科学未来館で研修

今日は休館日ですが、日本科学未来館で開催された、全国科学館連携協議会主催の研修に行ってきました。

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テーマは、「科学館・博物館とボランティア」。
最初に、館長の毛利衛さんの挨拶があり、事例発表、講演、という構成でしたが、ボランティア活動に力を入れている館のそれぞれの特徴が出ていて、大変興味深い内容でした。発表者の方が「ボランティアはその成立背景があるので、館の特徴を反映している」と言っていたのは、まさにそうかもしれない、と思わせられました。
当館はどんな特徴があるのでしょうか。うーん。じっくり考えてみなくては。
冒頭、毛利館長が「これからの科学館は知識を伝えるだけでなく、地域とともに何かをつくりあげる事が必要。地域が扱う問題は、世界の問題と繋がっている」と力説されているのが印象的でした。国レベルの科学館がこういう視点を持つ時代なんですね。不思議な感慨を覚えました。
…あ、しまった。毛利さんの写真撮るの忘れた。(学芸班 木村)

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「ジオ・コスモス」。ここへ来たら必ず一度はみたくなるシンボル展示。

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チャレンジ体験コーナー第1回め

昨日から始まった、学習資料展「大地さんと未来さんが見つける ちょっと昔のくらしX ~なになに?この道具~」。今日は実際に遊びや道具を体験できるチャレンジ体験コーナーの第1回め。
もちろん、企画・運営は市民学芸員のみなさんです。

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折り紙、割り箸鉄砲、びゅんびゅんごま など、手作りの遊びは相変わらずの大人気です。

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昨年度から加わった紙芝居も大盛況。

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こちらは唐箕。何に使うものか、説明しています。

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蚊帳。子どもたちにとってはご機嫌のアイテム。何に使うかわかったかな?

次回チャレンジ体験コーナーは11月24日(日)正午から。学習資料展は来年2月23日(日)まで、開館日なら毎日見ることができます。昔の茶の間再現など、ボランティアスタッフ(市民学芸員)の力作もありますので、ぜひ見にいらしてください。(学芸班 木村)
http://www.remus.dti.ne.jp/~sagami/30-02tenjiannai-tokubetu.htm

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地質調査日誌11/10 相模原市緑区石老山・青野原

11月10日,日曜日.晴れ.

今日は海老名中学校の自然科学部を案内して石老山と相模原市緑区青野原へ礫岩の見学に出かけました。

まずは石老山の登山道を上って顕鏡寺へ。

顕鏡寺の境内で石老山礫岩(約600万年前)を観察しました。

この後、林道沿いに露出している石老山礫岩を観察しました。10月13日に資料採集した場所と同じところへ行きました。紅葉がきれいでした。

昼食後、相模原市緑区青野原の道志川へ。道志川も紅葉がきれいでした。写真は逆光になってしまったのが残念!

道志川では落合礫岩(約450万年前)を観察しました。

ここでは、実際にハンマーを使って落合礫岩や河原の石を割って断面の観察も行いました。

中学生たちはハンマーで岩石を割ったことがほとんどなく、いい経験になったようです。

心配された雨は全く降らず、午後からは青空が覗くくらい、好天に恵まれました。紅葉の中、気持ちよく観察をすることができました。

(地質担当学芸員 河尻)

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衛星設計コンテスト最終審査会

本日、博物館を会場に第21回衛星設計コンテスト最終審査会が開催されました。


衛星設計コンテスト実行委員会 林 友直 会長あいさつ


相模原市教育委員会 岡本 実 教育長あいさつ

開会式に続いて、1次審査を通過したジュニアの部6テーマ(応募数15テーマ)、アイデアの部6テーマ(応募数18テーマ)、設計の部4テーマ(応募数8テーマ)のそれぞれの口頭発表、そしてポスターセッションが行われました。
 

各分野の専門の審査員の方々からの質問に、緊張しながらもハキハキと応答している姿は、とても清々しかったです。若いって素晴らしいですね。

今回、審査会で発表されたテーマは、どれも斬新なアイデア勢揃いといったところでした。

さてさて、気になる審査結果ですが、後日、衛星設計コンテストのホームページにアップされると思いますので、楽しみにお待ちください。
過去には、衛星設計コンテストから生まれ、軌道上で働いた人工衛星もたくさんあるようです。
次代を担う人材が育成されるきっかけとして、この衛星設計コンテストが今後も継続して開催されることでしょう。

(天文担当 有本)

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境川でバードウォッチング

今日は町田市との境を流れる境川で、野鳥学習会が行われました。相模原市環境情報センターの自然環境観察員野鳥部会の主催で、今回は調査ではなく学習会。ちょっと気楽に野鳥観察を楽しみました。

ふだん、野鳥部会のみなさんが相模川で行っている野鳥の調査では、出現した鳥を原則的にすべて記録します。神経も使い、なかなか大変な仕事です。でも、それだけでは野鳥観察のおもしろさを味わう余裕がなかなかありません。今日は私も成り行き任せに出現した鳥をご案内しました。れいによって、コンパクトデジカメと双眼鏡をくっつけて、なんちゃって望遠レンズで撮影したカワセミ。

アオサギは目の前でポーズをとってくれました。足の開き方がモデルさんのようです。

寒気が下りてきて、朝よりも昼の方が寒いくらいでしたが、こんな天気が数日続くと冬鳥が一気に南下してきます。冬のバードウォッチングシーズン到来です。

(生物担当学芸員 秋山)

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晩秋らしく

歳をとるほど時間が加速するのを痛いほど感じるのが、11月。ついこの間、大晦日だ、お正月だと浮かれていたはず。数ヶ月前くらいに新年度だなんだとバタバタやってたような・・。

気がつけば今年も残すところ2カ月弱。そんな恐怖にも似た感覚をやわらげてくれるのが、地面の上の鮮やかな色。この季節を待っていたような気持ちにしてくれます。

落ち葉の写真を撮るとき、作為を入れると必ず不自然な絵になります。無造作に落ちているように見える落ち葉なのに、ちょっと動かしたり、少し色を足そうなんて集めたりすると、均衡を保っていた何かがガラガラと崩れて台無しになります。だから、落ち葉は決して動かさない。

そして、よく見るとこんなものもスパイスを効かせています。ミズキの果柄。サンゴみたいですね。

樹林を抜けて博物館に着くと、空も秋の色。

未練がましく過ぎた時間を数えてないで、この季節を楽しまなくちゃという気持ちになる、さっぱりとしたきれいな空でした。

(生物担当学芸員 秋山)

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ガンバレ!! 若田さん

本日11月7日(木)13時14分(日本時間)、若田光一宇宙飛行士が搭乗するソユーズ宇宙船(37S/TMA-11M)が計画どおり打上げられました。
ソユーズ宇宙船は、予定どおりの軌道投入後、アンテナと太陽電池パネルの展開も実施され、順調に飛行を続け、地球を4周回した後、打上げから約6時間後の今夜19時31分には国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングし、21時40分にはISSへ入室する予定となっています。

博物館では、打上げ時間に合わせて13時~13時30分の30分間、エントランスホールにおいて、パブリックビューイングを開催しました。

打上げ3分前から、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地からの中継映像になり、見守る35人のお客さまの緊張感の高まりの中、白煙と閃光とともにあっという間に、空高く上っていきました。

ちょうど同じ時間に、プラネタリウム内では市内の小学4年生の学習投影が行われており、投影を一時中断して特別に打上げの模様を視聴しました。
 
応援した198人の中には、未来の宇宙飛行士を夢見ている人もいたのではないでしょうか?ぜひ、誕生するといいですね。

ISSは条件がそろえば、日の出前か日没後の2時間ほどの間に地上から肉眼でも、太陽光を反射した小さな光の点が音もなく“スー”っと上空を通過していく様子を見ることができますので、見かけたら「ガンバレ!! 若田さん」と(心の中で)応援しましょう。

若田宇宙飛行士のISS長期滞在の概要や任務、ISSの詳しい内容や通過予報などは、JAXAのホームページを参考にご覧ください。
また、さがぽんがTwitterでつぶやきますので、こちらもご利用ください。

(天文担当 有本)

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学習資料展、準備開始!

11月9日(土)から始まる学習資料展、小学校4年生を主な対象に、昔の暮らしについて知ってもらうのが狙いですが、大人の方々にも「懐かしい」「勉強になった」と、毎年評判の良い展示ですが、企画、展示、「昔の遊び体験」などの運営も、すべてボランティア「市民学芸員」の皆さんが行なっています。

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今日は収蔵庫から資料を運んで並べたり、「ジオラマ」作製の大工仕事など、いよいよ本格的な準備が始まりました。(職業体験の中学生も1人参加しています!)今年もどんな展示になるのか、楽しみです。(学芸班 木村)

学習資料展「大地さんと未来さんが見つける ちょっと昔の暮らし」詳細はこちら
http://www.remus.dti.ne.jp/~sagami/30-02tenjiannai-tokubetu.htm

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カワラノギクのお花見

今日は相模川で、相模原の環境をよくする会主催の「絶滅危惧種カワラノギクのお花見会」が行われました。午前中は下溝の河原に造成された保全地の見学です。

ここは以前このブログでもご紹介したとおり、光明学園相模原高校理科研究部が管理しています。足下に咲くカワラノギクを見ながら、高校生が一所懸命説明しています。

カワラノギクの生態から、次から次へと勢いよく伸びてくる雑草の草抜きなど管理の大変さを写真を使いながらわかりやすくお話ししてくれました。こうした活動に若い人たちが汗を流してくれているということが何より頼もしく、嬉しいですね。おかげで、1年目ですが、たくさんの花が咲いていました。

ロゼットもたくさん。こうした株は来年咲くでしょう。

でも、やはり雑草(ここはカワラノギクの保全圃場なので、あえてこう書きます)の猛威はすさまじく、シルト質の圃場は砂礫の圃場よりも雑草の種類も量も格段に多いようです。雑草でもあり、寄生植物でもあるやっかいなアメリカネナシカズラもありました。

今はセイタカアワダチソウなどほかの植物にとりついていましたが、これを放置しておくとカワラノギクにもとりつくでしょう。ただ、個人的には私はこの植物が好きなのですが・・。

今年は1年目でどんな状態になるか想像が付かなかったのですが、来年に向けて管理方法も見えてきました。来年はもっとカワラノギクがのびのびと生育できるとよいですね。

この保全活動のようすは、11月16日(土)から17日(日)に行われる「学びの収穫祭」でも発表されます。ご興味のある方はぜひお越しください。

(生物担当学芸員 秋山)

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趣味でも仕事でも

今日は勤務日でしたが、午後お休みをいただき、横浜へ。
日本野鳥の会神奈川支部が年一回刊行する研究年報「BINOS」の発表会がありました。

じつは、私はこの研究年報の編集長を10年来務めています。これが今年の表紙です。

もちろん、これは業務外なのであくまでもボランティアであり、趣味の仕事です。でも、やっていることは仕事と同じようなもので、場面を切り取れば見分けはつきません。

しかし、自分の中では、仕事のスイッチがオフの時にこうした活動にいそしむことはとてもたいせつな時間です。仕事でボランティアさんの活動をコーディネートするとき、自分もアフターファイブや休日にはボランティアとして活動しているという「裏付け」は大きなプラスになります。

夜な夜な自宅で唸りながらBINOSの編集作業に追われていても、それも仕事にプラスになり、仕事もまた趣味にプラスになるという相乗効果があればこそ、がんばれます。

と・・・お行儀よく書きましたが、仕事と趣味の境目がつけにくいというのが学芸員の良いところとも悪いところとも言えます。消耗だけしていかないよう、メリハリはちゃんとつけなくてはと思う日々です。

(生物担当学芸員 秋山)

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