植物につく白いもじゃもじゃ その2

5月中旬に、クワの葉についている白いもじゃもじゃについてブログを書きました。今回はその第二弾です。お隣の樹林地内のつる植物に多く見られるのですが・・。

オニドコロに白いもじゃもじゃがまとわりついています。ちょっとアップしてみると・・・

さらに近づくと・・・

いました!やっぱり昆虫でした。アオバハゴロモの幼虫で、成虫はこんな形をしています。よく目にする虫ですね。

第一弾のクワキジラミとほぼ同じなかまです。やはりおしりからロウ物質を出して体にくっつけているようです。
なんとも不思議でおもしろい虫たちですね!
(生物担当学芸員 秋山)

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チリイソウロウグモが当たり年?

何度か紹介した事がある チリイソウロウグモ
なぜか通勤経路や博物館のまわりでは見かけなかったのですが、最近、ちらほら姿を見ます。

写真はクサグモの網に居候している個体。宿主のエサを盗み食いして暮らしていますが、時には宿主を襲う事もあります。

別の個体。オス幼体のようです。
特に珍しい種ではないのですが、元々「いるところにはいるし、いないところにはいない」…変な日本語ですが…という感じなので、なんとなく今年は「当たり年」なのかな、という感じです。
毎年同じ場所で観察していると、こういう事が実感できるのも面白いところです。(学芸班 木村)

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日曜日は、さがみはら環境まつり

今週日曜日、6月21日はミウィ橋本で「さがみはら環境まつり」が行われます。

そのプログラムの中、11時からのトークショーはメレ山メレ子さんによる「あなたの中にも眠る?“虫スイッチ”」です。メレ山さんは、著書「ときめき昆虫学」で世の多くの女性の虫スイッチを押して覚醒させた張本人です。
トークショーの中盤には当館生物担当学芸員の秋山がトークをバトンタッチし、後半はメレ山さんと秋山によるトークセッションとなります。
虫だけでなく、「虫屋」のキテレツな生態などにも踏み込んでお話を伺う予定です。
さらに、相模原が誇るご当地ヒーローのひとり、クワガタ忍者によるショーなどもあり、ご家族みなさんで楽しめる内容です。
今度の日曜日はぜひ、橋本へ!!
(生物担当学芸員 秋山)

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地質調査日誌6/17 相模原市中央区陽光台

6月17日、水曜日。曇り時々雨。

今日は梅雨の雨間を狙って午後から野外に出かけました.関東ローム層の露頭の現状調査です.

富士山から飛んで来た火山灰が何万年もかけて少しづつ降り積もってできた地層です.

写真の真ん中あたり,白っぽい帯状の部分は遠く九州から飛んで来た火山灰が混じっています.

白っぽい部分を拡大するとこんな感じです.今の鹿児島湾のあたりにあった姶良カルデラと呼ばれる火山の火山灰が富士山の火山灰と混じっています.この姶良カルデラの噴火は今から約3万年前に起きました.上の方の灰色や黒色のつぶつぶは富士山から飛んで来た溶岩の破片です.

このところ,企画展の準備で室内での仕事が多く,久しぶりの野外調査でした.

(地質担当学芸員 河尻)

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カイコは繭に

カイコは先週末に繭をつくり、もうすべてほぼ完成となりました。

まぶしを入れた箱に熟蚕を入れていくのですが、どうしても上へ上へと這い上がって繭を作ろうとするので、まぶしからはずれてつくってしまうこともしばしば。

なにかのホラー映画でも想像されるのか、このような状態に鳥肌が立つ人も多いようです。
食品パックの個室ではきれいにできています。フタを開けて乾燥させておけばばっちりです。

もう少ししたら最後の仕上げ、乾燥に入ります。
(生物担当学芸員 秋山)

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ミニ企画展展示解説

今日はミニ企画展「石のステンドグラス〜岩石の顕微鏡写真展~」の展示解説を行いました。


午後2時から約30分、偏光顕微鏡や偏光板の仕組みも含めて、代表的な写真を解説しました。

会期中にもう一回、6月21日にも、展示解説を行いますので、ぜひ、ご参加下さい。

(地質担当学芸員 河尻)

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星空観望会

 少し遅くなりましたが、6月12日(金)、星空観望会を開催し、32名の方が参加されました。
 今回は、開始直前まで様子を見ましたが、天候が良くなる見込みが無かったため、屋外での観望は行わない形での実施となりました。
 プラネタリウムで、「星空案内」と「観望天体の話し」を行なった後、希望者の方に天体観測室で大型望遠鏡を見ていただきました。

 8月までの間は、「お客様により良い状態で観望していただく」ことを目的に、受付時間と開始時間が、今までより30分遅くなっています。
 当日の参加人数により、お帰りのお時間が多少遅くなってしまうことがあるかもしれませんが、ご都合のいい時に、「事前申込み」の上、是非、ご参加ください。梅雨入りし、少しの間、晴れの日にあたることは難しいかもしれませんが、みなさまのお越しをお待ちしております。
(学芸班 有田)

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「はやぶさの日」満員御礼でした。

5年前の6月13日、小惑星探査機「はやぶさ」が帰還したのを記念して が平成24年に制定した「はやぶさの日」。
プラネタリウムは6月6日から「はやぶさウイーク」のスケジュールでお送りしてきましたが、今日はその記念日にちなんで、1日無料上映を行いました。

朝から約100人の方が整理券配布に並び、久しぶりの行列にちょっとびっくり。

会場はほぼ全回満員御礼となり、これまたびっくりしましたが、今日の目玉は何といっても13:30からの「HAYABUSA BACK TO THE EARTH 」を、上坂浩光監督自らナレーションするという、「生ナレ企画」。

このあり得ない光景を楽しみに、多くの方が訪れてくださったのだと思います。
上坂監督のナレーションは素晴らしく、ご本人の言う「自分が言いたかったセリフを自分で読む」意味が存分に伝わってきました。最後にはアドリブのサービスもあり、皆思わす涙ぐむ場面も。

15:50の回は、「HAYABUSA2 RETURN TO THE UNIVERSE 」を監督と一緒に観て、30分ほどミニトークをしていただき、「はやぶさ」感いっぱいのしめくくりです。会場の小学生からは「なぜこの映画では、『はやぶさ』がカプセルから復活するのか」という核心を突いた質問が飛び出し「おー、なるほど」と納得。

今日は「はやぶさ」ファンの皆さんをはじめ、多くの方々に参加していただき、主催者としても大変楽しく、思うところの多い日でした。
無茶な企画に快く応じてくださった上坂監督、参加者の皆さん、本当にありがとうございました。この探査機や、映像作品を通じて人々が繋がっていく不思議を改めて感じる事ができました。

さて、あの日、22時51分。「はやぶさ」が大気圏に再突入した時刻はもう少しです。この楽しい余韻と感慨を胸に、そのときを過ごしたいと思います。(学芸班 木村)

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ミニ企画展準備完了!

ミニ企画展「石のステンドグラス〜岩石の顕微鏡写真展~」の準備が無事完了しました!

いよいよ明日、6月13日から開催です。




岩石の美しい顕微鏡写真を展示しました。普段なかなか見ることのない一味違った岩石の世界が広がっています。この機会にぜひご覧ください。

(地質担当学芸員 河尻)

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アリではありません。

先日、打ち合わせ中にテーブルの上をみると、黒いものがチョロチョロ…
「アリがいますね」の言葉にすかさず、「いえ、アリじゃないんです。ヤサアリグモというクモです」と答えた私。
タイトルを見て「アリグモかな?」と思った方はちょっとだけ残念でした。

ご覧のように、腹部の前端部が細くなってやせているので、この名がついたのでしょう。
それにしても「アリに似てるけどクモなんです」とか「アリグモの仲間です」くらいにしておけば良いものを、いきなり種名で答えてしまったのが、ちょっと気恥ずかしかったです。
その割には夢中で入れ物を探して採集しているときは他人の目が気にならない、というのも不思議でしたが。(学芸班 木村)

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