昨年、5月から7月にかけて、このブログで紹介していたマネキグモ。今年も姿を現しました。それも、昨年と全く同じ場所に…。
え?どこにいるのか、ですって?
写真をよーくご覧ください。頭に食べカスを乗っけています(逆さまの姿勢ですが)。
おそらく、あの時の卵のうから孵化して、ここで育ったに違いありません。
数年前にはいたのに、この頃見かけない種もありますので、こうして毎年同じ場所で見られると、ちょっと嬉しくなります。(学芸班 木村)
昨年、5月から7月にかけて、このブログで紹介していたマネキグモ。今年も姿を現しました。それも、昨年と全く同じ場所に…。
え?どこにいるのか、ですって?
写真をよーくご覧ください。頭に食べカスを乗っけています(逆さまの姿勢ですが)。
おそらく、あの時の卵のうから孵化して、ここで育ったに違いありません。
数年前にはいたのに、この頃見かけない種もありますので、こうして毎年同じ場所で見られると、ちょっと嬉しくなります。(学芸班 木村)
今朝、掃き立てから4日目のカイコをミニ展示に出しました。
今年の展示は、スペシャルアイテム付きです。昨年秋に育ててくれた大野台中央小3年生の学習成果を、一緒に展示しているのです。カイコを観察したり、育ててみて感じたことなどが、素直な文章や絵、写真で綴られています。
大野台中央小は今年は博物館と同じタイミングで春蚕(はるご)、つまり一番良い繭がとれる今、育てています。ほかにも博物館に近い共和小、青葉小のそれぞれ3年生も育てています。その青葉小へ午後、授業に行ってきました。
事前に調べてくれていたのか、鋭い質問も出て早速熱心に取り組んでくれているのがわかりました。
さて、博物館のカイコはちょうど、1回目の眠(脱皮前のしばらく静止した状態)に入りました。明日あたり、1回目の脱皮をして2齢になるカイコが出てくることでしょう。
掃き立て直後の毛蚕から、まだ脱皮もしていないのに、すでにカイコらしい色や形になっています。カイコってすごい!
(生物担当学芸員 秋山)
5月29日、木曜日。晴れのち曇り,一時雨。
半年ぶりに相模原市緑区名倉へ調査に出かけました.
海底火山噴火によりできた岩石の調査です.
凝灰岩の仲間と溶岩が断層によって接している露頭がありました.写真の左上から右下へ線が断層です.断層の下側が凝灰岩の仲間,上側が溶岩です.
上側(溶岩側)の断層面は,断層運動による摩擦で鏡肌になっています.また断層運動によってできた引っ搔き傷(スリッケンライン)も見られます.
断層があった所とは別の場所の溶岩です.ガスの抜けた跡の小さな穴があるのがわかります.
お昼ご飯を食べていたら,遠くで雷鳴が.だんだん近づいてくる様子だったので,調査を切り上げて,あわてて退散しました.
(地質担当学芸員 河尻)
5月13日のブログ「痛そうなケムシ」で紹介したヒオドシチョウ。
朝、ふとみると羽化し終わってサナギの殻にぶらさがってました。
しまった!とあわててカメラを手にかけつけて撮った写真。
もう大方の個体は、飛び去った後のようです。
さて、あのケムシがどのようなチョウになるのかというと…
なんか地味。
羽根を開くと派手。
目の前でぱっと羽根を開いたら、結構びっくりしそうです。
ところで、タテハの仲間を間近で見る機会があったら、脚にご注目ください。
何本脚でしょう?
答えは、写真で見たとおりです(笑)。
もうひとつ、脚の話題。
昨日、A学芸員が紹介していたキアシドクガ、どこが「キアシ」なのか、はっきりわかる写真をお見せします。
こうして手に持っているので「ドクガ」といっても毒はない、ということもおわかりいただけると思います。(学芸班 木村)
ここ数日、博物館やお隣の樹林地の高い木のまわりを、パタパタと真っ白な蛾が飛び回っています。まるでモンシロチョウやスジグロシロチョウのように見えるのですが、これらのチョウは木のまわりなんて飛ばないし、よーく見ても、黒い筋や紋が見えません。飛び回ってる木の葉を探してみたら、こんなものが・・
蛹の脱皮殻です。そして、なかなか止まってくれなかったのですが、なんとかねばって待っていると、手は届かないながらもちょっと低い位置にとまってくれました。
早速調べてみたら、キアシドクガという蛾でした。幼虫の食樹がミズキやクマノミズキで、時々大発生して木を枯らしてしまうこともあるとか。博物館のまわりには、キャンプ淵野辺が放置されて成立したミズキ林が多いのですが、さて、どうなることやら・・。
ちなみにドクガとついていますが、チャドクガのような毒針毛は持っていないそうです。
(生物担当学芸員 秋山)
昨日掃き立て(ふ化)したカイコは、順調にクワの葉を食べ続けています。
そのようすの前に、昨日撮影したふ化の連続写真を・・
まずは卵です。
頭が出ました。
頭をもぞもぞ動かして、穴をひろげます。
だいぶ体が出てきました。
あとちょっと!
ぜんぶ出ました!
おもしろいことに、近くにクワの葉を置くと、吸い込まれるようにそちらへ移動していきます。クワの葉のニオイを感じるのでしょうか。下の写真は、昨日(5/26)の午後2時頃の写真です。
そして、これが今日午後4時の写真です。もう胸部が盛り上がってカイコらしい体つきになっています!
カイコってすごい!
(生物担当学芸員 秋山)
5月26日掃き立て予定として受け取った蚕種。あ、掃き立てとは、カイコの卵(蚕種)がふ化して出てきた幼虫(毛蚕=けご)を羽根で紙の上に掃き落とすことから、ふ化を掃き立てと言います。
今回はじつに正確に、今朝、本格的にふ化が始まりました!遠目に・・
ちょっとクローズアップ!
さらにアップ!
専門のタネ屋さん(上田蚕種協業組合)のタネなので、この休眠打破技術は熟練のワザですね。
さて、いよいよこれからカイコの日々が始まります!
(生物担当学芸員 秋山)
今日は特別展示室で開催中の「蔵の中の世界2」の展示解説がありました。
展示解説といっても、ツアーのように皆で回る、あの方式ではなく、この展示と、展示の元となっている資料整理を行った「福の会」の皆さんが、1日展示室に立ち、観に来た方に声をかけてお話しをする、というもの。
ちょっと立ち話をするような気軽さで展示についての知識を深める事ができるのが、このやり方の良いところ。
博物館の展示といえば「モノが語る」のが基本ですが、やっぱり説明してもらうと、理解も納得度も違います。
今回の目玉はこれ。触れる事ができる着物。今日きた子どもの1人は、試しに羽織ってみたそうです。どんな感じがしたのでしょうか?
この展示解説、会期中に3回実施します。その日に合わせて、展示室を訪ねてみてはいかがでしょうか。次回の実施は6月8日(日)10:30〜15:30です(詳しくはこちら)。(学芸班 木村)
昨日(5/24)の地質学講座で最後に沸石を観察しましたが,結晶が小さすぎて野外では写真が写せませんでした.そこで,コンパクトデジタルカメラにルーペをくっつけて,なんとか撮影することができました.カメラは三脚で固定しましたが,ルーペは手で持ってできるだけ動かさないようにして撮影しました.
写真中央の牙のような形をした鉱物は方解石と思われます.長さは2mm程度です.周囲の四角い鉱物は菱沸石です.
こちらは菱沸石とは異なる別の種類の沸石です.輝沸石かもしれません.左の結晶が約3mm,右の結晶が約2mmです.
これらの鉱物は岩石の隙間に,鉱物の成分を溶かし込んだ熱水がしみ込んで,それが冷えて結晶ができたものです.
ほとんどの沸石は小さくて,あまり見栄えのする鉱物ではありませんが,種類が多く,形もバラエティーに富んでいるので,沸石を専門に収集される方もいます.確かにルーペを使って見ると美しく,自分だけで宝石を独り占めしている気分になれます.
(地質担当学芸員 河尻)
博物館は、周囲を林に囲まれているので、通勤途上でいろいろな虫に出会います。今朝は…
クサグモもだいぶ大きくなり、斑紋がはっきりしてきました。
ネコハエトリのオス。正面から撮るのがお約束です。
キバラモクメキリガの幼虫。これから土にもぐって夏を越します。羽化するのは10月ごろ。
テントウムシ(たぶんナナホシテントウ)の幼虫。
テントウムシ(たぶんナナホシテントウ)のさなぎ。これで成虫の写真を撮っていれば完璧だったのですが、なぜか撮っていません。見かけているのに…。
我ながらイケナイ感性だと、反省しました。
でも、これから夏にかけて、生き物いっぱいの良い季節。うきうきします!(学芸班 木村)