ポスターもすごい!

開館20周年記念展「こんなモノが集まりました-博物館20年の歩み-」のポスターです!

今までにない雰囲気のオシャレでインパクトのあるポスターは、東京造形大の学生さんがデザインしてくれたものです。
どんな展示だろう?想像力を膨らませるデザインのパワーに負けない展示がまもなくお目見えです!
24日朝9:30オープンです。お楽しみに!
(生物担当学芸員 秋山)

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ジオラマがすごい!

24日(土)から始まる開館20周年記念展と学習資料展(同時開催)の準備が着々と進んでいます。
学習資料展は、今年は初めて市内の学校の先生方と学芸員が一緒に作る展示と、いつものようにボランティアグループの市民学芸員さんたちが作る展示があります。
昨日、市民学芸員さんたちが作っていたちょっと昔の暮らしのようすのジオラマですが・・

今日午後にはもうこんなリアルな室内風景ができあがっていました!ものすごいスキルです!

こちらは開館20周年展、市民学芸員さんたちが博物館建設時のようすや、この20年の博物館の歩みを展示ポスターで振り返るコーナーもあります。

博物館建設中の写真は、見たことのない職員もいるくらい、レアな展示物です。
今週土曜日からスタートする展示、お楽しみに!
(生物担当学芸員 秋山)

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田んぼの雑草

今日は休館日ですが、ちょっと必要があって田んぼへ写真を撮りに行ってきました。
田んぼと言っても、すでに稲刈りは終わり、今ははざ掛け中です。目的はコレ

コブナグサです。水田雑草ですが、なんだかかわいらしくて好きなイネ科植物の一つです。刈り取り後の田んぼで開花結実するのは水田雑草の得意技です。
水田雑草というより水路の雑草ですが、ミゾソバも花盛りです。

ミゾソバと同じタデ科のイヌタデです。この花を「あかまんま」と呼んでおままごと遊びなどに使った経験のある人も多いはずです。

こちらは「何事が起きたのか!」と言いたくなるような状況ですが、これが普通です。果穂がネズミ花火のように割れてタネがもうもうと飛散するコガマです。

短時間でしたがお天気の良い中、気持ちよく野みちを歩いてきました。
(生物担当学芸員 秋山)

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20周年記念展の準備

来週末から始まる開館20周年記念展の準備作業が進んでいます。
今日はパーテーション(しきり)や展示ケースの移動を行いました。力仕事です。
ボランティアグループの「福の会」のみなさんは早くも列品を始めています。

今回は市民学芸員のみなさんなども展示を作ってくれています。この1週間は急ピッチで展示室が様変わりしていくことでしょう。
目玉となる展示品など、少しずつご紹介していきます!
(生物担当学芸員 秋山)

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ヒルガオ科番外編

初夏から順次ご紹介してきたヒルガオ科植物も、市内で生育しているものはおおむね出そろいました。
じつは、ヒルガオ科ということで言えばもう少しマイナーなものもあるのですが、写真も無いので今年は見送ります。かわりに、市内には生育していないものの、場所によっては普通に見られるものをご紹介します。
まずは、代表的な海浜性植物のグンバイヒルガオです。

軍配形の肉厚の葉は、いかにも砂浜に生える植物という風情です。写真の株は奄美大島の写真です。ほんとうは、相模湾沿いにも見られるハマヒルガオをご紹介したかったのですが、花の良い写真がありません。申し訳程度に葉の写真を・・花はヒルガオそっくりです。

そして、こちらも奄美大島や沖縄諸島に多く逸出しているゴヨウアサガオです。

まるでアケビの葉のように5枚の小葉が掌状に広がり、特異な姿をもつ多年生のアサガオです。
熱帯アメリカや東南アジア原産の園芸種はまだほかにもいろいろとありますが、少なくとも神奈川県内では野外に安定して自生しているものはありません。
かつて線路沿いなどに見られたセイヨウヒルガオは、近年ほとんど見られなくなりました。ヒルガオ科の外来種も栄枯盛衰があるようです。
来年もまた花が咲くたびにご紹介するかもしれませんが、今年のヒルガオ科のご紹介はとりあえずここまでといたします。
(生物担当学芸員 秋山)

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有害生物調査と殺虫剤散布

今日は休館日を利用して,有害生物調査と殺虫剤散布を行いました.

有害生物調査の結果,害虫防除の必要が生じた場所には殺虫剤を散布します.今回の殺虫剤散布は,先月実施したガスくん蒸のような大規模なものではなく,比較的簡便なものです.今回は大型収蔵庫,考古収蔵庫,実習実験室に殺虫剤を散布しました.

殺虫剤の散布と同時に,有害生物調査のためのトラップも設置しました.

(地質担当学芸員 河尻)

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モミジルコウ

ヒルガオ科も咲き残っているのはマルバアサガオが目立ち、ほかの種類はほとんど咲き終わってきています。
そんな中、ちらほらと庭先などで異彩を放つ色合いで咲いているヒルガオ科の花があります。モミジルコウです。

以前ご紹介したマルバルコウに近い種類です。というより、ルコウソウ(ほんとうはこちらを紹介したかったのですが、花のよい写真がありませんでした)とマルバルコウの雑種由来の園芸種とされています(ホントかどうかは定かではありませんが)。確かに、ルコウソウほど葉の切れ込みが細かくなく、花色も上の写真のものは強烈な紅色ですが、下の写真のマルバルコウに近い朱色のものもあります。

ルコウソウは葉っぱの写真だけあります。でも、ルコウソウの花は上のモミジルコウの花とほぼ同じです。星形に咲く(桔梗咲き)もよく出ます。

なんとまあ変わった葉っぱです。魚のあばら骨みたいですね。
でも、この葉がつるから広がるようすはちょっと涼しげで何とも言えない風情があります。ルコウソウは白花も知られています。
ルコウソウやモミジルコウの花を見ると、ヒルガオ科の季節も終わりかな、と感じられます。
(生物担当学芸員 秋山)

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カワラノギク開花

今日、午前中に山地の現地調査を済ませた帰りがけ、市内緑区の神沢河原へ寄ってみました。このところの晴天と低めの気温であの花が咲いているかなと・・。

カワラノギク、咲いていました。まだちらほらという感じで、花も小さめのものが多くてやっぱり見頃は20日前後かなというところです。
そしてもうひとつ、先日の台風で冠水した箇所にあったカワラハハコのようすも見に。

ふだんはこの場所にびっしりとカワラハハコが咲いているはずですが、一面裸地の丸石河原に。
いやいや、カワラハハコはそんなにヤワな花ではありません。よーく地面を見てみると・・。

ちゃんと残り株がありました。しっかり咲いています。

ほんとうにこの花はしぶとく力強いです。このまま大きな冠水がなければ、来年はおおかた復活、2年後には元通りになっているでしょう。
ちなみに、これは昨年の同じ時期の写真です。

相模川の中でも、カワラハハコのこれだけの大群落はほかにありません。またこんな光景が見られるのが楽しみです。
それにしても、気持ちの良い秋晴れの一日でした。

ススキが青空に映えまくっていました。
(生物担当学芸員 秋山)

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美しいカイコ蛾

なにを今更、という感じですが、今朝羽化していた品種「乞食」の成虫を見て、ちょっと驚きました。

上の写真はオスですが、翅がきれいな三角形にほぼ伸びきっているのです。チョウやガならあたりまえの様に思えますが、カイコに限ってそうでもありません。すでに飛ぶ能力を失った昆虫なので、翅が縮れたり、うまく伸びきらないものが多いのです。下は、品種「青熟」のメス成虫です。

メスは体が大きいせいか縮れてでてくるのが多いのであまり比較になりませんが、乞食の成虫は、オスもメスもはばたくとなんだか飛んでいってしまいそうな感じです。江戸時代の浮世絵「蚕養草」(かいこやしなひそう 養蚕の教科書であったとされます)には、飛んでいるカイコの成虫が描かれています。本当に飛んでいたのかどうかはわからないのですが、そんなことを想起させるような立派な成虫でした。

繭の色の金色(こんじき)が転訛したうえに稚蚕期のおとなしさなどからこんな品種名になってしまったようですが、つくづく品種名は「金色」でよかったのに!と思います。でもとにかく、おもしろく美しいカイコです。
(生物担当学芸員 秋山)

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黒くて丸いクモ

先日紹介したクロマルイソウロウグモ。
その時は空腹時だったのか、あまり「丸い」感じではなかったのですが、正に、という感じの個体に出会ったのでご紹介します。

今年はなぜか博物館の前でこのクモをよく見かけます。割と局地的に出現するイメージがあるのですが、本当にそういう事なのかもしれません。(学芸班 木村)

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