的祭の的踏みと弓矢づくり

今年は、4年ぶりに中央区田名八幡宮で的祭(まとまち)が開催されました。

的祭は、毎年1月6日に、地域の4人の子どもたちが、順番に大きな的に向かって弓で矢を射て、その結果で新年を占う行事です。

的祭について過去のブログはこちら

今年は6日が土曜日だったこともあり、多くの見学者が集まりました。

(令和6年1月6日撮影)

今回、的祭で使用する的や弓矢作りの様子を見学させていただきました。

的祭で使用する的と弓矢は作る家が決まっています。
過去にはご近所の親戚の方と一緒に作り、1日がかりで仕上げたそうですが、今回はおひとりで作られたため、3日から始めて、祭り当日6日の11時頃までかかりました。

(令和6年1月4日撮影)

的に使う葦は、入手が難しくなっており、現在では市販されているヨシズを解体して使用しています。
葦を叩いて割って、広げた状態にし、網代に編んでいきます。この的作りは的踏み(まとふみ)と呼ばれます。

(令和6年1月5日撮影)

上の写真は、円形に切った的の上に障子紙を貼っているところです。
鍋に入っているのは糊で、小麦と水を煮詰めて作ります。
この糊が乾いた後、炭で的の円を書いていきます。

(令和6年1月5日撮影)

的の円を書く炭は、ナスの茎(ナスガラ)を焼いた灰に、墨汁を混ぜて作ります。
ナスガラの灰を入れる理由を尋ねたところ、墨汁だけだとかすれてしまうからだそうです。

(令和6年1月6日撮影)

できあがった的は、祭りの当日の朝、役員氏子の人々に渡されました。

 

(令和6年1月6日撮影)

矢は篠竹を使います。
上の写真は、彫刻刀で切れ目を入れたところに、半紙で作った矢羽根を入れています。
本来なら「肥後守」(折りたたみ式ナイフ)の方が使いやすいそうですが、現在では入手が難しいため、カッターや彫刻刀を使って作業をしています。

また、弓には桑を使います。
桑は一時期、手に入らなくなったので、その時は榎(えのき)を使っていたそうです。
田名は養蚕が盛んな土地だったので、桑が入手できなくなった時期があったとは意外です。

現在では、役員氏子が桑と篠竹を用意しており、的祭に使うものは葦以外は全て田名産のものを使っています。

今回、的・弓2本・矢4本・参加したこども達へ贈る記念用の弓4本が作られました。

最後に弓矢を熨斗に包みます。(令和6年1月6日撮影)

 

田名の的祭は相模原市を代表する行事として、市の無形民俗文化財に指定されています。

毎年同じように実施しているように見えますが、携わる人々や地域の事情などから少しずつ変化しています。
今回の調査でも、『相模原市史 民俗編』に記録された内容と比較すると変化している点がいくつもありました。

今後も様々な観点から、市域の民俗や行事について取り上げていきたいと思います。

(民俗担当学芸員)

【休館のお知らせ】相模原市立博物館は館内エレベーターの改修工事のため、令和6年2月29日まで休館となります。休館期間中も職員は出勤しております。電話や電子メールなどは通常どおりつながります。また、休館期間の学芸員の活動の様子などはこのブログや、SNSなどで発信してまいります。ご迷惑をおかけしますが、ご理解とご協力をいただきますようお願いします。

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保育園で鳥のおはなし

1月19日、いつも博物館を利用してくれている、ご近所の保育園「大野村いつきの保育園」で、鳥のおはなしをしてきました。毎年、そのクラスの子たちが興味を持ったことについてとことん調べたり体験したりして、その成果は学びの収穫祭でも発表され、多くのみなさんの注目を集めました。
今回は、特に4歳児クラスのみなさんが鳥に興味を持っていて、5歳児クラスも、もともと生きものに興味のある子が多いということで、合同でお話しを聴いてもらいました。

オオタカ、カルガモ、ヤマシギの標本を持ち込んだところ、興味津々

保育園児を相手にどんなお話しをするかというと、内容は鳥の生物学的な特徴と進化、そして、形態から探る食性や生活の様子についてです。こう書くとすごく専門的な内容に感じられますが・・実際にかなり専門的なお話しをしました。もちろん、切り口や言葉は4歳から6歳の子どもたちが受け入れられるよう工夫しました。

標本を間近で見て、改めていろいろな発見や新たな発見があったようです

いろいろな質問も出て、鳥の視力や見え方についてもお話ししたときには、人間の見え方と鳥の見え方の違いを体を使って確認したり・・

どこまで見えるかな?

子どもたちからも、ふだん野外活動をしている近くの森の中で聴いた鳥たちの合唱を、実際に再現してくれるというサプライズもありました。

鳥たちの合唱の再現!

なんと!その合唱から、ヒヨドリ、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロが含まれているのを聴き取ることができました。
最後に記念撮影をしたのですが、ここまで連続90分!。ここまで集中できるのはおそらく、ふだんから大人との信頼関係が培われているからだと思います。

記念撮影!

帰りがけには、園庭で遊んでいた3歳児のみなさんも駆け寄って来てくれました。

3歳児のみなさんも興味津々

興味津々の様子に、またここでいろいろな生きものの話しをしたいと思いました。
(生物担当学芸員)

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硬度計修復作業

1月13日(土)にボランティアグループの相模原地質研究会と一緒に鉱物の硬度計の修復作業を行いました。

硬度計といっても硬度(硬さ)を測定する器具や器械ではありません。硬さの基準となる10種類の鉱物を1セットにしたものを硬度計と呼んでいます。一般に使われているのはドイツの鉱物学者モースによって選定された次の鉱物からなるモース硬度計です。

硬度1:滑石(かっせき)、硬度2:石膏(せっこう)、硬度3:方解石(ほうかいせき)、硬度4:蛍石(ほたるいし)、硬度5:燐灰石(りんかいせき)、硬度6:正長石(せいちょうせき)、硬度7:石英(せきえい)、硬度8:トパーズ、硬度9:コランダム、硬度10:ダイヤモンド

今回修復した硬度計は、お茶の水女子大学から寄贈された岩石や鉱物標本に含まれていたもので、昭和初期のものではないかと考えられます。

モース硬度計の外箱

ふたを開けたところ。この硬度計には硬度10のダイヤモンドは含まれていません。

箱が汚れていたり壊れたりしているので、修復作業を行いました。はずすことができるパーツはバラバラにして、ブラシや雑巾で汚れやカビを拭き取りました。

標本の下にあった綿は新しいものと取り替えました。

標本はブラシで擦って、水洗いをしました。

箱のパーツは細かいところまで作り込まれており、全てのパーツに上下左右や裏表があるのですが、ちょっとした違いなのでよく見ないと気がつきません。この箱の組み立てが一番難しく、作業がはかどりませんでした。

箱の部品は細部までこだわって作られており、当時の職人技に感服しました。

鉱物標本の状態はとても良かったので、標本だけを残しておいて、箱は捨てることも考えましたが、丁寧に作られた箱を捨てるのはもったいなく思われたので修復することにしました。

なかなか作業が進みませんが少しずつ修復して、約10セットある硬度計をすべて元の状態に近づけたいと思います。

(地質担当学芸員)

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事件現場

1月18日、職員の一人から、駐車場に鳥の羽が散乱していると連絡がありました。早速見に行くと、まだ事件発生からあまり時間が経っていないと思われる現場がありました。

地面に散らばった羽

被害者はキジバトです。加害者は、おそらくオオタカなどのタカ類と推測できます。

キジバトの、翼についている羽(風切羽)

時間があまり経っていないことは、乾燥してフワフワの状態の羽が、まとまって落ちていることからわかります。夜露に濡れた様子は無いので本日の日中であり、極めて軽い羽(体羽)がまとまっていることから、風に飛ばされておらず、事件から間もないことがわかります。
とりあえず目立つ羽を拾い集めました。

すべては拾いきれませんでしたが、目立つ羽は概ね拾い集めました

タカの仲間は、狩りで仕留めた獲物をその場で食べることはあまりありません。お気に入りの食事場所があり、そこまで運びます。その際、運ぶのに邪魔になる、翼に付いた大きな羽や、尾羽を抜き取ってから運びます。そのために、こうした羽が一カ所に散らばることになるのです。一方、ネコなどの哺乳類は羽だけ抜き取るようなことはせず、丸ごと運ぶか、場合によって翼ごと引きちぎったりするため、血痕が残ります。そうしたことから、今回はそのような痕跡が無いため、タカ類の食痕(しょっこん)だと判断できるのです。

キジバト

館内に持ち帰り、翼の羽と尾羽だけ抜き出して並べてみました(並べ方はかなり適当で、必ずしも順番に並んではいません)。

翼の羽(上)と尾羽(下)を並べたところ

尾羽はすべて(12枚)ありましたが、翼の方は、特に初列風切(しょれつかざきり)の一番外側の大きな羽が両翼ともありませんでした。尾羽はあっさり抜ける構造になっている一方、風切羽は筋肉に埋め込まれるように付いているため抜くのにそれなりに力が必要です。外側の大きな羽は抜きにくかったのかもしれません。
野生動物のこうした痕跡をフィールドサインと呼びます。いろいろなことを想像しながらフィールドサインを観察するのはとても楽しいですね。
(生物担当学芸員)

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【きょうは何の日?】毎月19日は「食育の日」

「食育」とは、様々な経験を通じて“食”に関する知識と選択する力を身につけることです。このブログをご覧の皆さまは、日頃の食事についてどのくらい意識されているでしょうか?

毎月19日は「食育の日」として、国・地方公共団体・関係団体などが協力して食育の普及に取り組むことが食育推進基本計画で定められています。
ちなみに、諸説ある食育の日の由来はなんと語呂合わせで、食育の「食(しょく)」がそれぞれ「しょ→初→1」「く→9」と読めるから、また「育(いく)」が「19」を連想させるからとのことです。語呂合わせ以外だと、「食育推進会議」の第1回目が2005(平成17)年10月19日に開催されたことにも由来します。

本日1月19日は今月の食育の日ということで、当館の所蔵資料紹介を交えて“食育”のお話をしたいと思います。

相模原市食育推進マスコットキャラクター サガピー

相模原市のホームページでは食育に関するページが設けられており、本市の取り組みや相模原市食育推進マスコットキャラクターの“サガピー”が紹介されています。その中で、行事食や郷土料理を知ることで、食に関する興味を深め、食に関わる人への感謝の心を育むことが期待できるとあることから、本市の郷土料理・酒まんじゅうの関連資料を紹介します。

酒まんじゅうの包み紙

これは、市域(当時は津久井郡相模湖町)の和菓子屋さんの包み紙です。中央の「酒まんじゅう」という文字とともに縁起の良いモチーフが印字されています。お店で買った酒まんじゅうなどがこの袋に入れて手渡されていたのでしょう。いつ頃のものか正確な年代はわかりませんが、記載されている電話番号などから、少なくとも全国的に自動電話交換機に移行する1979(昭和54)年より前のものと思われます。
なお、酒まんじゅう作りについては以前のブログで紹介しており、市ホームページにもレシピが公開されているので、ご興味がある方はぜひ挑戦してみてください。「まんじゅう笊(ざる)」などの酒まんじゅう作りに関係する道具もこちらで紹介しています。

続いて、本市の特産品を知ることも食育につながるため、相模川の名物・鮎(あゆ)にちなんだ「鮎せんべい」の掛け紙を紹介します。

鮎せんべいの掛け紙(落ち着いたトーンのもの)

鮎せんべいの掛け紙(色鮮やかなもの)

こちらは津久井地域の和菓子屋さんのもので、デザイン違いが2種類あります。鮎といえば、例年6月になると漁が解禁される相模川の夏の風物詩です。泳いでいる鮎の姿が涼し気ですね。この「鮎せんべい」は、鮎をかたどったものなのか、鮎を原材料に用いたのか、掛け紙からだけでは定かではありませんが、現在でも市内で鮎せんべいを取り扱う別のお店があるようです。
この掛け紙と酒まんじゅうの包み紙は、昨年開催した市史ミニ展示でお馴染みの本市出身の郷土史家・鈴木重光氏コレクションから紹介しました。

最後はちょっと強引かもしれませんが、食料保存の歴史を知ることも食育の一環ということで、こちらの資料を紹介します。

氷冷蔵庫(昭和前期)

当館自然・歴史展示室「地域の変貌」コーナーにある昭和前期の氷冷蔵庫です。今や現役で使われていたところを見たことがある方もかなり少ないのではないでしょうか。
せっかくなので、特別に扉を開けてみましょう!

開けると中には…?(※通常は開くことができません。)

中に入っているのは美味しそうな本物のスイカ…ではなく、食品サンプルです。また、上段に入っている透明な塊が氷を再現したものです。電気冷蔵庫が普及する前は氷の力で食べ物を新鮮に保存していたことを伝えるため、小学校の来館学習などではこうして特別に中を開けて見せることがあります。そうすると、開けた瞬間は決まって児童の皆さんの元気な歓声が上がる、当館の人気資料のひとつです。

現代では技術の進歩や交通網の発達によって、氷冷蔵庫の時代よりも長く食材の鮮度を保つことができるようになりました。また、食に対する様々な研究が進み、わたしたちをとりまく環境の中で食事の選択肢も増えました。
「食育の日」をきっかけに“食”への関心を高め、美味しく健康的に日々の食事をいただきましょう。

(歴史担当学芸員)

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オシドリの求愛

市内南区下溝の相模原沈殿池では今、オシドリの“華麗なる争い”が見られています。
オシドリをはじめとして、カモの仲間の多くは越冬地でつがいとなる相手を獲得しなくてはいけません。一般には春から夏にかけて美しい繁殖羽になる他の野鳥と真逆ですが、夏が短い北方で繁殖するカモ類の戦略なのでしょう。
さて、オシドリのオスはどのようにメスを獲得するのでしょうか。まず、オスが水面に浮かぶメスの前に回り込みます。

メス(左)の前へ回り込もうとするオス

すると、オスは首を伸ばして頭を少し下に傾けます、頭の飾り羽を膨らませて強調しているのでしょう。もちろん、翼の銀杏羽(いちょうばね)もピンと立てます。この動作を何度も繰り返します。

「キメ」のポーズ! しかしメスはそしらぬ顔・・

オシドリのオスが持つ、きらびやかな色彩と飾り羽がここで最大限に強調されるのですが、人間から見るとちょっとユーモラスです。1羽のオスがそんな風にしていると、当然、周りのオスも黙ってはいられません。次々のやってきてメスを取り囲みます。

複数のオスが取り囲んでポーズを決めます

メスは迷惑そう?にそっぽを向くのですが、オスは必死です。他のオスを追い払ったりしながら、懸命にダンスを続けます。
そのうち、こうしたオス同士の攻防を見て見ぬふりをしているメスも、ダンスのうまさか、飾り羽の大きさか、はたまた他のオスより強そうか・・判断基準はわかりませんが、1羽のオスとペアになります。そうすると2羽が連れ添って泳ぐようになります。優雅なその様子が仲の良い夫婦を指す「おしどり夫婦」の言葉になったのでしょう。
近くではウメも花盛りを迎えようとしていて、寒風の中にも春が近づいていることを感じさせてくれます。

ウメの花

蛇足になりますが、オシドリのオスが毎年、こうして求愛合戦を繰り広げるということは・・オシドリのつがい関係は1年限り、というか、メスが産卵を終えると解消されます。抱卵・育雛はメスのみが行い、オスは関与しません。そんな生態を知ってしまうと、おしどり夫婦という言葉も安易に使えなくなってしまいますね。
(生物担当学芸員)

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【終了しました】遺跡の現地公開を行います!

現地公開は27日に予定どおり行われ、盛況のうちに終了しました。

現在、古淵鵜野森公園の西側で発掘調査を実施しています。
これは旧東清掃事業所の解体に伴うもので、古代の住まいが発見され、
同じ時代に使われたと考えられる土器破片も多く出土しています。

遺跡の発掘調査の状況について、1月27日(土)に現地公開を行います。

鵜野森柏木北遺跡 現地公開チラシ

鵜野森柏木北遺跡 現地公開チラシ

申込不要、無料で参加できます。現地公開の時間は午後1時30分から午後3時まで。
雨天中止(雪の場合も同様)。足元が悪い場合もありますので、歩きやすい服装でお越しください。
※公共交通機関をご利用ください。

当日は実際にみつかった住まいや土器の解説を行います。
さらに平成15年に付近を発掘調査した時の出土品も展示し、解説します。

遺跡の発掘調査を見学できる貴重な機会ですので、ぜひお越しください。
(考古担当学芸員)

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津久井湖城山公園で自然観察会

1月13日(土)、市内緑区の神奈川県立津久井湖城山公園で自然観察会「鳥たちのくらしを探ろう」(主催:公益財団法人神奈川県公園協会)が行われ、当館学芸員がご案内しました。同公園根小屋地区の研修棟内で本日の見どころを簡単にレクチャーした後、早速外へ出て、まずは双眼鏡の使い方の説明です。

外で双眼鏡の説明

双眼鏡の基本設定だけでなく、双眼鏡を使いつつ、基本はまず肉眼で見て、それから双眼鏡を使うといった野鳥観察の基本も最初にお話ししてから出発しました。
公園内の「御屋敷跡」へ上がると、芝生の上でセグロセキレイとハクセキレイを同時に観察できる幸運なシチュエーションに遭遇。

セグロセキレイ

よく似た両種の識別をじっくりと確認できました。

ハクセキレイ

さらに展望広場へ上がると、遠くにイカルが見えました。

イカル(別の日に撮影)

この日はイカルが群れで行ったり来たりしていて、この後、軽やかな鳴き声も聞くことができました。
突然、上空にタカの仲間が!

ツミの幼鳥が上空を飛びました

ツミの若鳥です。速いスピードで旋回してから飛び去りました。でも、ほとんどの方が観察できて、タカの旋回のカッコよさに歓声が上がりました。
終盤の注目種は、ジョウビタキのメスです。

ジョウビタキのメス(別の日に撮影)

かわいらしい姿に、こちらもみなさん大喜び。

お天気に恵まれて快適な探鳥

午前中の短い時間でしたが、合計で20種以上の野鳥を見聞きすることができました。
この日は午後からお天気が急転して少し雪も降ったりしましたが、午前中は快晴で絶好の探鳥日よりとなりました。
(生物担当学芸員)

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色とりどりの冬の果実

二十四節気の小寒(しょうかん:1月6日~)も半分を過ぎ、1月20日からの大寒(だいかん)に向け、真冬らしい気温の日が続いています。そんな中、博物館周辺の木々もすっかり休眠状態のように見えます。が・・よく目を凝らすと、意外と鮮やかな色合いを見つけることができます。真冬の果実は、けっこう色とりどりなのです。
こちらはマンリョウです。

マンリョウ

常緑の葉の下に隠れるように実っています。
個人的にお気に入りは、お正月の投稿でも紹介したジャノヒゲの果実です。

ジャノヒゲ

こちらも、株の根もと付近の低い位置に実るため、ふさふさと広がった葉をめくらないと見つけられません。こんなに鮮やかな色なのに、隠すように実るのはなぜでしょうか。

トキリマメは、お豆の部分は真っ黒なのですが、鞘が赤く染まり、果実を目立たせています。こうした色のコントラストによって存在を強調することを、二色効果と呼びます。

トキリマメ

こちらはヤブランで、黒紫色に実っています。二色効果はありませんが、スッと伸びた茎にたくさん実るので、それなりに目立ちます。

ヤブラン

さらに、ケヤキの高い位置にこんもり茂る半寄生植物のヤドリギは、黄金色に実っています。上のヤブランとともに、冬鳥のヒレンジャクが好んで食べる果実です。

ヤドリギ

ヒレンジャクは、ヤブランよりもヤドリギの方を好むようで、周辺のヤドリギを食べつくすと、ヤブランを食べ出します。博物館周辺ではヤドリギは株数が少ないのですが、ヤブランはたくさんあります。そのため、越冬期の終盤になってから滞在しています。

ヒレンジャク(2021年冬に撮影)

ヒレンジャクは毎年飛来するとは限らず、むしろ飛来する年の方が少ないのですが、ここ数年は連続で博物館周辺にもやってきています。今年の冬は来てくれるでしょうか。
(生物担当学芸員)

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2023年プレイバックパート2

年末に「2023年を振り返る!」と題したブログを書いたところなのですが、まだまだ語り尽くせぬあれやこれやがありますので、いくつかの思い出を共有させてください。

まずは1月。
相模原市ゆかりのバンド[Alexandros] (アレキサンドロス)が相模女子大学グリーンホールで凱旋ライブを行うこととなり、市をあげて盛り上げるなか(市の各課が所管する公式アカウントのアカウント名にカッコ([]←これです)をつける等々。市選挙管理委員会等が運営する「アップくん」は今もカッコ付き)、博物館では数年前にメンバーのみなさんにいただいたサインを期間限定で展示しました。多くのファンのみなさんが記念撮影されていました。
今年の秋には市内で野外フェスを行う予定があるとのこと。詳しくはこちら。楽しみなお知らせですね!

サイン展示の様子



そして夏のある日。
虫をテーマにした荻野目洋子さんの冠番組が市内で撮影をするにあたり、博物館に協力の依頼があり、市内の公園などでの撮影に同行させていただきました。
荻野目さんにはサインをいただき、番組の放送にあわせてミニ展示とともにみなさまにお披露目をしました。

ミニ展示の様子

その番組は今もYouTubeで公開されているようですので、ぜひご覧ください。市内でロケを行ったのは2回。第一回目はこちら。二回目はこちら。相模原市の新たな魅力を感じられそうです!

また、夏のある日には、少女漫画雑誌「りぼん」の漫画家、木下ほのかさんが来館されました。
ちょうど夏の期間に、中学校の天文部を舞台にした少女漫画「レオと三日月」をテーマにしたミニ展示を実施していたからです。
レオと三日月仕様の「さがみん」イラスト入りの記念撮影用パネルなど、こちらも多くのファンのみなさんの注目の的でした。
11月はJAXA相模原キャンパス特別公開が開催され、博物館のミュージアムショップでは、その日程に合わせて、ザクⅡ図案の「ガンダムマンホールメダル」の販売を開始しました。
12月は相模原市の広報番組「ぞっこん!相模原」で、淵野辺駅周辺のマンホール特集が組まれ、博物館にあるデザインマンホールや、館内でマンホールカードを配布していることなどが紹介されました。
メダルとカード、いずれも3月1日から販売や配布を再開しますので、入手希望の方は、どうぞいましばらくお待ちください。

また、嬉しいニュースも二つありました。

一つ目は、当館学芸員も関わっている市内の高校の研究発表が文部科学大臣賞を受賞したこと(1月11日号のタウンニュースでも紹介されました!)。昨年11月に開催した「学びの収穫祭」でも発表したものです。

二つ目は、例年開催されている「宇宙の日」記念 作文絵画コンテストにおいて、当館の最優秀作として全国審査に進んだ作品が、作文部門の日本宇宙少年団理事長賞を受賞したことです!※作品はこちらからお読みいただけます。

当館への宇宙の日作文絵画コンテスト応募作品の中からの受賞作は、例年、年明けからお披露目していますが、今年度も再開館にあわせ、3月いっぱいはエントランスで展示する予定です。みなさんの力作、どうぞお楽しみに!

(館長)

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