これ、金物にちょっと詳しい人ならご存知の「ターンバックル」というもの。両端のフックを何かにひっかけて真ん中の枠みたいなところを回すと、金具全体が長くなったり短くなったりするしくみです。ワイヤーの張り具合の調節などに使われます。
これでどうでしょう?
赤で囲んだところにあります。
そう、天体観測ドームの強風対策です。万が一に備えてドームを固定するのです。
「観測史上最大」とも言われている台風19号が近づいています。皆様もくれぐれもお気をつけください。(学芸班 木村)
これ、金物にちょっと詳しい人ならご存知の「ターンバックル」というもの。両端のフックを何かにひっかけて真ん中の枠みたいなところを回すと、金具全体が長くなったり短くなったりするしくみです。ワイヤーの張り具合の調節などに使われます。
これでどうでしょう?
赤で囲んだところにあります。
そう、天体観測ドームの強風対策です。万が一に備えてドームを固定するのです。
「観測史上最大」とも言われている台風19号が近づいています。皆様もくれぐれもお気をつけください。(学芸班 木村)
博物館の駐車場の一角には市域の絶滅危惧種を保存用に栽培している鉢がいくつかあります。その中の、カワラノギクがもう間もなく開花を迎えます。
今日はそのうちの2株が旅立ちました。昨年度、市内の小学校6年生の1グループが総合的な学習の一環として、絶滅危惧種であるカワラノギクについて熱心に調べてくれました。学校でも栽培を試みたのですが、ご本人たちは中学校へ進学したこともあり、なかなかうまくいかなかったそうです。そこで、博物館で成育中の鉢を差し上げることにしました。今日、グループの中心メンバーだった吉川さんとお父さん、そしてもう一人のメンバーが鉢を取りに来られました。
河原の外で栽培した株は、じつは博物館で育てていても園芸種との交雑などの危険性があるため、実った種子は河原へ戻しません。もちろん、引き取っていただいた鉢も、種子が実っても河原へ戻さないことをお願いしました。博物館で栽培しているのは、洪水などで生育地が完全に流失してしまったときなどの最後の最後の保険と、こうした教育目的なのです。今年の株は、とてもよい行き先へと旅立っていきました。来週にはきっと美しい花を咲かせてくれることでしょう。
(生物担当学芸員 秋山)
といってもノーベル賞の話ではありません。
閉館後、エントランスにあるプロジェクターの電源を切ろうとしたのですが、その青い光に照らされた景色があまりにもきれいで、しばし見とれてしまいました。
今日は皆既月食。夕方6時過ぎから始まるので、これを皆さんに見ていただかない手はないと、つどいを開催する事にしました。
ところが、朝はあんなに晴天だったのに、昼頃には曇り始め、一面の曇天に…
予報を睨みながら、夕方に晴れ間が見えたのをきっかけに「雲間からたまに見えるならば良いだろう」と、開催を決定。
…結果は、全く晴れず。終了ちょっと前に、欠けた月が2〜3分顔を出しただけでした。最後まで粘った人のささやかな勝利です。
しかし、こんな天気にもかかわらず、200人を越えるたくさんの皆様に参加いただく事ができました。
ネット中継の準備をしましたが、見て頂くのは他館の中継ばかり。
月食は見ていただけませんでしたが、ちょっとしたお祭りのような、天文現象独特の高揚感が感じられるひとときでした。
大勢の参加者の皆様、そして、会場整理や撮影に駆けつけて下さったボランティアの皆様、本当にありがとうございました。次に日本で見られる皆既月食は2015年4月4日。今度はちゃんと見たいですね。(学芸班 木村)
今日は相模原植物調査会のみなさんと緑区の小倉山へ登りました。いつもの調査とはちょっと異なり、今日は特別ゲストがいらっしゃいました。半世紀にわたり、津久井地域で林業に携わってこられた甘利さんにご同行いただいたのです。小倉山の不思議な植生の理由を探るため、林業の歴史の生き証人である甘利さんから現地でお話しを伺いました。
いつ、どのあたりでどんな木を伐ったのか、あるいは植えたのか。伐り方や運び出しの方法など、私たちが森を見ているだけではわからなかったいろいろなことを教えていただきました。
さて、その内容は改めて書き残すとして、驚いたのは、御年76歳の甘利さんの足腰!こんな急斜面もおかまいなく、涼しい顔でずんずんと登っていきます。
若い頃から庭のように歩いてきた山です。単純に体力だけの問題ではなく、山と一体化した体の使い方があるようです。
さて、小倉山に来るたびに思わず撮ってしまう、壮大なつる植物。今回は必要以上に巻き付いているようにしか見えないフジです。
芸術作品としか思えません。
帰り道に見つけたコメナモミ。粘着性のひっつきむしです。
この植物の粘着部分である、果実に腺毛がついたところを拡大して見ると・・・
小さな頃に恐怖した、「鬼の金棒、撃ち釘付き」をどうしても思い出してしまいます。
(生物担当学芸員 秋山)
約2年5ヶ月かけて大きくしたミョウバン結晶が,2リットルのビーカーに収まりきらなくなりそうなので,育成を終了させました.
写真ではわかりにくいですが,結晶の下の方は階段状になってしまいました.今年の春先に一部が溶けて,そこから再び結晶が成長していく過程で階段状になりました.
上の写真の結晶の育成開始から1年後の様子です.この時はまだ形もよく,透明できれいな結晶でした.
下の写真はビーカーの底にできたミョウバン結晶です.非常にゆっくり成長したので,透明度の高い結晶ができました.
新たに2個,育成を開始しました.そのうちの一つは1年で育成を終了させて,もう一つを2年くらいかけて育成する予定です.
きれいで大きな結晶をなんとか作りたいです.
(地質担当学芸員 河尻)
本日10月7日(火)14時16分、種子島宇宙センターからHⅡ-Aロケット25号機によって静止気象衛星ひまわり8号が打ち上げられました。博物館ではエントランスでパブリックビューイング(PV)を行い、そのようすをリアルタイムで見守りました。
打ち上げの瞬間、そして固体ロケットブースターの切り離しの瞬間には拍手がわき起こりました。
そして、今日はさがぽんも宇宙服で参加!かわいい!!
さてさて、いよいよ次は11月30日、先月末にお向かいのJAXAを出発した「はやぶさ2」が打ち上げられる予定です。なんだか今からドキドキしますね!
(生物担当学芸員 秋山)
10月5日(日)は、さがみはら宇宙の日「あかつきトークライブ」でした。
毎偶数月に、金星探査機「あかつき」チームの皆さんと一緒に、2015年に金星周回軌道再投入を目指している「あかつき」について、そのミッションを振り返り、応援をする企画です。
今回は、生憎、台風18号の影響で、風雨が強い中での開催となってしまい、どの位のお客様がいらっしゃるかと心配でしたが、ふたを開けてみると69名の参加者と、大勢の方に参加頂きました。悪天候の中、ありがとうございます。
また、毎回、ボランティアの方にもいろいろとお手伝い頂いていますが、こんなにかわいい若手にもお手伝いしてもらっています。今回は、受付補助業務をしっかりとこなしてくれました。お疲れ様でした。ありがとうございます。
今回の講師は、JAXA宇宙科学研究所准教授の今村剛さんです。東京大学大学院理学系研究科博士課程の宮本麻由さんも、実験補助等を中心に参加頂きました。
「あかつきの電波科学」と題し、電波掩蔽(えんぺい=電波が障害物によってさえぎられること)について説明がありました。太陽から噴出するコロナは、非常に希薄なガスですが、この電波掩蔽を起こします。このときに生じる電波の乱れを地上で受信することで、コロナの密度のゆらぎや流速などが分かるそうで、実際に「あかつき」を電波源としてこのような観測が行われ、新知見が得られたそうです(間もなく論文が発表されるそうです)。また、光が掩蔽されて起こる現象として、今週の水曜日(10月8日)の皆既月食についてのお話も交えながら講演が行われました。 専門性の高い、難しい内容だったと思いますが、皆さんから多くの質問がありました。
講義の後は記念撮影です。あくまで、自由参加ですが、ほとんど全員の方が毎回参加されています。
写真撮影後、休憩を挟んで実験です。
今回は、講義内容に即して、大きく二手に別れて行われました。こちらは、「スマホで電波掩蔽」組です。今村先生の解説を交えながら、紙コップ、ペットボトル、そして、長靴まで登場して、電波掩蔽の強弱を確認します。中には体を張って電波をさえぎる人もいました。
こちらは、「皆既月食」組です。このような形で、皆既月食の疑似体験をしました。
実験終了後は、希望者での食事会です。毎回、参加者同士と講師を交え、行われています。講義とは違い、身近に講師の方とお話できるため、多くの方が参加されました。今後も、強い風雨が見込まれます。参加者の皆さん、気を付けてお帰り下さい。
次回の「さがみはら宇宙の日『あかつき』トークライブ」は12月20日(土)午前10時からの開催予定です。
また、11月のさがみはら宇宙の日は、11月15、16日(土・日)の正午から40分間と、15時30分から30分間の計4回開催予定です。「昼間の星を見よう!」と題し、天体観測室の口径40cmの大型天体望遠鏡を使って、昼間の星空を見る予定です。(※荒天時は、天体望遠鏡の見学のみとなります。)こちらにも、ふるってご参加下さい。 (天文担当 有田)
先週、ウィークデーにお休みをいただき、奄美大島へ生きもの探しの旅に出ておりました。博物館をしばらくの間留守にして、今朝出勤してみると・・企画情報班の職員がとんでもないことを教えてくれました。
なんと、公用車駐車場のフェンスに絡みつけておいたカザグルマが開花しているというのです。見に行くと、見事に1輪、剣咲き(花弁状の萼の先端が鋭く尖るタイプ)の花が開き、台風による大雨を剣先に滴らせていました。
クレマチスやカザグルマを栽培していると時々あるようで、二番花としての夏咲き、秋咲きなどはカザグルマの潜在的な性質の一つのようです。しかし、博物館で栽培している株では秋咲きはおそらく初めてだと思います。
なんだかちょっと得した気分になりました。
(生物担当学芸員 秋山)
今日もいつものようにクモウォッチングしながら通勤です。
オオヒメグモの網に枯葉が釣られていたので、中で母グモが卵のうをガードしている様子を見ようと枯葉に触れたとたん…
白い小さな粒がいくつかパラパラと落ちてきました。
拡大しましょう。
オオヒメグモの赤ちゃんです。まだ半分透き通ったような体色で、大きさも0.5mmくらい。
どうやらおどかしてしまったようで、皆、あわてて枯葉の下に戻っていきました。こちらもなんだか申し訳ない気持ちになったので、これ以上撮影しなかったのですが、子グモがガードされているところを撮ればよかったと、ちょっぴり後悔しています。(学芸班 木村)