台風一過

今日は台風が過ぎ去った好天をがっちりゲットして、緑区城山湖方面へ相模原植物調査会のみなさんと照葉樹の調査へ行きました。新緑からもう若葉の季節。ウラジロノキの鮮烈なみどりが逆光に映えます。

遠目には小さすぎて目立たないけど、ズームアップして見るととてもかわいらしいコゴメウツギの花。

シロシタホタルガのイモムシがいました。調査会のメンバーが「ハーモニカみたい」。なるほど!

城山湖から町田市の大戸方面へ下りてちょっと時間があったので、大戸沢の方へ足をのばしました。ジャケツイバラが満開で、一幅の屏風絵を見ているような気分になりました。

山道を歩いていたら、立枯れたアカマツの幹に栗饅頭が。

いえいえ、正体はヒトクチタケ。枯れたマツに生えるキノコです。

朽ちながら森の養分となっていくアカマツ。潔さすら感じさせる枯れ姿です。
一日中空気が澄んでいて、とても気持ちのよい調査となりました。
(生物担当学芸員 秋山)

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ヒメカラスハエトリ(クモ)

今日は休館日ですが、プラネタリウムでの作業立会いのため出勤です。

朝の通勤路で気持ちよさそうに糸を流しているクモがいました。

正体はこれ。ヒメカラスハエトリの幼体です。まだ体長3mmほどですが、成体になっても4-5mm程度の小さなハエトリグモの仲間です。頭でっかちのフォルムは幼体だからではなく、この種の特徴。どことなく愛嬌があります。いや、はっきり言います。かわいいです。

こんな小さな生き物を見つけるには、それなりにじっくり見て歩く必要があります。

今日は早めに家を出ることが出来たので、朝も余裕がありました。いつもこうありたいものです(しみじみ)。(学芸班 木村)

 

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地質学講座初日

今日から地質学講座が始まりました.
今年のテーマは「相模川の川原の石」です.このテーマで地質学講座を行うのは13年ぶりです.

今日は初日ということで,講座全体の説明,岩石の分類について説明しました.

本日の配布資料です.

来週は相模川の川原に出かけて,岩石を観察します.
天気がよくなることを祈っております.

(地質担当学芸員 河尻)

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カーネーションのペーパークラフト始まりました!

母の日ペーパークラフト「カーネーションをつくろう」が始まりました。11時の回は人数に余裕があり、みなさんじっくりと作ってくださいました。

松原巖樹さんのご指導により、親子ですばらしいカーネーションができあがりました!

スタッフが作った個性的なカーネーションも・・。

午後は13時30分、15時の2回実施します。まだ間に合います!ぜひお気軽にお越しください!
(生物担当学芸員 秋山)

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明日はペーパークラフト

明日は5月10日、母の日です。
そこで、現在開催中の松原巖樹生物細密画原画展「図鑑の生きものいっぱい」の松原さんご自身の指導により、カーネーションのペーパークラフトづくりのイベントがあります。テキストを参考に、試作してみました。

なかなかリアルでかわいい!
このイベントについては多数のお問い合わせをいただいているため、当日9時半の開館から整理券をお配りすることにしました。
ご参加いただくには、整理券が必要となりますのでご注意ください!11時、13時30分、15時の各回先着20名様です。
(生物担当学芸員 秋山)

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星空観望会

5月8日(金)、星空観望会を開催しました。
最近の観望会は、残念ながら天候に恵まれないことが多く、せっかくお越しいただいても、本物の星空が見られないことが多かったのですが、今回は大きな天候の崩れもなく、安心して進行できました。
約60名の参加者でしたので、2グループに分かれて行いました。

まず、プラネタリウムで、「星空案内」と「観望天体の話し」を行ないます。

お話しが終わったら3階まで上って、いよいよ観望です。
若干、雲がかかってしまった時もあったようですが、ドーム内の大型望遠鏡と外で、本物のお星様を楽しんでいただけましたでしょうか?


5月から8月の間は、「お客様により良い状態で観望していただく」ことを目的に、受付時間と開始時間が、いままでより30分遅くなっています。
当日の参加人数により、お帰りのお時間が多少遅くなってしまうことがあるかもしれませんが、ご都合のいい時に、「事前申込み」の上、是非、ご参加ください。みなさまのお越しをお待ちしております。
(学芸班 有田)

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青根の山の神

今日はちょっと確認しておきたい植物があり、緑区の青根へ行きました。
ひと気の無い植林地を登ると、植林地には珍しいタブノキの大木が2本、そびえ立っていました。

根元をよく見ると、ほこらがあります。
山の神のようです。
地元の信仰が息づく空間で、お昼ご飯のお弁当を食べました。
帰り道で出会ったジムグリです。

神様の使いかもしれません。今日は捕まえたりせず、そっと写真を撮って立ち去りました。
(生物担当学芸員 秋山)

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たまには海辺の鳥を

今日は休館日でしたが、あまりにも気持ちのよいお天気だったのでつい鳥を見にでかけてしまいました。海辺の鳥を見たくて相模川の河口へ行こうかとおもいながら、ふと、開発問題に揺れるあの現場を見ておかなくてはと思い、こちらへ・・。

多摩川河口です。羽田空港への連絡道路を追加するためにここへ橋が架けられる計画が持ち上がっているのです。東京湾に残る貴重な自然への影響を考慮して消えかけた計画が、東京オリンピック開催決定を契機に再浮上したのです。

干潮時間が近づくと干潟が現れて、春の渡りシーズンということでチュウシャクシギがカニを狙って飛来しました。
キアシシギやソリハシシギもせわしなく動き回って採食していました。

コアジサシもキリキリと鳴きながら飛び交っていました。

堤防脇の芝生では、ムクドリが日光浴。

絶え間なく飛び交う飛行機をバックに、渡り鳥たちの中継地点としてかけがえのない自然の姿を眺めながらいろいろと考えさせられる休日となりました。
(生物担当学芸員 秋山)

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緑の中の緑のクモ

「緑色のクモ」というのは結構いるのですが、このウロコアシナガグモは特段にきれいな気がします。
ポピュラーな種ですが、メタリックな色彩だからでしょうか。無条件に「きれい」と思ってしまいます。
写真の個体は、あまり典型的な体色ではありません。普通はもっと全体が緑色に光っています。通勤途上の生け垣の前にしゃがんだところ、葉裏に潜んでいるのを見つけました。
抱えている白いふわふしたものは卵のうです。ガードしているのでしょう。寒さが過ぎたと思ったら、もう繁殖シーズンです。
もっとも、時々「擬卵」といって、卵が入っていない卵のうをつくる事もあるのですが、こればかりは見ただけではわかりません。
実はこれがウロコアシナガグモかどうかというのも微妙で、よく似た種がいるのですが、標本にして顕微鏡で見なければ確認できません。「確かこの辺にいるのはそうだった」という暫定的な判断です。今日は調査をしているわけではないので、それぐらいにしておきます。

通勤路の風景もどんどん緑が濃くなってきて、暑くもなく、心地よく歩けます。

こちらは今朝見かけたネコハエトリ。まるで空を見上げてぼんやりしているみたいでした。クモにとってもさわやかで気持ち良い陽気なのでしょうか…。(学芸班 木村)

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カイコの展示は、まだ始まっていません

このところ、カイコの展示が始まっているのでは、とご来館されているお客様がいらっしゃるようですが、まだ始まっていません。昨年のブログの書き込みをご覧になっているのか原因はわかりませんが、複数のお客様が「ブログを見て来た」と受付に尋ねられているようなので、この場でお伝えいたします。今年のカイコ展示は5月下旬(5月20日頃)からの予定です。
さて、そんな告知だけでは申し訳ないので・・
今日はちょっと探したい生きものがいて、午後遅めの時間に相模川の河原へ行きました。
大凧は飛んでいないし、鯉のぼりもなびいていない河原だけど・・

ハリエンジュの花が青空をバックに咲いていて、

オオアメンボは川面に表面張力をきかせまくっています。

夕暮れ時になると無数のカゲロウのなかまが飛び交っていました。ちょっと写真では見づらいかな・・
目的の生きものにも出会えて(絶滅危惧種なのでちょっとここではご紹介できずすいません)、充実した午後となりました。
(生物担当学芸員 秋山)

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