インターンシップ3日目!

こんにちは!佐藤と大和です。
今日は午前に、清新公民館で行われた絶滅危惧植物ミシマサイコについての講演会に同行しました。着いてすぐ、受付をお手伝いしました。

講演会では、柴胡(さいこ)の分類や歴史などを聴き、相模原市とサイコのつながりを学ぶことができました。

栽培中のミシマサイコの芽生えです。

午後は動物の標本データの整理と、解説パネルの作成をしました。
データベースの整理では、2回目ということもあり、作業をスムーズに進めることができました。
解説パネルの作成では、パネルに使う写真を撮って、その配置を決めました。
残り2日間も頑張ります!

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漂着

今日は休み番だったので、ニュースなどで話題になっていた小田原の海岸に打ち上げられたというマッコウクジラを見に行きました。完全に野次馬気分です。

報道によると伊豆の海で高速船に衝突した個体とのことで、死後相当な時間が経っているようでした。波でごろごろと傾く度に放たれる臭気も強烈です。報道では全長15mとされていましたが、もう一回りくらい小さい印象でした。

低気圧の通過に伴う強風と高波で、海は大荒れでした。せっかく海沿いに来たので、東へ少し行って照ヶ崎海岸(大磯町)へ。

ここはアオバトが山から群れで飛んできて、海水を飲む不思議な習性を見せてくれる現場ですが、それは春から夏の間です。
今は打ち付ける高波の風景を見に訪れる人がちらほら。

アオバトのかわりに、強風に抗って飛ぶドバトを撮影。照ヶ崎のドバト・・・。

強烈な潮風に当たって髪の毛がバリバリになりながら、帰途につきました。
(生物担当学芸員 秋山)

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さがみはら生物多様性シンポジウム

今日は一足飛びに春になったような陽気でした。窓から見える空にはレンズ雲が変形したような、形の変わった高積雲や巻雲がたくさん出ていました。春一番・・だったのかな?(まだ気象庁から発表はないようですが)

さて、午後から相模原市民会館の大会議室で「さがみはら生物多様性シンポジウム」が行われました。これは生物多様性さがみはら戦略(地域戦略)が昨年度策定されたことを受けて、午前中に「さがみはら生物多様性ネットワーク」が設立されたのを記念して行われたものです。

会場はほぼ満席!環境保全活動を実践している団体のみなさんだけでなく、農林業に携わる方や企業、商工関係の方々など幅広く集まり、関心の高さがうかがわれます。まずはこのネットワーク設立のための検討会で中心的な役割を担って下さった日本大学生物資源科学部の岩野秀俊教授から、「相模原における蝶類多様性と外来種問題」の基調講演をいただきました。

続いて博物館から秋山が、「これぞ相模原!生物多様性から見た地域のセールスポイント」として、生きものの特色を地域の特色として見直していただくきっかけとなるような話題を提供しました。
後半は地域の生物多様性保全の実践例として、「NPO法人こもれび」と「田名・望地の田んぼとゲンジボタルを守る会」から活動紹介がありました。
ネットワークの活動はこれから本格化して、その成果が見えるのはきっと何年も先のことになるはずです。でも、ほんとうにさい先の良いスタートを切ることができたと思います!
(生物担当学芸員 秋山)

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インターンシップ2日目

こんにちは!佐藤と大和です。
今日は標本データの入力と中庭に設置する解説パネルの作成をしました。
始まる前の朝に、天体観測テラスで丹沢山を見ました。天気が良かったのでとてもきれいに見えました。

標本データの入力では、重要なデータを扱ったので緊張しましたが、貴重な体験ができました。
解説パネルの作成は、解説文よりもタイトルを考える方が難しく、時間がかかってしまいました。手描きでイラストを描いたので、完成が楽しみです。写真は下書きです。清書したものは後日公開します!

作業の間に、ニワトリの解剖を少し見学しました。機会があればやってみたいです。

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インターンシップはじまりました!マウント体験

はじめまして
桜美林大学2年の佐藤と大和です。
この度インターンシップで、博物館の仕事を5日間させていただきます。
1日目の今日は、植物標本作りとその標本の配架作業を行いました。

標本作りは、細かい作業が多く、集中力を持続させるのが難しかったですが、無事に完成することができました。
配架作業は、標本の数が多く、植物の種類ごとに分ける作業が大変でした。

標本作業の合間に、相模原植物調査会のボランティアの方々と近くの林で植物観察をしました。

残り4日間もがんばります。

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『宇宙学校・さがみはら 金星探査機「あかつき」スペシャル』が開催されました(1)

今日午後、博物館の大会議室を会場に『宇宙学校・さがみはら 金星探査機「あかつき」スペシャル』が開催されました。130名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。

「宇宙学校」はJAXA宇宙科学研究所が、子どもさんを対象として全国各地で開催しています。今回は相模原市立博物館との共催事業となっています。

時間割は3時間目まであって、それぞれの時間の先生である宇宙科学研究所の研究者の方のお話を聞いて勉強した後は、先生に直接質問をする時間もたっぷりあって、楽しく宇宙科学について知ることができたのではないでしょうか。

1時間目の先生は、「あかつき」プロジェクトマネージャの中村正人さんです。つまり「あかつき」チームのリーダーです。金星の科学について写真や図を使ってお話してくれました。

参加した皆さんからはたくさんの質問が出て、先生が一つ一つ答えてくれました。宇宙学校全体の司会進行は、JAXA宇宙科学研究所の大川さんでした。(天文担当学芸員・岸)

 

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ピンポイント展示解説 民俗分野

今日の特別展示室のピンポイント展示解説は,民俗分野の加藤学芸員による解説です.

まずは,博物館建設前の航空写真の解説です.博物館がアメリカ軍基地の跡地に建設されたことなどを説明しました.

開館20周年記念展の目玉の展示資料,大正時代の霊柩車の解説です.今日は特別に霊柩車の内部もご覧いただきました.

道祖神のお札の解説です.当時配られていたお札がどのようなものだっかが分かる貴重な資料です.

華やかな子どもの晴れ着です.大切に保管されてきたことが伝わってくる資料です.

ここまでは開館20周年記念展の民俗分野の解説でしたが,ここからは学習資料展の民俗分野の解説になります.
昔の道具体験コーナーでは子ども達は黒電話のダイヤルを回さずに数字部分を押してしまう話,昔の居間の展示では子どもよりも大人のほうが夢中になってしまう話など,来館者のエピソードを交えながらの解説でした.

今日の展示解説の参加者は大人の方ばかりでしたが,学習資料展は小学校の教科書で扱われている内容なので,ぜひ,多くの子ども達に見ていただきたいです.
開館20周年記念展,学習資料展は今月の28日(日)までです.

(地質担当学芸員 河尻)

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鳥も地震に驚く!

今朝の地震は初期微動のイヤな感じからS波の衝撃が明瞭で、震源の近さを実感しました。
地震に驚くのは人間だけではないようです。出勤したら警備員さんが「地震に驚いた鳥がガラスにぶつかって失神してたから保護しておいたよ!」とのこと。急いで事務机に向かうと、ダンボールが置いてあります。そっと中を覗くと・・・!

このオレンジ色のおめめは、オオコノハズク!
じつは10年ちょっと前にも、博物館の中庭のガラスにぶつかって一時的に脳しんとうを起こしていた個体がいました。なので、このあたりの森で越冬しているということはわかっていたのですが、昼間はほとんど動かないし鳴かないので、こんなことでもなければ見られない鳥です。

室内のあかりは眩しいようで、ダンボールの外に出すとすぐに目を細めてしまいました。
せっかくなので風切羽のセレーション構造(ギザギザ構造で、空気の流れを整えて羽ばたき音を小さくする効果があります)も観察しました。

はばたくようすから、元気に飛べそうだと判断できたのですぐに放すことにしました。
フクロウのなかまは昼間は目が見えない、とよく言われますが、そんなことはありません。しっかり見えています。夜行性なので無駄に動かず、目を閉じていた方が保護色を完成できるのでつむっていることが多いのです。
でもこんな表情をしていると見えないように思えるのも無理もありませんね。

地面に置くとすぐに元気よく飛び立っていきました。
地震には驚かされましたが、ちょっとトクした気分になりました。
(生物担当学芸員 秋山)

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お試しブックカフェ

博物館の2階にある喫茶室。実際にカフェが営業しているわけではないのですが、明るく落ち着いた空間で休憩、持ち込みのお食事などができるので、隠れた人気があります。最近、入り口にこんな看板が立ちました。

学芸員が選んだお薦めの書籍を閲覧できるようになっています!
今月末のアノ講演会の関連書籍もあります!

これからも展示や講演会などと関連した書籍を中心にご紹介していく予定です。

博物館へお越しの際は、ぜひ2階の喫茶室にお立ち寄りください!
(生物担当学芸員 秋山)

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やっぱりガスも入れないと

今日から博物館のある一室で定期ガスくん蒸を行っています。今回は被覆くん蒸で、これは資料の山を被覆してその中に気化させた薬剤を充満させ、殺菌、殺虫、殺卵をすることです。

くん蒸前の対象資料の山です。要するに毒ガスを使うので、くん蒸をやらないで済むのであればしたくありません。しかし、土器片や石器など埋蔵文化財から納屋にしまわれていた農具、文書など紙資料、生活用品に動植物標本etc.・・と多岐にわたる資料を収蔵する当館では、少なくとも新規収蔵品の多くはくん蒸せずに収蔵庫へ入れることはできません。

専門資格を持つ業者さんがキッチリと被覆して、気化器でガスを送り込みます。
これから4日ほどの工程で投薬、除毒排気を行います。
(生物担当学芸員 秋山)

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