【予告】今月の生きものミニサロンは、いのちの博物館出張展示解説!!

毎月恒例の生きものミニサロンは、今月は特別版です!というのも、学びの収穫祭(11月18日、19日に実施)に合わせて、当館と連携の覚書を締結している麻布大学いのちの博物館の展示解説を行う学生サークル「ミュゼット」が、11月18日に出張展示解説を行ってくれるのです!じつは、昨年も10月に同内容で実施しました。写真はその時の様子です。

昨年の出張展示解説の様子

今年は学びの収穫祭のワークショップの一環として、館内エントランスで、11時、13時30分、15時の3回実施します。

本物の骨を使います!

本物の動物の骨に触ったり、骨からわかる、動物の生活の様子や進化など、麻布大学の学生のみなさんが心を込めて解説してくれます!動物好きの人も、そうでない人も楽しめる内容です。学びの収穫祭と併せてぜひお立ち寄りください。

【休館のお知らせ】相模原市立博物館は館内エレベーターの改修工事のため、本年12月1日から来年2月29日まで休館となります。休館期間中も職員は出勤しております。電話や電子メールなどは通常どおりつながります。また、休館期間の学芸員の活動の様子などはこのブログや、SNSなどで発信してまいります。ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をいただきますようお願いします。

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フジの恐怖

11月10日、雨の合間を縫って緑区小倉の山道へ調査に出かけました。尾根沿いの道にはカントウカンアオイがたくさんありました。

カントウカンアオイ

今がちょうど花期なのですが、この仲間の花は不思議なことに、いくら上から探しても見つかりません。それもそのはずで、株の根本の落ち葉の下で咲くからです。落ち葉をどかしてみると・・

カントウカンアオイの花

花?と言いたくなるような地味な色合いです。カントウカンアオイは、チョウなどの飛翔する昆虫に花粉を媒介してもらうことはないため、上向きに咲くことも、目立つ色もありません。では誰に花粉を媒介してもらうのかというと、おそらく、ヤスデやナメクジのような落ち葉の下で生活する小動物だと言われていますが・・そうした観察例があまりなくて、確定できていません。
さて、尾根を歩いていると、フジのつるが低木に巻き付いていました。

低木に巻き付くフジのつる

地面から引っ張られるように巻き付いていて、そのうちフジの張力に負けて、台になった木は折れてしまうでしょう。もし対抗してぐんぐん大きくなったとしても・・こんなふうになるのだろうという見本がそばにありました。

締め付けるように巻き付くフジのつる

春、美しい花を楽しめるフジですが、自然界では藤棚ではなく、こんなふうに他の樹木を台にして成長しています。遠からず、台になった木はフジに負けて枯れるでしょう。そのため、こうしたつる植物を「絞め殺し植物」と物騒な名で呼ぶことがあります。
近くで、少し意外な花が咲いていました。コクランです。

コクランの花

本来、梅雨の時期に咲く花です。サクラなどでもよく見られますが、本来は春から初夏に咲く花が、季節を間違えたのか、秋の終わりに咲いていることがあります。このコクランも心地よい気温になって思わず咲いてしまったのでしょうか。
尾根を下りると、ヌルデが絶妙な色合いに紅葉してきました。

ヌルデの紅葉

美しさも厳しさも、自然の姿ですね。
(生物担当学芸員)

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【ラストチャンス】‟どうする家康”関連ミニ展示

11月11日(土)から、緑区又野の尾崎咢堂記念館NHK大河ドラマ‟どうする家康”関連出張ミニ展示「相模原にもあった!?徳川家康ゆかりの地」を開催します。

‟議会政治の父”が見守る多目的室で展示中です。

2023年のNHK大河ドラマ「どうする家康」の放送開始にちなみ、今年の1月から多くの方々にご覧いただけるよう市内各所で展示を開催してきました。過去の展示の様子は、本ブログで紹介しています。(相模原市立博物館吉野宿ふじや麻布大学いのちの博物館若竹園れんげの里あらいそ
同じ展示内容で巡回しましたが、会場ごとに特色があり、この1年間で本当にたくさんの方々にご覧いただけたとしみじみ感じています。

来月に最終回を控えた大河ドラマ「どうする家康」。関連ミニ展示も最終回となります。もう一度ご覧になりたい方、まだ展示をご覧になっていない方、このラストチャンスをどうぞお見逃しなく!

(歴史担当学芸員)

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【開催中!】市史ミニ展示 柳田国男を支えた鈴木重光・長谷川一郎

現在、当館の常設展示室内で市史ミニ展示を行っています。

テーマは「鈴木重光(しげみつ)」です。
鈴木重光(1887~1967)は旧津久井郡内郷村の民俗学者・郷土史家です。
民俗学者の柳田国男とも親交が深く、多くの著作を残しています。

当館では鈴木重光が集めた資料約8万点を収蔵しています。
近年、当館ボランティアグループの一つである「水曜会」により目録が整備され、
その全体像が明らかになりました。いずれも明治~昭和の貴重な資料です。

今回は民俗学者の柳田国男と鈴木重光・長谷川一郎の交流をテーマにしています。

展示の様子

柳田国男は1918年に現在の緑区若柳・寸沢嵐(すあらし)にあった内郷村で、研究者たちと日本で初めて村落共同調査を行いました。その際にサポートしたのが、鈴木重光・長谷川一郎です。この調査がきっかけで3人は親交を持つようになります。

長谷川一郎は内郷村の校長を務めた人物で、鈴木重光と一緒に郷土の歴史や民俗を丹念に調査しました。それ以外にも社会福祉活動・青年育成活動などに取り組んでいました。

展示では、柳田国男からの手紙や絵葉書の実物を展示しています。貴重な柳田国男の肉筆ですので、この機会にぜひご覧ください。

柳田国男から鈴木重光への手紙

柳田国男から鈴木重光への絵葉書

このミニ展示は11月30日(木)まで開催しています。
(展示担当学芸員)

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考古ミニ展示「旧石器時代の狩りの道具 石槍」を開催しています。

現在、当館エントランスでは、考古ミニ展示として市内からみつかった約2万年前から1万6千年前の石槍を展示しています。

旧石器時代の人々は石を打ち欠いて道具である石器を作り、使用していました。
相模原にいた旧石器人も同様で、狩りの道具として推定されるものに「石槍」があります。

博物館入口から入ってすぐです。

約60点ほどの石槍が並んでいます。

左:石槍、右:石槍の失敗品

石槍の先端は鋭くなっており、獣を突き刺す道具として考えられています。そして黒曜石やチャート、凝灰岩など、割れ口が鋭い種類の石を選んでいます。

 

今回の展示では、考古担当学芸員も石槍をつくってみました。長野や北海道で採れる黒曜石を材料にし、主に鹿の角のハンマーで打ち欠きました。

 結果は不整形でいびつな石槍となり、旧石器人の石器作りのレベルが高かったことを痛感しました。

この展示は11月30日(木)まで開催していますので、ぜひご覧ください。
(考古担当学芸員)

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地面に広がる紅葉

今年は紅葉の色づきが良くない、サクラは紅葉する前に散ってしまった・・。
そんな話を耳にします。確かに紅葉全般としては、温度が下がりきらないために色づきが良くないかもしれません。しかし、サクラはそもそも、色づきながら早々と散るのは例年どおりです。サクラの紅葉は、地面で楽しむものだと思っています。

サクラの落ち葉の紅葉

ランダムに散らばった紅葉は1枚ずつがまったく異なる色合いで、一期一会の瞬間を楽しむことができます。不思議なのは、気に入った色合いの葉を集めて並べてみても面白くなく、手を入れず、そのままで画面を切り取った方がはるかに美しく見えることです。

タンポポのロゼット葉とサクラ落ち葉の紅葉の協演

地面だけではなく、よく見ると木々の紅葉も少しずつ始まっています。ひと足早い紅葉の代表格であるウルシの仲間、ヌルデがだいぶ色づいています。

ヌルデ

つる植物のツタも早めに赤くなります。

ツタ

こちらは逆光のミズキです。渋く色づいています。

ミズキ

博物館周辺にはありませんが、カキノキも見事に色づいています。山全体、谷全体を彩るような紅葉はまだこれからですが、身近なところでも、フォーカスしてみると案外紅葉を楽しむことができます。
(生物担当学芸員)

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学習資料展「子どもの遊び いま・むかし」見どころ紹介―体験編―

相模原市立博物館では、令和5年度学習資料展「子どもの遊び いま・むかし」を開催中です。この企画展は、当館の博物館ボランティア「市民学芸員」との協働によるもので、今回は各世代の子どもたちが夢中になった遊びやおもちゃをテーマに展示しています。

11月5日(日)は、学習資料展の関連イベント「ぶんぶんゴマで遊ぼう!」と「冬の居間のジオラマで写真撮影」を実施しました。そちらの様子を紹介しつつ、展示の見どころを解説したいと思います。

子どもの遊び いま・むかし

まずは関連イベント「ぶんぶんゴマで遊ぼう!」から、ご参加いただいた皆さまの様子を紹介します。このイベントでは、厚紙に好きな色で模様を描いて、凧糸を通し、ぶんぶんゴマを回して遊びます。もちろん、自分で作ったぶんぶんゴマはお持ち帰りOKです。
この日も多くのお子さんがぶんぶんゴマに挑戦してくれました。

自分だけのオリジナルデザイン

遊び方は市民学芸員さんが教えてくれたよ!

続いて、こちらも関連イベントの「冬の居間のジオラマで写真撮影」です。学習資料展では例年、市民学芸員力作のジオラマを展示しており、本年は昭和30~40年代の冬の居間を再現しました。近年では和室やこたつがないご家庭も増えているため、昔にタイムスリップした気分で記念撮影をお楽しみいただけます。

昭和レトロな背景で素敵な2ショット

ここまではイベントの様子をお伝えしましたが、ここからは常設の体験コーナーを2つ紹介します。

まず1つ目は「黒電話にさわってみよう」のコーナーです。今や現役で動いていることがほとんどないといっても過言ではない黒電話ですが、こちらで実際に触ることが可能です。見たことがない世代には目新しく、以前使っていた世代の目には大変懐かしく映るようで、本企画展の中でも好評いただいているコーナーの1つです。
黒電話の横には、市民学芸員が制作した使い方の映像が流れているので、初めての方も安心して体験いただけます。

ダイヤルを回してもしも~し

最後に「トントン相撲」のコーナーを紹介します。
お隣の折り紙コーナーで作った紙人形を土俵に乗せて、「はっけよ~い、のこった!」の合図とともにトントン相撲で競います。トントンと土俵を叩く軽快な音や、「勝った!」、「負けた…」と一喜一憂する声が聞こえるとても賑やかな一画です。

上手に折れたよ!

勝負あり!ママの勝ち~

令和5年度学習資料展「子どもの遊び いま・むかし」は、今月末の11月30日(木)まで開催しています。関連イベントは、あと11月19日(日)の1回を残すのみとなりました。
この日は館内で「学びの収穫祭」のワークショップや、田子学芸員(天文担当学芸員・気象予報士)による講演会「どうして空は青いのか?~身近な気象と観天望気~」を開催します。ぜひ当館へおでかけください!

(歴史担当学芸員)
※写真は全てご了承のもとブログに掲載しています。

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橋本公民館杜の学級「相模川水系の地形と地質」

11月1日に橋本公民館「杜の学級」の講師を務めました。今回のテーマは「相模川水系の地形と地質」。

まず、桂川・相模川の源流である山中湖から河口の相模湾まで、川の姿を外観してから、流域の地形の解説を行いました。富士五湖や忍野八海の成因や相模川が数十万年前は多摩川に合流していたこと、上流地域でも流路が変わっていたことなどを説明しました。また、流域の地質についても概説しました。

地形や地質の話だけでなく、流域の歴史や食べ物などの文化についても触れて、それらが地形・地質と関連していることを解説しました。内容の濃い2時間でしたが、参加された方は熱心に聴講されていました。歴史・文化が地形・地質と関わっていることをご理解していただけたようです。

(地質担当学芸員)

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【ミニ企画展関連事業】第一次護憲運動における尾崎の活躍を熱く語る!

10月28日(土)、前の週から開催しているミニ企画展「憲政擁護運動と尾崎行雄(咢堂)」の関連事業として、展示解説会を行いました。
講師には、ミニ企画展の企画・運営を担当した「尾崎行雄を全国に発信する会」事務局長 大橋孝夫さんをお招きしました。

憲政擁護運動と尾崎行雄(咢堂)

本ミニ企画展では、本市出身の偉人・尾崎行雄が関わった憲政擁護運動のうち、明治末期から大正初頭にかけて、桂内閣の瓦解までに焦点を当てて紹介しています。今回は展示解説会ということで、より丁寧に、まずは尾崎行雄の生涯からじっくり解説いただきました。

展示解説会第一部(講義)の様子

また、先日のブログでも取り上げましたが、尾崎は第一次護憲運動の最中において「玉座(ぎょくざ)をもって胸壁(きょうへき)となし、詔勅(しょうちょく)をもって弾丸に代えて、政敵を倒さんとするものではないか」という有名な一節で桂首相を痛烈に弾劾しています。意訳すると、当時の桂首相の振る舞いを指して「天皇に責任をかぶせておきながら、自分は天皇の陰に隠れ、天皇の名を語り、政敵(=政治上争っている相手)を攻撃するものではないか」と強い口調で批判するものですが、この時の尾崎の熱情は、演説から110年経っても色あせることがありません。大橋さんの解説にも、桂内閣弾劾演説のクライマックスに向かって熱が入ります。

熱弁する講師の大橋さん

実習実験室での講義後は、展示会場のエントランスホールで実地解説を行いました。第一部として講義形式の解説があったため、内容についての理解がより深まります。さらに、展示制作の裏話や資料にまつわるエピソードなどをお話しすることで、展示をご覧いただきながら参加者の生の反応を得ることができるのも、展示解説会の醍醐味と言えるでしょう。

解説を交えて展示見学することで理解が深まります。

ミニ企画展「憲政擁護運動と尾崎行雄(咢堂)」は、休館直前の令和5年11月30日(木)まで開催しています。まだご覧いただいていない方は、会期中にぜひお越しください。

(歴史担当学芸員)

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火口になる植物

「火口」は、ここでは(かこう)とは読みません。(ほくち)と読みます。
火口は、かつて日常的に持ち入れられていた火起こし道具の一つで、火打石の火花から点火して火種(ひだね)にするもので、つまり、とても燃えやすく、火持ちの良い素材ということになります。火口の素材はいろいろあり、身近なものではおがくずやガマ、ススキなど植物の穂が用いられていました。
じつは、火口が名につく植物もあります。今ちょうど花盛りのオヤマボクチです。

オヤマボクチ

この写真は、11月4日に緑区川尻で撮影しました。大きなアザミという雰囲気で、広い意味でのアザミの仲間で、秋に咲くアザミの代表であるノハラアザミなどとは分類上、異なるグループに属します。

花はアザミそのものですが、茎や葉にトゲはありません

さて、火口となるのはどの部分かというと、葉裏の毛茸(もうじょう)と呼ばれる繊維状のものです。写真ではわかりにくいのですが・・

葉の裏の拡大写真(標本写真です)

触ってみると、感触でわかります。柔らかい繊維の感触が心地よいからです。
それにしても、この毛茸を火口にするといっても、相当集めないといけません。葉は面積的に大きめであるものの、そこから毛茸を何か道具でこそぎ落したとしても、かなりの枚数の葉が必要になりそうです。想像でしかありませんが、そうしてまで集めても使いたくなるくらい、優秀な素材だということでしょうか。
近くでは、コウヤボウキが咲いていました。

コウヤボウキ

夏日がいつまで続くのか・・という気温でしたが、野道でも着実に秋が進んでいます。
(生物担当学芸員)

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