どこからともなく出てきた(クモ)


ギンメッキゴミグモが網を張っていました。
こんな普通種、他のシーズンなら「居て当たり前」なのですが…寒い日が続いて、ほとんどクモの活動を見なかった後ではうれしい光景です。
急に暖かくなったせいか、何個体もが網を張っていました。
まだ幼体です。いったいどこに潜んでいたのか。

こちらはもう脱皮の準備でしょうか?変則的な網を張っています。

せっせと造網中。
もう春が目の前なんですね。(学芸班 木村)

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野みちは春

今日は県南部某所の野みちを調査で歩いてきました。
穏やかな晴天の中、ウメの花もすでにピークを過ぎています。

そのウメの花の蜜をメジロが忙しそうに吸っていました。

野みちを歩くのは人間だけではありません。水たまりのわきにあったハクビシンの後ろ足の足跡です。

歩きながら聴いたアマガエルの声は、私にとって今年の初アマガエルでした。
野みちの法面には、タチツボスミレが咲いていました。これも、今年初モノ。

野みちには春があふれていました。
(生物担当学芸員 秋山)

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あみだくじの網

フェンスにかかるクモの網。

ジグザグ形のはしごのような、あみだくじのような形です。
これは、時々このブログでも紹介しているネコハグモの網。
葉っぱの上に天幕状の網を張るので「ハグモ」の名がついたのですが、どういうわけか、こういった金属の構造物も大好きで、そこではこういう形の網をよく張っています。

あみだくじに見えるのは粘着性のある、捕虫用の糸です。
ただし、ネバネバする粘球がついているのではなく、電子顕微鏡でなければ見えないような非常に細かい糸が絡んだような構造をしています。
なんとなく見た目がボサボサした感じがするので、よく「ボロ網」とも呼ばれるタイプの網です。


ところでこれ、お向かいの宇JAXA相模原キャンパスのフェンスです。屋外展示のロケットが向こうの方にぼんやり写っています。
こんなところを覗きこんだり、写真を撮ったりしていたら、あらぬ容疑をかけられそうだと今更ながら気づきました。
でもこのフェンス、いろいろ観察できて良いスポットなので困ります。(学芸班 木村)

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葉っぱも美味しい

昨日、大野台中央小の3年生からいただいた聖護院大根、本体(植物学的には胚軸と主根)はまだいただいていませんが、今日は葉の方を食べました。

売っている大根には葉っぱはまず、ついていません。でも私はこの葉っぱが大好きです。大根をいただいて嬉しいのは、葉っぱがついていること。まして、小学3年生のみなさんが心をこめて作った大根の葉っぱ・・もう食べながら感激ひとしおでした。
もう一回言います、どうもありがとう!
(生物担当学芸員 秋山)

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地質調査日誌2/24 相模原市緑区青山

2月24日,火曜日.曇り.

2月19日に引き続き,今日も仙洞寺山林道で調査を行いました.

礫岩と凝灰岩の境界部分です。写真左側の黒っぽい部分が凝灰岩、右側の白っぽい部分が礫岩です。この写真では礫はわかりにくいです。

凝灰岩は層状で、風化していない部分は青緑色です。

凝灰岩の地層の中に礫岩が見られることもあります。

まだまだ風は冷たいですが、植物は春の準備を進めています。

前回は見られなかった小さな虫もいっぱい飛んでいました。春が近づいているのを感じました。

(地質担当学芸員 河尻)

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ありがとう

今日は午前中、大野台中央小学校の3年生のみなさんから「お呼ばれ」してきました。昨年カイコの学習をサポートしタネの提供や授業などしてきたのですが、今日はそのお礼の会を開いてくれるとのこと。
学校に着いて校舎に入ろうとしたら、後ろから「秋山さんこんにちは!」と元気な声。中休みで校庭にいた生徒さんが挨拶してくれました。満面の笑みに迎えられて、そこでもうテンションが上がりまくりです。
そして会が始まると、なんと、3年生全員が一人ずつ作ったカイコブックをいただきました!

これで1クラス分です。ぜんぶで3クラスあるので、すごい量!どれも一所懸命工夫して作ってくれたカイコブック、感激しました。全部、くまなく読ませてもらいます。会のようすは写真に撮っていないのですが、すばらしい歌を聴かせてくれて、さらにさらに、畑で作った聖護院大根も各クラスから1つずついただきました!

もう本当に大感激でした。私が一番伝えたかったことである「農業とは、命に責任を持つ仕事」ということをしっかり受け止めてくれたようです。私からも、お礼にカイコにまつわるおまけのお話をしました。
話を熱心に聴く生徒さんたちの顔を見て、この会をほんとうに心をこめて開いてくれたということがよくわかりました。今日はたくさんの「ありがとう」をいただきましたが、この言葉を私からも大野台中央小の3年生のみなさんへ贈ります。ほんとうにどうもありがとう!
(生物担当学芸員 秋山)

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常設展示保守

今日は休館日です。休館日を利用して常設展示室の保守作業を行いました。

画像の再生装置をレーザーディスクプレーヤーからメディアプレーヤーに交換したり、照明をLED電球に交換したりしました。

今まで使っていたレーザーディスクプレーヤーです。

メディアプレーヤーに交換するのにあたり、モニターとつなぐケーブルも交換します。モニターとメディアプレーヤーを設置している場所が遠いところもあり、かなりの大仕事です。

まだレーザーディスクプレーヤーを使っている映像があるので、今後、別の再生装置に換えていければと思っております。

照明については一部をLED電球に交換しました。

今まで節電対策として、電球を間引いていたところも、LED電球に交換した箇所は全て点灯しました。


自然歴史展示室の前半はかなり明るくなりました。明るくなった展示室をぜひご覧下さい。

(地質担当学芸員 河尻)

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歴史講演会が開催されました

今日は午後から歴史講演会「オランダ商館医師・ケンペルが見た元禄日本 ~将軍綱吉への謁見旅行から~」が行われました。講師はベアトリス.M.ボダルト=ベイリーさん (大妻女子大学比較文化学部教授)です。会場は用意した席がほぼいっぱいになる大盛況でした。

ケンペルは17世紀末の長崎出島の商館医として勤務し、約2年の滞在期間に2度にわたり江戸参府を行った人物です。博物学者としての側面を持ち、日本の風土や動植物などについて書き遺した「廻国奇観」は後にヨーロッパの大ベストセラーとなりました。講演では、異文化との接触に抵抗を持たなかったケンペルの生い立ちにまつわるエピソードや、日本滞在中の厳しい制限下での記録方法など、非常に興味深いお話しでした。

講演後の質疑では大変専門的な質問も飛びだして、市民の皆さんの関心の高さがうかがえました。

ベイリー先生は、この3月で大妻女子大を退官され、母校であるオーストラリア国立大学で再び教鞭を執られるとのことです。実質的に大学外では日本での最終講義となったかもしれません。これからも日本とドイツ、そしてオーストラリアの異文化交流の架け橋となっていただきたいですね。
(生物担当学芸員 秋山)

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曇っちゃいました…

今日は星空観望会でした。

日暮れ直後は月と金星が見えていたのですが…

始まる頃にはベタ曇り。
天体観測ドームも所在なげです。

こんな日は、今日見るはずだった天体や星座のお話をプラネタリウムで聞いた後、希望者は天体観測室を見学して解散です。
100人近い方に来ていただいたのに、残念です。
でも、お天気のことはどうにもなりません。ぜひ、また参加してください!(学芸班 木村)

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チャレンジ体験、やってます!

市民学芸員の皆さんが「学習資料展」関連事業として開催している「チャレンジ体験」
昔の遊びや道具、紙芝居などが体験できるコーナーを月2回のペースで実施しています。
今日は今シーズン8回目となります。毎回大盛況なのですが…


午前中はそこそこ人がいたのですが…


お昼あたりからさっぱり…

こんな日もあるんですね。

今日は16:30までやっていますので、お近くの方はどうぞお立ち寄り下さい。
今年度の開催はあと、3月8日(日)、3月22日(日)、4月5日(日)です。
ぜひ楽しみにきてください!!(学芸班 木村)

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