われた絶滅危惧植物ミシマサイコについての講演会に同行しました。着いてすぐ、受付をお手伝いしました。

講演会では、柴胡(さいこ)の分類や歴史などを聴き、相模原市とサイコのつながりを学ぶことができました。

栽培中のミシマサイコの芽生えです。

午後は動物の標本データの整理と、解説パネルの作成をしました。
データベースの整理では、2回目ということもあり、作業をスムーズに進めることができました。
解説パネルの作成では、パネルに使う写真を撮って、その配置を決めました。
残り2日間も頑張ります!

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