考古企画展ギャラリートーク

今日の博物館はイベントがいろいろありました。

現在開催している企画展「勝坂縄文展」「縄文時代のまつりの道具~川尻遺跡小池氏コレクション展~」の関連事業で、ギャラリートークが行われました。いわゆる展示解説です。

神奈川県立歴史博物館の学芸員が「勝坂縄文展」についての解説をします。

子どもさんも興味津々。熱心に聴き入ってます。

ついで「縄文時代のまつりの道具~川尻遺跡小池氏コレクション展~」についての解説です。

「勝坂縄文展」には重要文化財を含む100点弱の県内外からきた縄文土器が、「縄文時代のまつりの道具~川尻遺跡小池氏コレクション展~」には市内出土の130点あまりの土偶や装身具などが展示されています。

ギャラリートークは3月20日(水・祝)にも行われます。ぜひお越しください。(考古担当 正)

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残念な結末

職場で飼育していたアシダカグモが、先日(2013.2.15)に死んでしまいました。推定5齢位の幼体です。2011年11月13日に捕獲したものなので、1年3ヶ月飼育していた事になります。冬の間はほとんどエサを食べないので霧吹きで湿り気を与えるだけだったのが原因でしょうか?とくに腹部がしぼんでいる様子はないのですが…それとも暖房のオン・オフによる温度変化がいけなかったのでしょうか?原因はわかりません。いつも思うのは「生き物は目を離すと死ぬ」という事。ここ数ヶ月、忙しさにかまけて、毎日じっくり様子を見る事がなかったのは確かです。どれ位飼育すると成体になるか興味があったのですが。ともあれ、すぐ隣の容器のメス成体はまだ健在。ろくに食べていないのに、腹部も丸々しています。成長段階での体の強さの違いを見る気がします。こちらの個体はあとどれだけ生きるのか、もう一度卵を産むのか、見届けるために、丁寧に飼育を続けようと思います。(学芸班 木村)

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記録のため液浸標本にしました。

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リベンジ!花粉管の観察

先日、2/9(土)に行われた生物学教室で、スカシユリの花粉管伸長を観察するはずが・・。

インターンシップの学生さんの書き込みにあるように、なぜか失敗・・。もっとも初歩的な顕微鏡観察実験なのに、なんとも痛恨のエラーでした。今も、なぜ花粉管が伸長しなかったのか原因がよくわかりません。

そこで、受講生のみなさんにフォローアップしなければと、今回はもっと素早く花粉管が伸長するスイートピーを選びました。

寒天培地にまいた直後。倍率は200倍です。

30分後にはすでに伸び始めています。

ぐんぐん伸びて、110分後にはもとの何倍もの長さに伸長しました。

それにしても、こんなにシンプルな実験がなぜうまくいかなかったのか・・。

この写真は、受講生のみなさんへ郵送する予定です。

(生物担当学芸員 秋山)

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職業体験3日目

今日は相模原中等教育学校の生徒さん3名による職業体験3日目、最終日です。午後、恒例(?)の押し葉標本のマウント作業を行いました。

植物調査会のボランティアさんが丁寧に、優しく指導してくれます。

実物資料を扱うので、手元が緊張しています。でも、作業のおわり頃にはだいぶ手つきも慣れてきて、手際よく標本をはることができました。

この作業では、博物館資料がどのようにつくられ、収蔵されているのかということを体験から学んでもらうとともに、ボランティアの専門的なスキルが博物館の活動を支えていることを実感してもらう意味もあります。昨日に引き続き当館のボランティアさんたちと作業して、博物館の仕事にボランティアの存在が欠かせないということがよく理解できたことと思います。

3日間お疲れさまでした!!

(生物担当学芸員 秋山)

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雪形とコハクチョウ

今日は朝から快晴。一昨日の雪が丹沢主陵北斜面の雪形をつくっているだろうと、緑区のビューポイントへ写真を撮りに行ってきました。

鬼ヶ岩の頭の下に広がる伐採地に、ポジで浮き出る白馬の雪形(画面左に、頭を左向きに駆け上がる馬の形が見えます)。きれいですね。

ついでと言っては失礼ですが、今、相模川に飛来しているコハクチョウの群も見てきました。

現在は7羽。3羽の未成熟個体がいるので、家族群かもしれません。

地元のバードウォッチャーやウォーキングの方が足を止めて見守っています。もう2か月近く、相模川中流に留まっているでしょうか。

よその地域では、ハクチョウが飛来すると即座に餌付けして無理矢理定着させ、飛来数を増やして観光地化してしまった例がいくつもあります。放置すれば衰弱してしまうほど食物に困っている状態ならともかく、こうして自然の状態で越冬してくれているなら、それが一番です。静かに見守ってくれている地域の方々の見識に敬意を表したいと思います。

(生物担当学芸員 秋山)

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中学生職業体験

昨日から、市内の中学生の職業体験を受け入れています。

今日の午前中は化石の割り出しを行いました。博物館に保管してある約300万年前の岩石から化石を割り出す作業です。残念ながら、博物館資料となるような化石は見つかりませんでした。

午後からは、ボランティアの方々と一緒に民俗分野の資料整理を行いました。ボランティアの方々から丁寧なご指導をいただきながら、作業を進めました。

今回の職業体験は明日までです。

(地質担当学芸員 河尻)

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相模川のロケハン

今日は、現在改修工事中の「相模川ふれあい科学館」の展示用映像コンテンツを撮影するためのロケハンに同行しました。ロケハンとは、ロケーション・ハンティングの略で、撮影地選定のための下見のことです。

ふだん調査で通い慣れた場所なので、いくつか自分なりに「ここは相模川を見せるために重要な場所」というところを案内していきます。下の写真は、亀見橋(緑区青野原)。道志渓谷のV字谷を真っ正面から捉えられる場所です。

この時は、雨。まあ、撮影だとちょっと問題ありますが、ロケハンにはさほど支障ありません。ところが、だんだん空から落ちてくるものに白いのが混じりはじめ…。

雪が本降りになってきて、視界がきかなくなってきたのですが、これはかえって撮影チャンスかもということで、急遽映像も撮る映像制作会社のみなさん。

城山ダムから見る城山。なんだか神々しいです。稜線上に突き出た大杉が、山全体を従えているかのよう。

諏訪森下の大島中州は、田んぼが雪化粧。近くでヤマアカガエルの卵塊をチェックしたりして、この日のロケハンは終了です。

来年リニューアルオープン予定のふれあい科学館、相模川のすばらしい景観が展示室を飾るよう、博物館でもお手伝いしていきます。

(生物担当学芸員 秋山)

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めざせ!縄文ヒーロー!inさがみはら 黒曜石で石器作り

今日は「勝坂縄文展」の関連イベント「めざせ!縄文ヒーロー!inさがみはら 黒曜石で石器作り」が開かれました。(事前申込制)

まずは展示室で土器の説明から。

そして石器作り。まずは先生がお手本。みんな真剣な眼差しです。

革で手を守りながら鹿のツノで形を作ります。

保護者の方もチャレンジ。

これは別の女の子の作品。とても綺麗にできました!

縄文人たちはこのように自分たちが使う道具を手作りしてたんですね。
現代ではなかなかできない体験、楽しんでいただけたようです。(考古担当 正)

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石を学んで石器を作ろう1

今日は、史跡田名向原遺跡旧石器時代学習館(旧石器ハテナ館)での連続講座の講師に行ってきました。テーマは「石を学んで石器をつくろう」で、3回連続講座のうち、1・2回目を担当します。石器をつくるのにあたり、岩石についてまずは学習しようということです。

1回目の今日は、岩石の分類など岩石の基礎について説明しました。

2回目は3月2日で、実際に相模川の河原に出かけ岩石の見分け方を学びます。

(地質担当学芸員 河尻)

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「勝坂縄文展」開幕です。

今日から「勝坂縄文展」と「縄文時代のまつりの道具~川尻遺跡小池氏コレクション展」が開幕しました。

国の重要文化財に指定されている貴重な縄文土器や、「芸術は爆発だ!」で有名な岡本太郎さんの絵画も展示されています。

皆さまぜひ足をお運びください!

(考古担当 正)

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