学びの収穫祭 体験できるコーナーはここ!

学びの収穫祭も今日は2日目。朝からたくさんのお客様がいらしています。
ここでは展示発表の中から、ワークショップやクイズ形式の発表をご紹介します。
まずは会場である地階ホワイエに入ってすぐのところでお店を広げている、相模原縄文研究会。

これは、アンギン織りの体験コーナーです。アンギン織りとは、縄文時代の布に用いられていたとされる織り方です。ここではもしかしたら、縄文人にも出会えるかもしれません。
次に、相模原地質研究会のコーナー。これは、相模原台地を形成する地層から採集した砂や土のサンプルを、砂絵の具の要領で断面図に実際に塗りつけていくものです。


台地の構造が理解できる、とてもすぐれた教材です。ぬり方は、地質研究会のみなさんのほか、相模原青陵高校地球惑星科学部のみなさんもやさしく教えてくれます。

会場の奥には、相模原植物調査会による「さがみはら緑の検定(ミニ)」があります。


相模原にまつわる植物クイズに答えると、正解数に応じて「初級」か「中級」の認定証を兼ねたしおりがもらえます!


今日は16時まで。ぜひぜひ、会場で体験してみてください。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | 学びの収穫祭 体験できるコーナーはここ! はコメントを受け付けていません

晩秋のタンポポ

今朝、通勤途中、タンポポに目がとまりました。
外来種のタンポポ、いわゆるセイヨウタンポポがほぼ一年中咲いているのは周知の事実ですが・・・。

このタンポポ、頭花を支える総苞の形を見ると、カンペキに在来のカントウタンポポの形をしています。

でも、カントウタンポポは春しか咲きません。秋にも若干咲きますが、冬目前、しかも、こんな路傍に咲くと言うことは・・。そう、雑種の可能性があります。
じつはこの道路の脇が博物館となりの樹林地で、ここは在来のカントウタンポポが群生しています。道路側、あるいは博物館駐車場側には雑種がはびこっているのをすでに確認済みです。
今は在来種のような顔をしていますが、もうすこし時間が経つと、総苞の形が雑種っぽく、まとまりのない形になるかもしれません。もう少しようすを見たいと思います。
ちょっと学びの収穫祭から離れた書き込みをしてみましたが、このあと、展示発表についてもアップします。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 晩秋のタンポポ はコメントを受け付けていません

学びの収穫祭 1日目が終了

今日の口頭発表会は、主に学生の発表でした。海老名市立海老名中学校科学部は唯一の中学校の発表でした。しかも、試験期間中だとか。

それでもしっかりと準備してきて、すばらしい発表をしてくれました。この発表会では、座長を前の発表者が行うことになっています。発表が終わって一息・・ではなく、しっかり次の発表を聴いて、場合によっては質問もしなくてはいけません。

どの学校の発表も、そして熟練の(?)大人のみなさんの発表も、自分がどこに興味を持ったのか、そして今後はどのように発展させていくのかということがしっかりと表現されたすばらしいものばかりでした。市民の力の強さをあらためて感じました。

終了後、若い皆さんたちの交流会を行いました。せっかくなので、隣が必ず違う学校の人になるよう座ってもらいました。はじめはなんとなくよそよそしい感じでしたが、すぐに打ち解けて日頃の活動のことや進路のことなど、おおいに語り合っていました。

そして最後に記念撮影!

こうした交流を糸口に、これからの部活動や研究活動に深みを持たせてもらうことが、この発表会のもうひとつの大きな目的なのです。

さて、学びの収穫祭は明日も続きます。楽しいワークショップやクイズコーナーもあります。ぜひお気軽にお立ち寄りください。

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | 学びの収穫祭 1日目が終了 はコメントを受け付けていません

盛り上がっています!学びの収穫祭

いよいよ始まった「学びの収穫祭」!さがぽんもつぶやいてくれましたが、展示発表も大盛況!

11時から始まった口頭発表会は、席が足りずに急遽イスを増やしたほど。桜美林大学、麻布大学、光明学園相模原高校の興味深い発表があり、熱のこもった質疑が続きます。午後は海老名中学、相模原青陵高校、相模原のカザグルマを守る会、中央農業高校、民俗調査会Bの発表と続きます。

縄文研究会のワークショップでは、縄文人も登場!!

まだまだ続きます。どうぞお気軽にお越しください。

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | 盛り上がっています!学びの収穫祭 はコメントを受け付けていません

学びの収穫祭 前日

明日とあさっての「学びの収穫祭」に向け、準備も着々です。今日は午後、レジュメの印刷や館内掲示の準備を進め、夕方からは神奈川工科大白井研究室のみなさんが、なにやら大きなスクリーンやプロジェクターを持ち込んでいます。

手鏡のようなものをかざすとそこに見えるのは・・・。

これはオモシロイ!白井研究室が開発した「スクリッター」(Scritter=Screen+Twitter)という多重化映像技術による1スクリーンで2つの同時プレゼンテーション、そしてその技術の応用「2×3D」は立体映像と非立体映像が同居した画期的な映像技術で、相模原市で初めて紹介されるものです。そう、これらの先端的なデジタル技術を駆使して、博物館と地域、そして来館者を双方向でつなぐ新しいメディアを研究開発する白井研究室の成果発表なのです。

このほかにも、今年は中学、高校、大学、そしてボランティアグループと、さまざまな年代の多種多様な専門分野の発表が目白押しです。「学びの収穫祭」はこの週末、明日あさってと行われます。ぜひお立ち寄りください!!

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | 学びの収穫祭 前日 はコメントを受け付けていません

リニア中央新幹線現地視察

今日はリニア中央新幹線に関わる現地視察に参加して来ました。環境保全の見地からの視察で、市役所の関係する部署から約30名が参加しました。
山梨リニア実験線と相模原市内の建設予定地を視察しました。

まずは都留市のリニア見学センターで走行実験の見学。速いです。あっという間に目の前を通過して行きました。

実験線の車両基地。相模原市内にできる車両基地はもっと規模が大きくなるそうです。

実験線のフード付き橋梁です。

こちらは実験線の非常口。山の中に突然、トンネルが現れます。知らないと用途不明の謎のトンネルです。

ここは相模原市内の非常口建設予定地。他にも市内の山の中に何カ所か建設されるそうです。

リニア中央新幹線が串川(相模川の支流)を渡る場所。中央奥に見えているのは建設中のさがみ縦貫道(圏央道)。リニアはこの下をくぐります。この付近でさらに相模川も渡ります。

山間部の施設は工事のために道路を整備する必要があります。これらも合わせると、相当大規模な工事になることが想像できます。

(地質担当学芸員 河尻)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | リニア中央新幹線現地視察 はコメントを受け付けていません

学びの収穫祭の準備 中学生も汗を流しました!

当館はボランティアさんによる活動が活発です。その1年間の集大成と言えるのが、「学びの収穫祭」です。いよいよ今週末に迫りました。さまざまな分野のボランティアグループのみなさんが、日頃の活動成果を発表します。今日は定例のボランティア連絡調整会議の後、展示発表の列品を行いました。

積極的に手伝ってくれているジャージ姿の生徒さんは、ちょうど昨日から3日間の職業体験に来ている旭中学校と、上溝南中学校の2年生6名のみなさん。重たい展示パネルを、1階と地階を何往復もして運んでくれました。さらに、ボランティアさんたちの中に入って展示のお手伝い。

ハキハキと元気で礼儀正しい中学生の立ち居振る舞いに、ボランティアのみなさんたちも嬉しそうに作業を進めていました。

明日と当日朝には、大学や高校の展示発表も加わり、そして16日、17日は本番です。午前、午後と口頭発表に展示発表、ワークショップや昼間の天体観望と、盛りだくさん。詳しくは博物館ホームページをご覧ください。どなたでも自由にご参加いただけます。特に、博物館のボランティア活動に興味のある方、これから加わってみたいという方はぜひお越しください。お待ちしています。

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | 学びの収穫祭の準備 中学生も汗を流しました! はコメントを受け付けていません

先生たちの研修会

今日は相模原市小学校教育研究会(相小研)の研修会があり、市内北部地域の先生方が来館されました。理科の専門部会ということで、自然観察の実践的なプログラムを体験。どんぐりの頭ってどっち?という問いかけに、いろいろな理由を考えながら「頭」と「おしり」を決めていきます。もちろん、これは正解は一つではありません。どちらが頭か、よりも、なぜこっちが頭か、と理由を考えるプロセスと、それを実際に目で見ることが大切です。次に、定番、落ち葉の色相環。

先生方はお互いに話し合いながら色のグラデーションをつくっていきます。けっこう楽しそう。できあがった色相環です。

きれいな色相環ができる季節になりました。

次に、葉っぱのにおいの感じ方に個人差があることと、その違いを楽しむことの大切さを、サンショウやヘクソカズラのにおいから実感していただきました。

50分ほどの短いアクティビティでしたが、こうした身近な自然観察のネタを、ぜひ学校で、教室で、実践してほしいですね。

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | 先生たちの研修会 はコメントを受け付けていません

科学博物館で研修

先日の科学未来館に続き、昨日から国立科学博物館が主催する、学芸員向けの研修に参加しています。場所は筑波の研究施設。いつにも増して遠い通勤です。
人類学コースと動物コースがあったので、私は当然のように動物を選択。今回のテーマは「昆虫とクモの多様性」。もう何とも私にピッタリです。

20131113-175041.jpg
これが入り口。

20131113-175158.jpg
研究施設は筑波実験植物園と同じ敷地にあります。大きな温室の向こうに見える白い建物が総合研究棟。そこで研修を受けています。

20131113-175459.jpg
この奥の建物が丸ごと収蔵庫。
さすが、規模が違います。
規模だけではありません。初日は昆虫の収蔵庫を見せてもらいましたが、標本箱にはタイプ標本(その種に名前をつけるのに使用した標本)がずらり。
こういう標本を保存し、使用可能な情報として受け継いでいくのがまさに博物館の仕事である事を、まざまざと感じました。
あと2日間、研修は続きます。どんなものや話題に出会えるか、楽しみです。(学芸班 木村)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 科学博物館で研修 はコメントを受け付けていません

再会

今日は午後、お休みをいただいて上野へ。ドイツからのお客様の歓迎会へ参加するためです。

昨年、日本とドイツの間で長年行われている青少年教育に従事する人たちの交流事業に参加して、9月の2週間、ベルリンとラインラント地方でいろいろな博物館、美術館を訪問しました。そのようすはリアルタイムでこのブログにアップしていますので、よろしければ昨年9月の記事をご覧ください。そして、ドイツ側からも派遣団が来られたのも去年と同じですが、今年のメンバーは団長が去年と同じ、さらに去年の訪問先でお世話になった教育普及担当者が2名、そして、私のホームステイ先のホストも加わっています。なので、なにをおいても上野へ駆けつけたかったのです。

さて、まずは社会教育実践研究センターでドイツ派遣団のみなさんのお仕事についてプレゼンがありました。

みなさん精力的に、そして確固とした信念を持って教育普及事業に従事されています。日本での行程の説明の後、アメ横へ繰り出します。

パチンコ屋さんに興味津々で中に入っていったり、日本の元気な大衆文化を肌で感じくれたようです。歓迎会は、リーズナブルな「飲み放題、食べ放題」のお店。

楽しく刺激的な一夜でした。来週もまたお休みをいただいて、西日本方面の旅に随行しようと思っています。

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 再会 はコメントを受け付けていません