今夕、ついにパンスターズ彗星の姿をとらえました。
昨日、開催した『まちだ・さがみはら 絆・創・光×JAXA』でのパンスターズ彗星観察チャレンジでは、ザンネンながら見ることができませんでしたが、今日こそは!と粘り勝ち!! 何とかリベンジを果たせました。
(天文担当 有本)
今夕、ついにパンスターズ彗星の姿をとらえました。
昨日、開催した『まちだ・さがみはら 絆・創・光×JAXA』でのパンスターズ彗星観察チャレンジでは、ザンネンながら見ることができませんでしたが、今日こそは!と粘り勝ち!! 何とかリベンジを果たせました。
(天文担当 有本)
『地球温暖化を防ぐために。大気環境を守るために。速やかな復興を祈念するために。明かりを落として、星を観よう。』
2月11日(月)~3月11日(月)の1か月間、町田市・相模原市ライトダウンキャンペーン「まちだ・さがみはら 絆・創・光(ばん・そう・こう)」に取り組んでおり、キャンペーン最終日の今日、午後6時~8時の2時間、町田市・相模原市全域でライトダウンが実施されました。
キャンペーンの内容は次のとおりです。
☆市民の協力を得て、無理のない範囲で消灯する。
☆事業者の協力を得て、営業活動と安全確保に支障のない範囲で屋外看板の消灯などを行う。
☆市庁舎等の消灯(定時退庁日の設定)など、行政による率先した取組を行う。
☆両市の市民を対象に、JAXAとの連携によるイベント(講演会・星空観察会)を開催する。
また、ライトダウンキャンペーンの締めくくりとして『まちだ・さがみはら 絆・創・光×JAXA』も同時開催され、相模原市では博物館を会場にして、矢野 創さん(JAXA宇宙科学研究所学際科学研究系・助教)による「はやぶさ2プロジェクトに関する講演会」と、話題のパンスターズ彗星の観察にチャレンジしました。
観測テラスでは、猿楽祐樹さん(JAXA宇宙科学研究所赤外・サブミリ波天文学研究系研究員)が、彗星のことや、夕焼け空の色、恒星の色の違いなどの解説もしてくださり、木星などの天体を観察することができました。
パンスターズ彗星は、、、というと、
国内でも各地で写真撮影の報告がチラホラとされており、薄明の中、西の低空を期待しながら探しましたが、ザンネンながら肉眼ではおろか、双眼鏡、天体望遠鏡でも見つけ出せませんでした。
今回のイベントを通して、大気環境を守ることの大切さを考えるともに、宇宙や天文への興味関心が高められるきっかけとなれば幸いです。
追伸
今回は「街と星空の共存を目指して」をキーワードに各種の天体観測イベントなどを開催している、星空公団の方々にもご協力いただきました。ありがとうございました。
(天文担当 有本)
本日は、神奈川県教育委員会の主催で「平成24年度第6回考古学講座」が、「勝坂縄文展」にちなんで相模原市立博物館の大会議室で行われました。(事前申込制)
午後1時に入場開始。ぞくぞくと受講者が集まります。
なんと大会議室がぎっしり満員です。その数170名。
最初の講師は相模原市教育委員会の河本雅人さん。演題は「勝坂遺跡と調査の歩み」です。勝坂遺跡はこれまで100次以上にわたって発掘調査が行われています。
続いて茅ヶ崎市教育委員会の高橋智也さん。演題は「勝坂式土器をつくった人びと」です。”人間としての縄文人”に着目した興味深い内容でした。
今後も古代のロマンに思いを馳せていただけたら幸いです。「勝坂縄文展」は3月20日まで開催です。(考古担当 正)
今日のミニ観察会は、盛りだくさんでした。このところ毎日ひなたぼっこに出ているさがぽんのお友達のタヌキさんたち、うまーくミニ観察会の時にもでてきてくれてるかな?と念じていたところ…
ちゃーんと出てくれました。観察を優先したので写真はありませんが、先日の記事のような感じで、2頭がのんびりひなたぼっこしているところを全員、望遠鏡で見ることができました。なんてタイミングのいいタヌキさんたち!さがぽんが頼んでおいてくれたのかな?さがぽんありがとう!
さて、本題のタンポポ観察です。まずは樹林へ行って、林床で咲き始めたタンポポを観察します。と思ったら、ここでも脱線。若いカナヘビがいたので、つかまえて観察。
そして、やっとこさ、観察に入ります。総苞の形を見て、カントウタンポポらしき株と、雑種の疑いのある株に目星をつけます。花を採集して、室内へ移動。
花粉をスライドグラスに落として、プレパラートをつくり顕微鏡でのぞいてみます。
すると、一方は、つぶがちゃんと揃っています。
もう一方は、少し小さな花粉が混じっていて、バラツキがありました。難しいかな…言われてみれば…という感じかもしれません。
花はこんな感じで、総苞片のまとまりがやや弱い感じです。なので、この株は雑種と判断できます。しかしこれも程度の問題かも、ですね。総苞だけ、あるいは花粉だけではなかなか判断がつきません。両方を検討してみて、というのが、ふだんから私たちが行っている鑑定です。ミニ観察会ではありましたが、今日はかなり専門的なタンポポの識別を行いました。
今日はタヌキさんの登場でちょっと時間も延長してしまったうえに、内容も少し難しかったですが、みなさん楽しそうに観察してくれました。
来月から、毎月第4土曜日の12時からに定例化します(ほかのイベントの都合などで変更することもあり)。また、4月の初めには、春の花を観察する臨時観察会も行うかもしれません。どうぞおたのしみに!
(生物担当学芸員 秋山)
3月8日金曜日.晴れ.相模原市緑区名倉の相模湖岸を調査しました。
今日は久しぶりの野外調査です。
日向は汗ばむくらいの陽気で、まさに春到来といった感じです。でも、日陰には除雪された雪が溶けずに残っていました。
急な斜面を下りて目的の場所に向かいます。
相模湖は水位が下がっており、湖岸を少し調査することができました。
相模湖岸の小さな急傾斜の谷を上っていると、メノウを含む岩石の転石を見つけました。
暖かくて良い天気だったのですが、花粉症の私としてはこの時期の野外調査はちょっとつらいです。
(地質担当学芸員 河尻)
明日、9日は恒例、博物館のまわりのミニ観察会を行います。博物館周辺を約30分という短い時間ですが、季節ごとの身近な自然を観察します。
明日は、博物館隣の樹林でタンポポが咲き始めたので、観察してみようと思います。
このタンポポ、在来のカントウタンポポでしょうか、それとも、在来種によく似た、外来種との雑種なのでしょうか。
総苞を見るのが一般的なタンポポの見分け方ですが、咲き始めは在来種も雑種も同じような雰囲気なのでよくわかりません。どんなふうに見分けるのか、観察会の中で試してみたいと思います。
オオイヌノフグリも咲いています。キランソウはまだ咲いていませんでした。フデリンドウはまだ1か月近く先になるでしょうか。
観察会は9日11時からです。博物館正面入り口付近にお集まりください。
(生物担当学芸員 秋山)
今日は、さがぽんのおともだちがひなたぼっこをしていたので、パチリ。
博物館のまわりには、野生のタヌキが暮らしています。そう言うと驚かれる方も多いのですが、じつは、タヌキは市街地も含めて、相模原市のほぼ全域に生息しています。基本的に夜行性なので、人目につかないだけです。どこにいるのかというと、下水溝がポイントです。写真のタヌキたちも、下水溝から出てきました。
博物館のまわりでは、このほかにも外来種のハクビシンが目撃されています。
外来種といえば、アライグマ(特定外来生物)も市内全域に広まってしまいました。在来種のタヌキにどんな影響があるのか、気になるところです。
(生物担当学芸員 秋山)
今日は緑区のとある山中へ、希少な植物の調査へ行きました。
風が吹くともうもうとスギ花粉が舞う中での調査。目も鼻もグジュグジュになります。
花粉の攻撃にめげず、林道からさらに尾根伝いの踏跡程度しかない道を直登します。
その先にあったのは…
ミスミソウ(キンポウゲ科)です。
特徴ある三角形の葉がその由来。
それにしても、花弁のように見える萼片が形づくる小さな花の可憐さは、他に花が少ないこの時期に咲くというアドバンテージを差し引いてもなお余りある可憐さです。
この自生地は、相模原植物調査会会員でもある地元の方が庭のように歩き回る山中で見つけられたものです。山野草として絶大な人気を誇るがゆえに、自生地は盗掘の危険と常に隣り合わせとなりますが、ここは容易に人が近づけない場所です。
誰にも見つけられることなく咲き続けてほしいと思わずにいられませんでした。
(生物担当学芸員 秋山)
今朝、公園の中を通って出勤したら、サツキの植え込みの上に、何本かのクモの糸が流れていました。もしかして、ジグモが動き出したか、見えないけれど、どこかに住居があるのかと思い、クモの姿を探しましたが見つかりません。午後になり暖かくなりだしたのでもう一度行ってみましたが、やっぱり空振り。どうやら早とちりだったようです。
このまま帰るのもシャクので、3月3日のブログで紹介したキシノウエトタテを採集する事にしました。目星をつけていた場所に行くと、幼体の小さな住居が結構あります。しばらくねばって、少し大きめの幼体とメス成体を採集しました。
そのうち来館者の皆さんに「宝探し」を楽しんでもらおうと思います。
それにしても人通りを背にして植え込みにしゃがみ込んで地面をつついている姿はかなり不審だったろうなあ、と思います。(学芸班 木村)
キシノウエトタテ♀ 、失礼して住居を切り開きました。キメの細かい糸で裏打ちされているのがわかります。
本日午後1時から、1~4歳児とお母さま方の30人ほどの団体貸切でプラネタリウム「今晩の星空解説+おしえて!さがぽん お日さまってなに色?」を約40分間のプログラムで投影しました。
プラネタリウム内が薄暗くなってしばらくは、かわいらしいにぎやかな声がドーム内に聞こえていましたが、星座のお話しやさがぽんの番組が進むに従い、解説員からの質問を考えて答えるなど、一緒に参加してくれるようになり、しっかりとプラネタリウムを楽しんでくれていました。
当館では、一般投影の団体予約(プラネタリウム番組・全天周映画とも各回100席まで)の他に、団体専用枠の予約を承っております。
【団体専用枠をご利用になれるのは】
①保育所、幼稚園、小学校、中学校、中等教育学校(前期課程のみ)、特別支援学校(高等部を除く。)以外の団体
②観覧者が20人以上の団体
【利用可能日と投影開始時刻は】
特別上映期間(夏休み期間など)等を除く平日の午前10時15分又は午後1時
となっています。
その他、詳しいご案内は、《団体での利用》をご確認のうえ、ぜひご利用ください。
なお、幼稚園・保育園での園活動の一環としての利用は、幼稚園・保育園での利用を、学校活動での一環としての利用は、小学校・中学校での利用をご覧ください。
(天文担当 有本)