今日のさがぽん 弥栄高校

今日の午後、博物館のエントランスにはたくさんの高校生が集まっていました。
博物館から一番近い高校である、県立弥栄高校理数科1年生のみなさんです。

弥栄高校理数科といえば昨年の「学びの収穫祭」では展示発表で大活躍してくれました。先輩たちに続いて今年もがんばってくださいと、お願いしました。
ひととおり観覧したあと、さがぽんが何頭か・・・ちょっと照れてますが

こちらは静かにノリのよいさがぽんシッポつき。

こんなに近いので、これからもぜひ気軽にたくさん利用していただきたいですね。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | 今日のさがぽん 弥栄高校 はコメントを受け付けていません

中庭

博物館の中庭へ久しぶりに出てみました。
出足の早い冬芽が芽吹きかけています。ミヤマガマズミの花芽と葉芽です。

こちらも、花芽発見!カザグルマはどんどんとつるを伸ばしていました。

足下では、フッキソウがたくさん花を付けています。

今年は見落としませんでした。ヤブレガサの芽生えです。去年は気付いたらもう葉が展葉していて、妙に悔しかったのを思い出します。これから雪男のような毛むくじゃらの葉芽がニョキニョキと出てくるはずです。

日常の中にあるこうした静かな季節の動きほど見落としがちなので、また気をつけて見ていきたいと思います。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | 中庭 はコメントを受け付けていません

この子どこの子?(クモ)

今朝の通勤は久しぶりに暖かく、コジュケイやシジュウカラの声が聞こえ、実に春めいた良い気分でした。
植え込みのそこかしこにクモが流した糸がかかり、中には網を張っているものもいます。

体調1mmくらい。幼体です。
水平円網の下にぶら下がり、体がやや細長い…という位しか情報がないのですが、たぶんオオシロカネグモかキララシロカネグモ。

アップにしてみましたが、やはり特徴がはっきりせず、よくわかりません。
クモの事を知ろうとする時に、まずぶつかる壁がこれで「成体でなければ種類がわからない」という事。特徴が出ていれば良いのですが、極端な話「どれを見ても同じ」という事が多いのです。
今回に関しては、昨年この辺りでよく見かけたキララシロカネに一票。という事にしておきます。(学芸班 木村)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | この子どこの子?(クモ) はコメントを受け付けていません

やっぱり標本はおもしろい!

今日は動物標本クラブの面々と遠足でした。行った先は、我孫子市鳥の博物館(とりはく)と、公益財団法人山階鳥類研究所です。どちらも国内有数の鳥類標本を所蔵する機関です。
まずはとりはくへ。神奈川県出身の若手学芸員のOさんの仮はく製作りを見学。

ちょっとした流儀が異なり、手順の一つ一つが大変勉強になります。標本クラブのみなさん、きっと次回の標本づくりでは新しい手法を取り入れるはずです。
標本庫も見せていただき、すばらしいコレクションにみんな子どものように大はしゃぎ。標本が持つ膨大な情報や比較のおもしろさにいくら時間があっても足りません。
ほんとうなら一日中いたかった標本庫を後にして、博物館のすぐ近くの山階鳥類研究所へ。日本の鳥学を牽引してきた民間研究機関として世界へ名を轟かせる存在です。

広報主任のHさんからレクチャーを受けて、所内めぐり。分類や保全など、それぞれの研究室で働くみなさんからお話しを伺い、日本の鳥学の歴史と現在を物語る資料の数々に圧倒されました。こちらもまさに、何日滞在しても見飽きないようなすばらしい調査の実践と研究成果の数々でした。

本当に充実した一日でした。改めて実物資料、標本のおもしろさや潜在的な学術的価値を目の当たりにして、これからの活動のモチベーションが高まりました。受け入れてくださったとりはくのみなさま、山階鳥研のみなさま、ほんとにありがとうございました。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | やっぱり標本はおもしろい! はコメントを受け付けていません

ボランティア会議で紙芝居の実演

今日は2カ月に1度開かれているボランティア連絡調整会議の日です。博物館を拠点に活動するボランティアグループのみなさんと、学びの収穫祭の計画や準備について話合う場です。そして、この会議には必ず「ミニレクチャー」があります。学芸員や、ボランティアのみなさんのちょっとした発表の場です。今回は、市民学芸員のお一人が紙芝居を披露してくださいました。

地階のホワイエで、一般のお客様も呼び込んでの実演の演目は「よばわり山」。博物館のまわりがまださがみっぱらと呼ばれていた頃を舞台に、郷土の伝承を現代の小惑星探査機はやぶさにまで結びつけたオリジナル作品です。

たまたまデイサービスで来館されていたみなさんもご参加いただきました。
郷土の歴史や自然、文化がそのまま紙芝居の題材になるって、すばらしいですね。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | ボランティア会議で紙芝居の実演 はコメントを受け付けていません

満開のフクジュソウ

3月11日。東日本大震災から4年目の今日は、久しぶりにしっかりと晴れ渡りました。
市内の絶滅危惧植物の調査に緑区某所へ行きました。フクジュソウが満開でした。

フクジュソウは園芸植物として大変人気があり、いろいろなところで栽培されていますが、県内の自生地はごくわずかしか残っていません。ここはそのうちの1カ所です。お日様に向かって元気に咲いていました。
近くには、出番を待つカタクリ。つぼみがだいぶ膨らんで、もう来週あたりには開花しそうです。

場所を移動して、また別の絶滅危惧種の生育地の現況を見に行きました。
コマツカサススキというカヤツリグサ科としては大型の植物です。県内で安定した自生地はこの周辺1カ所のみです。去年の花殻です。

ここはリニア中央新幹線計画の中で大規模な開発が予定されていて、行く末が心配です。
近くでは食べ頃を過ぎたフキが花を咲かせていました。

なんとなく目がしょぼしょぼするのは、やっぱりスギの花粉のせいでしょうか。
調査をしながらも、いろいろなことを思い出す春の日でした。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 満開のフクジュソウ はコメントを受け付けていません

今日の博物館

もう、春がやってくるかと思いきや、今朝はまた急に寒くなりました。

今朝は高さ5cmはありそうな霜柱がにょきにょき。

お昼現在、風は強く吹いていますが、良いお天気です。
寒いですが、平穏です。(学芸班 木村)

カテゴリー: 今日の博物館, 学芸員のひとりごと | 今日の博物館 はコメントを受け付けていません

負けた感じ・・・

昨日の雨、今朝の高めの気温にそそられるように、夜のパトロールに出ました。
毎年この時期のターゲットは、ヒキガエルの産卵です。私の守備範囲では3月15日前後が多いので、今年はまだちょっと早いけど下見にと思って行ったら・・・

ガビーン!!すでに水底に卵紐が横たわっていました。発生の具合を見ると、二~三日くらい前のようです。
さらに奥へ進むと・・・ガビーンガビーン!!

すでにオタマジャクシに・・もう10日くらい経っていそうです。・・ということは2月末の産卵。
確かに、東京都心の公園などは2月中に産むことが知られていますが、このあたりで2月はかなり早い記録だと思われます。
思い直して、この場所より例年少し遅い場所へ行くと・・・影も形もありません。ついっついっと動くものがいたので顔を近づけると、ヌマエビでしょうか。

そのかわいらしさにちょっと慰められましたが、カエルの産卵時期を見極めるのはほんとうに難しいですね。今晩はちょっと敗北を感じながら帰途につきました。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 負けた感じ・・・ はコメントを受け付けていません

不穏な雲

今日は地表付近の温度が高めだったところへ、上空は強い冬型となり、寒気が入ってきました。そういう日は積乱雲ができやすく、空が荒れます。
久しぶりの晴天で迎えた朝から、昼頃には急に空が暗くなりました。暗くなるとはつまり、低い空から雲がどんどん上へ積み重なってできている証拠です。案の定、あちらこちらでひょうなどが記録されました。荒天が収まってから屋上に出てみると・・

東の方角はまだ雨が降っているようです。縦筋は降水です。
西の方も一部に降水。でも、高い空の雲は白く光っています。

厚い雲の下面は暗く灰色、上の方で太陽の光を反射しているところは白く輝きます。

不穏な雲は、その下で雷雨や暴風雨、最悪の場合は竜巻などが起きる可能性があります。こんな時、ちょっと不謹慎ではありますが、雲観察をする上ではダイナミックな気象変化を目の当たりにすることになり、なんとも言えず気持ちが高ぶります。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 不穏な雲 はコメントを受け付けていません

あいにくのお天気でしたが…

   本日、7日(土)は、「町田市・相模原市ライトダウンキャンペーン まちだ・さがみはら 絆・創・光×JAXA(相模原会場)」が開催されました。
  このイベントは、講演会等を通じて、「地球温暖化防止」や「大気環境(光害」などについて考え、東日本大震災からの1日も早い復興を祈念しようという主旨のもとで開催されています。本日はあいにくの天気でしたが、44人のお客様が参加くださいました。

   まず、いつもは当館でプラネタリウムの操作を行っている髙木さんが「星空と光害について」をテーマに15分ほど学習会を行いました。いつもと違った形でしたが、いかがだったでしょうか?

 講演会の講師を務めてくださったのは、宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所の大川拓也さんです。「宇宙からわかる地球環境のしくみ」をテーマに約40分間お話しくださいました。

 お天気が良ければ、上階の「天体観測室」と「観望テラス」で、実際の星空を観望していただく予定でしたが、あいにくのお天気のため、その代わりに、約20分ほど、プラネタリウム映写による、「星空解説」を行いました。

 まもなく、東日本大震災の発生した3月11日から4年が経とうとしています。参加されたお客様みなさまは、どのようなことをお感じになり、考えられたでしょか。(学芸班 有田)

カテゴリー: 未分類 | あいにくのお天気でしたが… はコメントを受け付けていません