ミズオオバコ

今日は青空に綿あめをちぎって投げたような並雲がぽかぽかと浮かんでいて、とても気持ちの良い日です。こんな日はやっぱり空の広いところへ行きたいなと思っていたら・・・とある水田地帯でミズオオバコが咲いているというすばらしい情報が入りました。まだ花の写真を撮れていなかったので、早速行ってきました。

空にはやっぱり気持ちの良い雲。そして、足下を見ると、咲いていました。

ミズオオバコという名前は、葉がオオバコに似ているから。確かに葉はよく似ていますが、こちらはオモダカに近いなかまで、単子葉類です。その証拠に、花弁が3枚です。

神奈川県では限られた水田地帯にしかなく、絶滅危惧1B類に区分されています。かつては水田雑草として気にも留められていなかったはずですが、今、「かつての水田雑草」の多くが、絶滅危惧種になっています。

それにしても、ここのミズオオバコは花が大きめでうっすらピンクがかっていて、とてもきれいでした。

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | ミズオオバコ はコメントを受け付けていません

さば雲

今日は休館日ですが、カイコの世話をしたりしながら過ごしました。

朝、ゴミを出そうと外へ出て空を眺めたら、波状高積雲が出ていました。ひさしぶりだったので、急いでカメラを取りに戻り、写真を撮りました。

波状高積雲なんて言うと小難しいですが、要するに、さば雲。やや高めの空の、風のいたずらでできる波状雲の一種なので、あっという間に姿を変えてしまいます。結局この雲も、10分ほど後で見たらもうすっかり模様が消えていました。

それほど珍しい雲ではありませんが、なぜか見るとちょっと嬉しく感じます。

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | さば雲 はコメントを受け付けていません

大盛況でした!クイズラリー

今日はたくさんのお客様が来館されて、大賑わいの1日でした。特に、クイズラリーの受付前にはいつも人だかり。

展示室では熱心に解答用紙へ記入するみなさんの姿が。知識ではなく、展示を「見て」はじめてわかる問題ばかりで、さらに問題には初級と上級があります。子どもも大人もかなり真剣に取り組んでくれました。

全問正解するともらえる、手作りの星のペンダント。どれにしようかな。選ぶ視線も真剣です。

今日は予想以上に多くの方に参加していただき、星のペンダントは途中で品切れになってしまいました。

さがぽん缶バッジはかわいらしい色合いのものがたくさんあり、みなさんおおいに迷って選んでいました。

このイベントは、問題作りから解説用紙の作成、問題パネルや会場設営まで、すべて市民学芸員のみなさんが運営されています。学芸員による企画とはひと味違った雰囲気のイベントは、冬の学習資料展に向けても計画中です。お楽しみに!

(生物担当学芸員 秋山)

 

 

カテゴリー: 報告 | 大盛況でした!クイズラリー はコメントを受け付けていません

今日もクイズラリー!

昨日に引き続き今日もクイズラリーやってます!

今朝からしっとり降り続く雨・・これはまさしく博物館日和。開館と同時にたくさんのお客さんが来られました。

クイズラリー、本日の全問正解第1号のおふたりです。認定証、さがぽん缶バッジ、星のペンダントをもらってにっこり。

缶バッジは種類もたくさんあります。ご家族で参加していただければ、全員違う種類がもらえるかも。

星のペンダント、今回は和柄が中心でとてもおしゃれ!

今日も16時まで実施しています。あいにくのお天気ですが、こんなお天気だからこそ、博物館でゆっくりと過ごしませんか?お待ちしております。

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | 今日もクイズラリー! はコメントを受け付けていません

ミニ観察会を実施しました

今日のミニ観察会は、セミのぬけがらさがし。

-の前に、せっかく満開になっているヤブランを観察。花被の数をかぞえて、ユリのなかまであることを確認します。

これで虫めがねに慣れて、いよいよセミのぬけがらを観察します。

全体の色や大きさで分けた後は、触覚の節の数や節ごとの長さを見ます。これは、小さめで細長いぬけがら、そして触覚が8節あって付け根から4番目の節が長く見えないので、ツクツクボウシです。

残念ながら、この短い時間の中ではアブラゼミとツクツクボウシしか見つかりませんでした。そこで、しめくくりにぬけがらでオスとメスを見分ける方法をご紹介して終わりました。オスとメスをどう見分けるかは・・文字で書くのはちょっとためらわれるので、書きません。ご想像にお任せいたします!

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | ミニ観察会を実施しました はコメントを受け付けていません

Author’s Cafe!

今日は相模原市立市民・大学交流センター(ユニコムプラザさがみはら)で「相模原台地の成り立ち」と題して、お話しをしてきました。この施設は市民と大学が連携して地域活動・市民活動を進めるための拠点となる施設です。

この施設のロビーで毎週土曜日開催されている「Author’s Cafe」の講師として行ってきました。ロビーのソファーでくつろぎながら講師の話を聞く企画です。

案内も通常の講演会とはちょっと違ったおしゃれな感じです。

始まったときは前の方のソファが埋まるくらいでしたが、だんだん参加者が増えてきて、壁際のソファーまで埋まるくらいに盛況となりました。

博物館から顕微鏡を持ち込んで、話の後に実際に火山灰を見てもらいました。

(地質担当学芸員 河尻)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | Author’s Cafe! はコメントを受け付けていません

クイズラリーはじまりました!

今日、明日(24日、25日)は、クイズラリーです!館内の展示からクイズの答えを見つけたいただきます。

市民学芸員のみなさんが、笑顔とともにお待ちしております。

クイズに答えて正解すると、こんなプレゼントが!

さがぽん缶バッジ!

星のペンダント!

16時で終了です。遅れないよう、ぜひお越しください!

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | クイズラリーはじまりました! はコメントを受け付けていません

晩夏のミニ観察会(予告)

博物館お隣の留保地も、秋めいた色がちらほらと・・。

アキアカネもだんだんと腹部が赤く色づいてきました。

今週土曜日(8/24)、ミニ観察会を行います。今、早めに出て鳴いていたニイニイゼミを除いて、このあたりに分布するセミが出そろっています。やっぱりこの時期はセミの抜け殻探しをしなくては!と考えています。

明らかにアブラゼミとは違う抜け殻です。どのあたりが識別の決め手になるかと言うと・・

肉眼ではちょっと厳しい!でも、それだけにオモシロイ!ちなみにこの抜け殻はツクツクボウシです。ほかの種類も見つかるかな?

ミニ観察会は8/24(土)12時から30分間の予定で実施します。当日先着20名様となります。

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 晩夏のミニ観察会(予告) はコメントを受け付けていません

地質調査日誌8/21 道志村三ヶ瀬川

8月21日.水曜日.曇り時々晴れ,一時雨.

今日は道志川の支流,三ヶ瀬川の上流西沢へ資料採集に出かけました.
何とも複雑な天気で,街中は蒸し暑い1日でしたが,道志川の上流は涼しく,真夏とは思えないくらいでした.川の水は冷たく感じるくらいで,気持ちよく調査をすることができました.

今日の目的は斑れい岩です.丹沢山地の中心部に部分的に分布しています.

含まれている鉱物がかなり大粒の斑れい岩もありました.

川砂の表面には一面に富士山のスコリアが見られます.さすがは富士山が近いだけあります.少し掘るとスコリアと斑れい岩や閃緑岩が風化してできた砂とが混ざったものになっていました.閃緑岩は今日調査した地点よりも上流に分布しています.

(地質担当学芸員 河尻)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 地質調査日誌8/21 道志村三ヶ瀬川 はコメントを受け付けていません

タテに長い雲

今日の夕方出ていた雲は、どう分類したらいいんでしょう?

雷が鳴っていたものの降雨は無く、その後晴れたので、積乱雲の消えかけているもの?低い空から高い空までタテに長く発達しているので、対流雲の一種であることは間違いなさそう。

まあ分類できなくても、美しいことに変わりなし。きれいな雲の出ている日は、空の広い場所へ行きたくなります。

などとのんきに構えていましたが、よく考えたらこれから発達する積乱雲かも。これから雷雨になる可能性もあります。油断してはいけませんね。

(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | タテに長い雲 はコメントを受け付けていません