今日は今年度の博物館実習生物分野の最終日です。総まとめとなるミニ展示の製作に専念です。解説パネルの文字ひとつひとつを入念に検討しながら入力。
学芸員の厳しいチェックを経てプリントアウトしたあとは、パネルに仕上げます。カットのしかたにもコツがあります。
列品をして・・
並べたところで、記念撮影!
短い時間でよくまとまった展示に仕上げてくれました。
野外調査や動物遺体の標本処理、子ども対象の講座の運営に展示制作とハードな8日間、よくがんばりました!
(生物担当学芸員 秋山)
今日は今年度の博物館実習生物分野の最終日です。総まとめとなるミニ展示の製作に専念です。解説パネルの文字ひとつひとつを入念に検討しながら入力。
学芸員の厳しいチェックを経てプリントアウトしたあとは、パネルに仕上げます。カットのしかたにもコツがあります。
列品をして・・
並べたところで、記念撮影!
短い時間でよくまとまった展示に仕上げてくれました。
野外調査や動物遺体の標本処理、子ども対象の講座の運営に展示制作とハードな8日間、よくがんばりました!
(生物担当学芸員 秋山)
博物館実習、生物分野の3名の実習生もラストスパートに入りました。今日は朝から忙しい…。まずは地質分野の実習生や職員、ボランティアさんたちと一緒に特別展示室のパーテーション移動。そして、ミニ展示の企画。午後は、先週採集した植物標本のマウント作業です。
資料取り扱い実習の時と違って、自分たちが採った標本なので、気合いが入ります。標本ラベルの清書、登録までやって、これで晴れて博物館資料となります。
おまけとして、余分に採集した標本に記念写真を付けてラミネート加工。これはお持ち帰り用です。
最後に、ミニ展示の企画書を書いて、明日の展示作業に備えます。
いよいよ明日は最終日。どんなミニ展示に仕上がるでしょうか、楽しみです!
(生物担当学芸員 秋山)
このブログでも時々紹介しているオオヒメグモ。家の周りや街中、公園、林の中、どこにでもいる種ですが、実はその網には結構すごい仕掛けがあります。
こんな感じの網、結構身近に見かけませんか?
そして、糸が壁(この写真では黒い金属柵)についている部分をアップにすると…
粘球が並んでいます。
実はこの部分に秘密があって、獲物がこれに触れると、糸が壁からはずれ、粘球がくっつくようになっているのです。
試しにピンセットで触れると、このとおり、ぴたりとくっつきます。
弾力があるので、1本目をつけたあとに糸を引っ張っても切れもせず、あっという間に2本目がついてしまいました。
この仕掛けで、手ごわいアリも、難なく絡めとってエサにしてしまいます。
今度この網をみかけたら、ぜひ観察してみてください。(学芸班 木村)
今日も地質分野の博物館実習です.
今日はまず,次の企画展の会場設営.地質分野の展示ではありませんが,お手伝いをしました.
その後,薄片作成作業の続きを行いました.
手作業で厚さが0.03mm,千円札の3分の1の厚さにしていきます.チップの鏡面仕上げと同様,粗い研磨剤から,順次,細かい研磨剤に変えていき,薄くしていきます.
ただし,肉眼で見ても適正な厚さかどうかわからないので,顕微鏡で厚さを確認しながら作業をします.
ちょうど良い厚さになったら,カナダバルサムを接着剤としてカバーグラスをかけます.
明日は薄片を観察します.薄片の写真パネルを作成して,今年度の地質分野の博物館実習は終了です.
(地質担当学芸員 河尻)
昨晩(9/3)は相模原市南区の麻溝公民館へ講師として行ってきました.麻溝観光協会主催の「あさみぞガイド研修会」で,相模原の地形・地質について話をしました.
少しでも多くの方に,地域の地質について興味を持っていただければと思います.
(地質担当学芸員 河尻)
昨日(9月3日)も地質分野の博物館実習です.
午前中は,ボランティアの高橋さんの指導のもと,岩石薄片(岩石を顕微鏡で観察するためのプレパラート)を作成しました.
次に,小型の岩石カッターで岩石チップ(マッチ箱の大きさくらいに切り出したもの)を作成します.
チップは片面を研磨してスライドガラスに貼付けます.粗い研磨剤から,順次,細かい研磨剤へと変えていき,鏡面に仕上げます.
とりあえず,薄片作業は午前中でおしまい.ホットプレート上で十分乾燥させてから,翌日に作業をします.
午後からは,前日の調査のまとめをした後,受付から常設展示室の顕微鏡のライトがつかないとの連絡が入ったので,点検にいきました.
電球を交換したら,無事,点灯!電球が切れていただけでよかったです.別の機器の不具合なら大変でした.
電球交換の後は,現在,育成中のミョウバン結晶(育成開始から2年5ヶ月)の溶液中にカビが発生したので,加熱処理をしてから,濾過し,再利用できるようにしました.
慌ただしい一日でしたが,学芸員の仕事が多岐にわたることを少しは実感してもらえたと思います.
(地質担当学芸員 河尻)
昨日の丹沢再生委員会現地検討会で撮影した写真を整理していたら、丹沢の再生を象徴するようなカットを見つけました。
下の写真は、2007年5月に撮影したものです。
続いて、昨日、9月2日の同じ場所、同じ角度の写真です。砂防堰堤のまわりに緑が広がっているのがわかります。
季節も5月(上の写真)と9月(下の写真)ということで緑の量が異なるのはあたりまえですが、それでも裸地の部分に灌木が広がっているのは季節のせいだけではありません。シカが地面の緑を食べ尽くしていた7年前から、ずいぶんと緑の量が増えました。もちろん、管理捕獲の影響だけでなく、この冬の大雪などいろいろな要因でシカが減っていることが要因です。
しかし、丹沢再生という壮大な事業が少しずつ目に見える形で成果を上げているようすがわかります。
ほかにも、稜線のミヤマクマザサが多くなっていたり、逆に、いまだどんどん崩落が進んでいる場所もあったり。
モニタリングも含めて、まだまだ再生の手を緩めるわけにはいきません。
(生物担当学芸員 秋山)
今日は県の丹沢再生委員会の現地検討会で、丹沢山に登ってきました。塩水林道を車で入り、堂平を登って植生保護柵のようすなどを見ながら三峰の稜線に出ます。数年前と比べても、シカの管理捕獲などが功を奏して植生が回復しているのがわかりました。丹沢山山頂。手が届きそうな雲が気持ちよかったです!
山は初秋。このところの悪天候から急激に回復した晴天で、暑いけど、風はちょっと涼しくて登山日和です。ヤマトリカブトが妖しげに存在感を主張しています。
花が少ないこの時期ですが、ハンカイシオガマがちょっと目立っていました。
ブナの巨木にはいつもながら畏怖を感じます。
しかし、帰りの天王寺尾根はやっぱり急な下りで膝にきました!
(生物担当学芸員 秋山)
9月2日,火曜日.晴れ.
博物館実習の一環で,地質分野の実習生と一緒に相模原市緑区牧野の秋山川へ資料採集に出かけました.訪れた場所は1カ所ですが,狭い範囲に様々な岩石が見られました.いずれも,丹沢山地をつくっている岩石の一部で,海底火山の噴火により形成されたものです.
これらの岩石とは別の凝灰岩が断層で接しています.この凝灰岩は地層の縞々が見られます.
断層です.真ん中の黒い部分は断層運動により両側の岩石がもみくちゃにされて角礫状になったものです.
上流にかつて金鉱山があったので,砂金取りにも挑戦しました.ざっと見たところでは金は見つかりませんでした.
しばらく続いた雨もやみ,晴天の下で野外実習を行うことができました.
(地質担当学芸員 河尻)
昨日で、7月12日からの企画展「太陽にいどむ〜日時計から太陽観測衛星まで〜」が終了しました。
明日にはほとんどの作業が完了するでしょう。
次の展示は、9月13日(土)〜10月13日(月)「尾崎咢堂没後60年展『咢堂と支索の人々』」。どんな展示になるか楽しみです。(学芸班 木村)