昼間の水星、見えませんでした…

今日は「昼間の水星を見よう」という観望会を開催しました。
水星が見やすい位置にあるのと、 企画展の関連事業、2017年1月に打ち上げが予定されている、水星探査機MMO(ベピ・コロンボ計画)応援という企画でもあります。

しかし、あいにくの曇天〜雨模様。
いかに口径40cmの望遠鏡でも星は見えません。

そこで定番の天体観測室見学を開催。望遠鏡の中を覗いてもらいました。

こんな天気にもかかわらず、たくさんの方に参加していただけました。
ありがとうございました。

明日は プラネタリウム宇宙ライブショー「太陽系の秘境を訪ねる」を開催します。17:00-18:00(15:30から整理券配布)講師はJAXA宇宙科学研究所の大川拓也さん。お時間がある方はぜひどうぞ!(学芸班 木村)

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地質分野実習最終日

本日は9日間に渡る地質分野の実習の最終日でした。

今日の最後は、昨日までに実習生4人で製作した展示についてお客様を相手に展示解説を行いました。

見てくださる方の年齢層も異なるため其々にどのように話しかけたら良いのか、という点やお客様を相手にした時の間合いの取り方などがとても難しく感じました。

ちなみに、午前中には神奈川県立相模原青陵高校の地球惑星科学部の自作プラネタリウム(下の写真が収容人数20人のSORAちゃんドーム)を見学させて頂きました。

きらめく星々と飛び出す影は圧巻でした!!

最後に、実習期間中は色々なことを教えて頂くことができ、とても充実した9日間だったと思います。

ありがとうございました。

 

地質分野実習生

首都大学東京 武原

東京都市大学 野中

日本大学 小沢

日本女子大学 加瀬

 

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ビジョオニグモ

駅前の植え込みで見つけたクモ。
2014年6月のブログでも紹介した、ビジョオニグモ。今回もメスの幼体です。

葉上にテント状に糸を張った隠れ場所に潜んでいる様子。

「キレ網」と呼ばれる円網を一部欠いたような形の網。

ちょっと博物館に来てもらい、モデル撮影。
生態、形態とも、春から初夏に出現するアオオニグモに似ていますが、出現時期がこちらは夏から秋。腹部の斑紋も異なります。
それにしてもな青鬼と美女。ずいぶんイメージが違う和名だな、といつも思います。(学芸班 木村)

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地質分野博物館実習 展示完成!

地質分野の博物館実習生の展示が完成しました!

共通実習で習ったことを活かしてキャプション作り。

自然歴史展示室の出口に、移動式のボードを設置し、剥ぎ取り標本と解説パネルを貼って展示を完成させました。

まずは剥ぎ取り標本を画鋲で止めていきます。

次に解説パネルを貼り、

その上に、タイトルを付けました。

最後にキャプションを付けて完成です。ボードの場所によってはキョプションを止めるピンがうまく打ち付けられないので悪戦苦闘。最初の位置からずらして打ち付け、なんとかキャプションを付けることができました。

無事、展示完成!4人の実習生が協力して短期間で作り上げました。

10月下旬ぐらいまでは展示する予定なので、博物館にお立ち寄りの際は、ぜひご覧ください。

(地質担当学芸員 河尻)

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有害生物調査

今日は、博物館資料に影響を与える害虫が発生していないかを調査するためのトラップを交換しました。調査は専門の業者に委託しています。

トラップに害虫が捕まっていないか、確認します。虫が確認されたら、業者に持ち帰ってもらい、虫の種類と数を調査して報告してもらいます。

虫が捕まっていたトラップは新しいものと交換します。トラップはエサが入っていない粘着シートです。床面を移動する虫を等を捕まえます。

フェロモントラップと呼ばれる特定の虫が好きなにおいを出す薬剤を中に入れて、おびき寄せて捕まえるトラップも設置します.

こちらは飛ぶ虫のフェロモントラップ。

こちらは地面を這い回る虫のフェロモントラップです。

今日は収蔵庫内の空気中の菌類の調査も行いまいした。

資料に重大な影響を与える害虫は見つからなかったので一安心です。

(地質担当学芸員 河尻)

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小石丸4齢

カイコの在来品種、小石丸は順調に育っています。
掃き立て(ふ化後、蚕座に移してクワをあげ始めること)から12日目、ほとんどの個体が4齢に脱皮しました。

脱皮当初は頭ばかり大きく見えるのですが、上の写真の個体はすでに脱皮から1日以上経っていそうです。眼状紋のある胸部がぼこっと膨らんでいるからです。
脱皮して食べまくって数日経つと、胸部も腹部もパンパンになります。それでも頭の大きさはほとんど変わらないため、相対的に頭が小さく見えるようになります。
そして眠に入り、頭の真ん中に割れ目が入り、終齢である5齢に脱皮・・
ばりばりと勢いよくクワを食べるようすがまもなく見られそうです。
(生物担当学芸員 秋山)

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地質分野博物館実習 展示製作

今日の地質分野の博物館実習は剥ぎ取り標本の表面処理と展示製作を行いました。。

水に溶いた木工用ボンドを塗って剥ぎ取り標本の表面処理をしました。

パソコンを使って解説パネルの作成中。

明日の夕方には展示が完成する予定です。

(地質担当学芸員 河尻)

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高積雲

お昼前から晴れ間が出て、久しぶりの青空を仰ぎ見ることができました。
夕方、少し高めの空にできる高積雲が夕焼け空に美しく広がっていました。

よく見ると、上層には巻積雲のいわゆる鯖雲のかけらが残っています。雲底が灰色になるのは巻積雲より下の層にできる高積雲の特徴です。
この後、またゆっくり下り坂になりそうな雲ゆきですが、夕方の色合い豊かな時間帯に空を眺めることができてちょっと気分よくなりました!
(生物担当学芸員 秋山)

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マメアサガオ

久しぶりのヒルガオ科ご紹介シリーズです。
真夏から秋にかけて、フェンス沿いや畑の脇などに、いつの間にか小さな花が咲きます。

名前はマメアサガオ。直径1.5センチほどの純白の花は、あまりアサガオらしくありません。戦後、種子が輸入穀物飼料などに混じって入ってきたと言われる北米原産の外来種です。
葉は卵型から普通のアサガオと同じような三裂のものまでさまざまです。博物館駐車場のフェンスにからみついているマメアサガオは卵形の葉のものが多いのですが・・

上の写真の二枚の葉はまったく違う種類の植物の葉です。色の濃い方がマメアサガオで、薄い方はオニドコロ(ヤマノイモ科)です。よく見ると葉脈の入り方が違います。
両種は分類上、まったく異なるグループに属しています。植物どうしなので擬態とは言いませんし、擬態する意味も無いのですが、シルエットだけだとよく似ていますね。
(生物担当学芸員 秋山)

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小石丸3齢

今、展示しているカイコの在来品種「小石丸」のほかにも、いくつかの在来品種やその交雑品種を育てています。
写真のカイコは小石丸で、3齢になりました。美しいですね。

おもしろいもので、品種によってクワの食いつきの良し悪しがあったり、活発な品種とそうでない品種がいたりします。小石丸はとても活発でよく食べ、ほかの品種と比べると早く大きくなっています。同じタイミングでふ化したのに、大草(おおくさ)のようにまだ2齢で全体的に体の小さな品種もいます。
ほかにも変わった変異形質のものも飼育していますので、そちらが大きくなってきたらまたご紹介します。
(生物担当学芸員 秋山)

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