ホットな1日のホットな展示解説

本日は、「はやぶさ2」応援企画展片道から往復へ~新たな宇宙時代の到来~の、担当学芸員による展示解説が行われました。

午後2時から30分の予定で始まった学芸員による解説は、先週仕入れたばかりのホットな情報の披露や、お客様からの熱心な質問もあり、予定を大きくオーバーして90分バージョンとなりました。

記録的な猛暑の中、参加くださったみなさまありがとうございました。
次回以降の開催予定は8月18日(日)、24日(土)、9月1日(日)、時間はいずれも午後2時からです。
次回が30分バージョンなのか、またもや90分バージョンなのかは、お客様の質問次第・・・かも?
どうぞご期待ください。
(企画情報班 佐々木)

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夏休みの宿題にこまったら

博物館では夏休み期間中、「学習相談」を実施しています。
プラネタリウムの奥にある「天文研究室」や、博物館の2階にある「市民研究室」では、学習指導員がみなさんからの質問・相談をお待ちしています。
昔の道具に関することや、夏の大三角形の見つけ方、慣性の法則に関すること、などなど・・・毎日いろいろな相談をいただいています。
図鑑類などもいろいろありますのでぜひ活用してくださいね。

写真は、天文研究室で工作をしているところです。

自分だけの「星」が作れたかな?


(企画情報班 佐々木)

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トゲグモ

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今日採取したクモ。トゲグモのメスです。
メス6-8mm オス 3-4mm 山地や里山で見られ、林道などに垂直円網を張ります。その名の通り、腹部がキチン化(殻のように硬くなっている)してトゲトゲの形をしています。
今日はなぜ山地のクモを紹介できるかというと、発掘調査の撤収の手伝いで、荷物運びの車を藤野(沢井)まで搬送したから。こんな「隙間時間利用」みたいた調査ですが、いつもと違う生き物に出会えるのは嬉しいものです。(学芸班 木村)

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採集した環境。こんな風景の中にいるだけで、色々な生き物(特にクモ)に出会えそうな気がしてワクワクします。あー、ちゃんと調査したい…

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子ども鉱物教室2日目

今日は子ども鉱物教室の2日目。また、地質分野の博物館実習の初日でもあります。また、いつもどおり、相模原地質研究会と相模原青陵高校地球惑星科学部のメンバーにお手伝いただきました。

実習生は午前中、鉱物教室の準備をして、午後からの教室に臨みました。

今日の受付は実習生。

前半は、先週、育成したミョウバン結晶の観察です。虫眼鏡やルーペを使って観察しました。

後半は、鉱物の硬さ比べ。ちょっと難しいのでスタッフがテーブルを回ってアドバイスします。

今年も好評でした。参加していただいた皆さん、スタッフの方々、ありがとうございました。

(地質担当学芸員 河尻)

 

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真夏の丹沢・犬越路

今日は相模川ふれあい科学館の展示リニューアルに使う写真と映像の撮影に同行しました。以前にも行った、丹沢、犬越路峠です。今時めずらしい、4×5版のスチールカメラです。壁面いっぱいに伸ばす写真なので、大判カメラのご登場となりました。

標高1000mでも暑い!でも、私はこの大判カメラの横でチョコチョコとコンパクトカメラを使い、山ならではの写真をたくさん撮りました。その一部を・・・。

樹液の出たイタヤカエデのまわりにぶんぶんとスズメバチやらなにやら飛んでいると思って近づくと、ミヤマクワガタが交尾(しようと)していました。迫力ある構図ですが、オスは頭が逆ですね。

そして隣では、アオカナブンが吸蜜中。そしてそれを撮影していたら、バタバタと羽音をたてながらオオムラサキのメスがやってきて、横どりしようと口吻を無理矢理つっこみます。なんて贅沢な写真!

近くのサワシバの幹には、エゾハルゼミらしき抜け殻が。

大汗かきかきの山登りでしたが、楽しく収穫いっぱいの1日となりました。

(生物担当学芸員 秋山)

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博物館実習3日目

博物館実習3日目は共通実習の中でもっとも厳しいと言われている展示解説の実践です。

午前中に展示資料を各自で決めて、解説のシナリオを作ります。

まずは展示室で解説する資料を決めるところから始まります。

解説する資料が決まったら展示のシナリオを考えます。文献を調べたり、学芸員に質問したりして、解説原稿を作成します。

午後からは一人3分の持ち時間で展示解説を行います。緊張しているのが伝わってきます。解説が終わると学芸員から厳しいコメントをもらいます。天文分野はプラネタリウム解説の実践、それ以外の分野は自分たちで作った展示の解説をしてもらうので、今日の経験を活かすことができると思います。

今日で共通実習は終了。明日から分野別の実習が始まります。分野別の実習は日程もバラバラ。実習生全員が顔を合わすのは今日が最後です。

(地質担当学芸員 河尻)

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博物館実習2日目

博物館実習の2日目です。今日は資料の取り扱い実習です。自然資料の取り扱い、人文資料の取り扱い、土器の梱包を行いました。
3班に分かれてローテンションし、全ての実習に取り組みます。

自然資料の取り扱いでは、植物標本の作成を行いました。ボランティアの相模原植物調査会のの方から指導を受けながら、標本を作成しました。

標本作成の後は収蔵庫で標本が保管されている様子を見学しました。生物担当学芸員より博物館標本の重要性を解説してもらいました。

人文資料の取り扱いでは、掛け軸や巻物の取り扱い方に取り組みました。実習用の資料とはいえ、実物を取り扱うので緊張します。

土器の梱包は、梱包材を自分たちで作るところから始まります。

担当学芸員からの厳しい指導が入ることもあります。

少人数ごとのグループで実習を行い、時には協力しながら作業をしたためか、昨日の初日よりも実習生たちの緊張がほぐれてきたようです。笑顔が多くなってきました。

明日は、共通実習でもっとも厳しい?と言われている展示解説の実践です。もうすでに緊張している実習生もいるようです。

(地質担当学芸員 河尻)

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図書館で生きものの講座

今日は相模大野図書館で「ブックトーク 本からわかる自然のカタチ」というワークショップが行われました。約20人の小学生を前に、博物館からは私、そして、本の作り手としてカメラマンの松橋利光さんがお話をしてきました。途中、図書館スタッフによる読み聞かせを交えたブックレビューもあり、充実したイベントとなりました。

はじめに私から、ラミネートされた押し葉を使って「分類」を実感してもらうプログラムです。

図鑑の分類に関係なく、自分たちの考えで分類してもらうことが、このプログラムのみそです。ほかにも、ホワイトボードに野菜の絵を描いてもらい、それを分類してみたりと、みなさんに参加していただきながら楽しく時間が過ぎました。

そして、今回のメインイベントは、松橋さんによるトークです。図書館にもたくさんある松橋さんの著書がずらりと並ぶ中でのお話は、子どもたちも前のめりで聴いてくれています。

美しい写真の中に隠れている生きものを見つけるクイズや、今制作中の本のラフ原稿などから本がどのようにしてできていくのか、お話が進みます。そして!お待ちかねの「実際に生きものを持ってみる」コーナー。本物のカメやカエル、ザリガニ、クワガタなどの登場に大喜びの参加者に、特に大人気だったのは、ボールパイソン(ヘビです)。

なぜか、ヘビはヌルヌルしていると思っている人が多いのですが、実際に触ってみると「スベスベしてきもちいい!」。また、はじめは「っぜーったい触らない」と言っていた子が、いつの間にか持ちたい人の列に入っていたりして、「やってよかったなあ」と心から思いました。

同じ教育委員会生涯学習部内の公共施設同士、博物館と図書館ってもっと連携していろいろやっていきたいなあと感じました。スタッフのみなさん、松橋さん、ありがとうございました。

(生物担当学芸員 秋山)

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ウズグモsp.

以前(2012.6.7)にも紹介しましたが、林の低いところや植込みの陰などに見られる「ぐるぐる模様」。網の主は「ウズグモの仲間」です。


ぽっかり浮かぶ姿はまるで小宇宙…とはいくら相模原市立博物館でも言い過ぎですか…

ところで、タイトルにつけた「sp.」とは「~の仲間」という意味です。「スペシャル」ではありません。
なぜこのタイトルかというと、このウズグモ類、相模原あたりだと、ウズグモ、カタハリウズグモ、トウキョウウズグモ、エゾウズグモといった種がいる可能性があり、外見ではほぼ見分けがつかず、顕微鏡で生殖器を見てもメスではなかなか区別がつきません。
運よくオスを採集したときに正確な同定が可能なのですが、オス成体がいる時期は短いので、そう簡単にはつかまりません。
というわけで前回の記事と同じように種の同定はせず、このタイトルにしました。そのかわり、といっては何ですが、前回お見せできなかったアングルの写真をお見せします。とにかく、網の造形が面白いので、お楽しみください。(学芸班 木村)


横からみたところ。こんなふうに網の裏側にぶら下がっています。頭上に載せているのは、食べかけのエサです。


下から見上げると…これは昨年撮った写真ですが、なかなか良い感じなので。

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博物館実習始まる

今年も博物館(学芸員)実習が始まりました。大学で学芸員資格取得課程を履修する学生を、大学からの依頼に基づき受け入れています。今年は20名の学生を受け入れました。

実習の日数は9日間ですが、最初の3日間は全員共通の内容で、その後は受け入れ分野別に分かれて、6日間の実習を受けます。分野別実習は日程も異なります。

初日の今日は座学と見学です。
午前中は管理業務・学芸業務についての講義と機械室の見学、午後からは展示室とバックヤードの見学です。

講義の様子です。初日だからか、皆さんちょっと緊張気味。表情が硬いです。

機械室の見学です。普段は入ることのできないスペースです。

天文展示室の見学。

プラネタリウムのまさに裏側を見学中。こちらも普通は入ることができない場所です。

明日からは、資料の取り扱い等が始まり、実習らしい実習になります。

(地質担当学芸員 河尻)

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