「はやぶさの日」リハーサル

プラネタリウムのドーム内で机に向かうこの人は…

そうです。当館でも上映している「HAYABUSA2 RETURN TO THE UNIVERSE 」の監督、上坂浩光さんです。
今日は6月13日(土)「はやぶさの日」イベントのリハーサルのため来館されました。
「HAYABUSA BACK TO THE EARTH 2009年版 」のナレーションパートを、監督自らが読み上げる(本来のナレーションは俳優の篠田三郎さん)という企画です。
実地でやってみるまでどういう問題が起きるか、ちょっと見当がつかなかったのですが、特に大きな問題もなくリハーサルを終える事ができました。
作者の「思い」がより伝わるのでは…という発想の試みですが、元々台本もパイロット版の吹き込みも監督ご自身が手がけた作品だけに、ナレーションも実にしっくりきます。
皆さんもぜひ「はやぶさの日」にその目で確かめにいらしてください。当日は9:30から整理券配布、先着210人の無料上映です。(学芸班 木村)

「はやぶさウィーク特別上映」
※生ナレーション上映は6月13日(土)13:30の回のみです。

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カイコ10日目 3齢になりました!

カイコの掃き立てから10日目、ブログのアップがちょっと間があいてしまいましたが、今朝ほとんどのカイコが3齢に脱皮しました。

2齢までは、頭は脱皮直後は薄い色ですが、時間がたつと真っ黒になります。でも、3齢からはベージュ色のままです。
食べる量もだんだんと多くなってきました。
ところで今日は市内中央区の星が丘小学校3年生にカイコの授業を行ってきました。今年は博物館から提供しているほかにも市内ではたくさんの学校がカイコを育てているようです。昨年、「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界文化遺産に登録されたことと関係があるのかもしれませんね。
(生物担当学芸員 秋山)

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三陸の里山

今週末はお休みをいただき、カイコの世話を家族や同僚にお任せして三陸は岩手県大船渡市へ行ってきました。
震災1週間後に相模原市の支援活動隊の一員として大船渡市の被災地へ入り、3年後の昨年夏に再訪、そして今回と3回目の大船渡は、あまりにも良いお天気もあって景勝碁石海岸の美しさに息をのみました。

今日は大船渡市綾里で広大な私有地を里山体験場として開放する「大小迫(おおこばさま)つむぎの家」を訪ねました。400年にも及ぶ歴史を持つ旧家の母屋(築140年!)や、震災を挟む5年間で少しずつ復活を遂げてきた里山は生きものの濃厚な気配に覆われています。

カキノキの幹についたツキノワグマの爪痕も生々しい・・

この里山で採れた山菜や野菜などをいただき、三陸の自然の奥深さ、そして食べ物の美味しさに圧倒されました。本当の豊かさについて考えさせられる三陸行でした。
(生物担当学芸員 秋山)

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地質学講座2日目

今日は地質学講座の2日目。
相模川に出かけて川原の石の観察を行いました。

まずは相模川の川原で見られる代表的な岩石の見分け方について説明しました.

全体での説明の後は、各自で観察&採集です。

次回の講座は今日採集した岩石を使って実物岩石図鑑を作ります。A5の大きさで作るので、それに収めようと思うと2〜3cmのものを採集する必要があります。この大きさで典型的な岩石を採集するのに、皆さん苦労されていたようです。

(地質担当学芸員 河尻)

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曇っても盛況でした

今日は星空観望会。あいにくの曇り空、これは観望は無理だなあ…と、思っていたのですが…

たくさんの方が参加してくださいました。

皆さんの熱意に押されてか、曇を通して月と木星をなんとか見る事ができました。

鮮明な姿、というわけにはいきませんが、天候に左右される事ですのでこればかりは致し方ありません。
それでも皆さん、楽しんでいただけたようです。
これがきっかけで、星好きの人が増えてくれるといいな、と思います。次回星空観望会は6月12日(金)、ぜひご参加ください。事前申し込みをお忘れなく!(学芸班 木村)

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今日はクモ!生きもの大好きミニサロン

先月から月1回開催している「生きもの大好きミニサロン」。
今回はクモの話でした。
講師はクモ類の分類を専門としている谷川明男さんです。
観察会ではなく、エントランスでお話をする形式は初めてなので、どうなる事かと思ったのですが…

おお、さすが子どもたちは食いつきが良い!
まだ始まっていないのに質問攻めです。

今日のテーマは「大きなクモと小さなクモ」
日本で一番大きな部類のクモ(オオジョロウグモ、オオクロゲブカジョウゴグモなど体長40-50mmくらい)と、一番小さなクモ(ユアギグモ。なんと体長1mm以下!)の標本をならべて、お話をしていただきました。
参加者の皆さんは「大きい!」「あ、これうちにいた!」(アシダカグモの事です)「クモには毒があるの?」などと質問をしながら熱心にお話を聞いたり、標本を手にとってみたりしていました。

通りがかりに足を止める行かれる方もいて、まさに「ミニサロン」という雰囲気で、なかなか面白い催しになりました。

この「生きもの大好きミニサロン」来月は、6月27日(土)12時から「はっぱ工作のたのしみ」です。
ぜひいらしてください!!(学芸班 木村)

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カナヘビバトル!

昨日の事ですが、通勤途上の足元で激しく動き回るものが…

カナヘビがカナヘビに噛み付いてます。うわ、ケンカか。

噛まれた方も負けずに噛みつき返しています。

組んず解れつの激しいバトル!

…と、見えますが、これ、実は交尾行動なんですね。初めて見ました(因みにトカゲはオス同士が闘争をするそうです)。

この後、2匹は落ち葉の下に隠れてしまったので結末はわかりませんでしたが、これだけ大騒ぎしたのだから、無事目的を果たして欲しいものです。
いやー、朝からすごいもの観た。(学芸班 木村)

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まどいの季節(クモ)

1月20日の記事で紹介したジョロウグモの卵のう、無事に孵化したようで、子グモが出のうしていました。

卵のうの中で1回脱皮してから出てくるので、それなりにしっかりした姿をしていますが、まだ体長は2mmあるかないかです。
こうして出のうした子グモが1箇所に固まっている状態を「まどい」と言います(写真は個体数が少なくてちょっとさびしいですが)。これに息を吹きかけたりすると、子グモが一斉に逃げようとするので「くもの子を散らす」とはこの事に違いない、と思えます。
昨年は博物館のまわりにジョロウグモが結構いたので、これから5月下旬にかけて、いくつもまどいが見られるかもしれません。この卵のうのように、木の幹以外に産み付けられたものは他にないか、ちょっと注意してみたいと思います。
タイトルは、昔の歌謡曲みたいで語呂が良いのでつけました。(学芸班 木村)

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カイコ5日目 脱皮第1号!

今日は朝から眠に入ってじっとしているカイコばかりになり、クワもほとんど食べ痕が無い状態です。でも・・・

いました!頭でっかちの2齢のカイコです!無事に脱皮したようです。おしりにまだ黒い脱皮殻がくっついています。

脱皮した当初は新しい皮膚に余裕があり、頭が異様に大きく見えます。でも、食べ始めるとすぐにまた胸や腹の部分がでっぷりと膨らんでいて、頭が小さく見えてきます(頭の大きさ自体は同じ齢の間は変化しません)。
まだ数頭しか脱皮していませんが、明日の朝にはほとんどのカイコが脱皮していることでしょう。
(生物担当学芸員 秋山)

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カイコ5日目 クワの葉の白いもじゃもじゃ

掃き立て5日目のカイコのほとんどが今、眠に入っています。もうすぐ脱皮して2齢となります。1眠の写真はあまりおもしろくないので載せませんが・・さて、この時期、クワの葉をとろうと木に近づくとなにやら白いもじゃもじゃがついていることがよくあります。

毎年恒例のご登場となりますが・・・

さらにズームアップ!

クワキジラミです。キジラミと言っても、カメムシ目の昆虫です。葉の汁を吸って生活するため、養蚕農家にとってはあきらかに害虫です。博物館でも、見つけるとなるべく地面に落としておきます。
でも、このなかまの虫ってどうも憎めない・・。なんでこんな白いもじゃもじゃをつけてるのだろう?と考え始めるとなんとなくいじらしくなってしまいます。
ちなみにこのもじゃもじゃは幼虫だけがつけていて、おしりから出すロウ物質でできているため、ちょっと触るとすぐにとれてしまいます。
(生物担当学芸員 秋山)

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