夜空を見上げて…

今日は、「町田市・相模原市ライトダウンキャンペーン まちだ・さがみはら 絆・創・光×JAXA」が開催されています。
このイベントは、講演会と星空観望会を通じて、環境について考え、東日本大震災からの1日も早い復興を祈念しようというものです。

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約80人のみなさんが参加されています。

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プラネタリウムで講演会をしてくださるのは、JAXA宇宙科学研究所の、大川拓也さん。

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あいにく、空は薄雲がかかっていますが、月も出ていますし、望遠鏡では木星の縞模様も見えていました。

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もうすぐ、あの3月11日から3年が経とうとしています。夜空を見上げる皆さんの胸の内には、どんな思いがうかんでいるのでしょうか。(学芸班 木村)

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研究(室)ってすばらしい!

今日は地元、麻布大学獣医学部動物応用科学科野生動物学研究室の卒論修論発表会にお邪魔してきました。

高槻成紀教授をボスとするこの研究室は、日本の野生大型哺乳類研究の、間違いなく核の一つで、実直で泥臭いフィールドワークを得意としています。私はこの研究室の発表会が大好きで、予定をこじ開けて参加させていただいています。

良い研究室の第一条件は、コミュニケーションが活発であることです。独りよがりで主観に満ちた研究はもはや科学を語れません。学生、大学院生、指導教官がそれぞれ常にコミュニケーションをとり、時にはケンカごしの議論をして、研鑽していくのが良い大学の研究室です。

この研究室の発表はどれも、濃いコミュニケーションの上に作り上げられているのがよくわかります。そして、どの研究も学生さんたちがテーマにとても愛着を持って進めているのがわかります。聴いていて、本当に刺激的で心地よく、あっという間に時間が過ぎました。

哺乳類や鳥、カエルなどのフンを何十個も何百個も集めて洗い出し、顕微鏡で内容物を見たり、リスやネズミによるクルミの食べた跡を何百個も拾い集めたり、マレーシアで数ヶ月もアジアゾウのフンを拾い歩いたり・・。そんな研究の成果を15分で発表するのは酷かもしれませんが、でも、その15分に凝縮された研究生活の総決算、ちょっと感動的でした。

博物館も研究施設としての側面があります。大いに刺激を受けて、また来年度も負けない発表会を企画しようと決意新たにしました。

(生物担当学芸員 秋山)

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特別展示室を明るくきれいに!

先月末に学習資料展が終了し、入り口のシャッターがしまった特別展示室。

その中では今、大がかりなお化粧直しが行われています。それは何かと言うと、壁面塗装です。博物館も開館以来18年が過ぎ、展示室の壁面も繰り返しの使用でだいぶ傷や汚れが目立っていました。

専門の業者さんが、あちらこちら養生して、文字通り隅から隅まで丁寧に塗り上げてくれています。

写真ではわかりにくいのですが、表面の無数に空いたピンの穴や傷も目立たず、とってもきれいにお化粧直しされました。

作業は来週まで続きます。そして、明るいきれいな壁面がお目見えするのは、3月21日(祝)からはじまる考古分野の企画展「相模原市の遺跡2014 境川流域の開発と暮らし」です。お楽しみに!

(生物担当学芸員 秋山)

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ライバルは宇宙博?!

今年度も残す事1ヶ月を切りました。
やれやれ年度末だ、ひと息つこう…などと呑気な事は言っていられません。既に来年度の準備も動き出しています。
今日は、お向かいのJAXA相模原キャンパスにお邪魔して、夏季企画展の打ち合わせでした。

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例年ですと「あれも展示しよう、これも出そう」という雰囲気なのですが、何せ今年の7月〜9月は幕張メッセで「宇宙博2014」が開催されるのです。何と、NASAとJAXAの全面コラボという、宇宙好きにはたまらない企画です。最初は「資料が借りにくいといけないなあ」ぐらいに考えていたのですが、いざフタを開けてみると「借りられるモノはほとんどないらしい」という事態が明らかになって来ました。
おー、そんなに凄いのか、宇宙博。見に行かなくては…ではなくて、写真は真剣にお悩み中のひとコマ(JAXAの方々も一緒に悩んでくれています)。
もちろん、こんな事でめげていられません。現在、独自の企画にしようと奮闘中です。
え?結果的に宇宙博の宣伝になってないかって?いえいえ、そんな事を気にしていたら、教育・普及はできません。
どうぞ、この夏は幕張と相模原、両方を楽しみにお待ち下さい!(学芸班 木村)

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地質調査日誌3/2 逗子〜葉山

3月2日、日曜日。雨。

神奈川地学会の地層観察会に参加しました.雨の中,逗子駅〜逗子海岸付近〜葉山御用邸あたりまで歩きました.観察したのは約450万年前の逗子層と約1800〜1700万年前の葉山層群を観察しました.

海岸付近の人が集まりそうなところには津波避難情報の看板が設置されています.

逗子海岸の西,浪子不動(高養寺)にある逗子層の地層です.ここは徳富蘆花の小説「不如帰」の舞台となった場所です.

逗子海岸の南では,葉山層群の上に逗子層が不整合で重なっているのが観察できます.ここは鐙摺(あぶずり)の不整合と呼ばれており,神奈川県の天然記念物に指定されています.左の看板の上あたりから,右下のハンマーの上あたりを結ぶ線が不整合面になります.

葉山マリーナの南では,葉山層群中のスランプ褶曲が観察できました.海底地滑り等で地層が乱されてできます.

葉山町の森戸神社付近の海岸でも葉山層群が良く観察できます.この辺りを観察する頃には雨と風がかなり強くなって来ました.

あいにくの雨で,十分に観察ができなかったので,再度,天気のいい日に訪れてみたいと思います.

(地質担当学芸員 河尻)

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雪の影響を受けた講座、終わる。

居館・城郭から中世後期のさがみはらを考える今年度の歴史講座。
2月の毎日曜日に行うはずでした…。
ところが2週つづきの降雪により、順延を余儀なくされ、さらに外部講師の日程も取れなくなるというオマケまでついて本日イレギュラーながら最終回を迎えました。

1回目の総論、2回目の巡検(中央区上矢部)、3回目を飛ばして4回目のまとめと進めましたが、それでも受講者の皆様にはなじみ薄いテーマにも関心を示し、雪の残る野外活動も含め積極的な参加をいただきました。

企画側としても消化不良となったことは否めません。
外部講師の先生もリベンジを望まれました。
ということで、別の機会に新たな視点で再チャレンジすることを誓いました(自分の心に)。
それにしても恨めしきは、“冬将軍の仕業”!
サクラの咲く頃には勘弁願いたいものです。
(歴史担当 土井)

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インターン最終日

今日はインターン最終日です。
午前中は植物標本の仕分けと配架作業をしました。5日目にもなると効率の良いやり方が分かるようになり、作業のスピードも速くなりました。
やっと慣れてきたところだったので、今日が最後というのがなんだか寂しいです(T_T)

午後はプラネタリウム「X線で探る熱き宇宙」を鑑賞しました!

2部構成になっており、前半は今の時期に見ることが出来る星空の紹介、後半は日本のお家芸であるX線技術のことを専門的に紹介していました!
前半にあった「今日の星空の紹介」は、とても分かりやすかったし、実際に星を見たいと思いました。後半は専門分野の話だったため、新しい知識は得られましたが、小さい子たちには難しかったと思います。

インターンの5日間というのは長いようで実際はとても短かったです。普段見ることが出来ない博物館の裏側を体験できたのは貴重な経験でした。
今日で私たちのブログは最後です。読んで下さった方ありがとうございました!
(桜美林大学 牧・鈴木)

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インターン4日目 全天周映画を観ました!

今日は相模原市立博物館で現在上映されている全天周映画「エターナルリターン」を観てきました。

初めてのプラネタリウムでの映画鑑賞だったので、とても楽しみにしてました(^o^)
この映画オススメポイントはなんといっても迫力です!
この映画は全天周映画なのでドーム全体に映像が映し出されます。そのため、自分が映画の中心にいるような感覚が味わえます。今、流行りの3D映画とはまた違った面白さがありました!
また、宇宙がテーマのため内容が難しいと思う方もいるかも知れませんが、そんなことはありません。この映画はおじいちゃんが孫に語るというスタイルで話が進むので、どの年代の方にも、分かりやすいと思います。
宇宙と私たちとのつながりは一体どのようなものなのか?
今まで宇宙について関心が無かった人も、この映画を観れば宇宙が身近に感じられるはずです!
みなさん是非足を運んでみてください!

(桜美林大学 鈴木・牧)

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「吉野宿ふじや」再開のお知らせ

積雪の影響で臨時休館していた吉野宿ふじやですが、平成26年2月27日(木)から通常通り開館します。

ご覧のとおり、屋根の上の雪を下ろし、落雪の心配もなくなりました。
各地に多くの被害をもたらした2月14日の大雪ですが、これでようやく博物館はほぼ平常に戻ってきた気がします。

なお、2月23日(日)までの予定だった「藤野の懐かしい写真展」は、3月16日(日)まで会期を延長しました。見逃した方は、これを機会にどうぞご来館ください。(学芸班 木村)

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学習資料展撤収、そして…

「学習資料展 大地さんと未来さんが見つける昔の暮らしX 〜なになに?この道具〜」が、2月23日(日)で終了し、昨日と今日で特別展示室撤収作業が行われました。

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もちろん、この作業も市民学芸員の皆さんが手分けして、あっと言う間に完了してしまいました。

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ごらんのとおり、展示が終わった後のがらんとした風景。
今回は特に、特別展示室の補修作業が控えているため、展示室内にあるものは、できるだけ外に出しておかなければならず、結構な力仕事になりました。
企画〜展示〜撤収と全てをこなすボランティアの皆さん、まさになくてはならない存在です。本当にお疲れ様でした。
この後、特別展示室は3月21日(金)から始まる「相模原の遺跡2014 境川流域の開発と暮らし」まで、補修と展示準備のため、しばらくシャッターを閉じたままとなります。(学芸班 木村)

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