雪の上の青い影

去年の積雪の時も同じようなことを書きましたが…

雪の後、晴れた朝に見られる雪の上の青い影がとても好きです。

影が無くても、畑や休耕地に積もった雪に見られる、「宝石を散りばめたような」氷の結晶の煌めきも、言いようのない美しさです(これは通勤途中にちょっと撮影、というわけにはいきませんでしたが)。いずれも、太陽がまだ低い朝ならではの風景ですね。

厳冬と言いますが、季節には厳しさゆえの美しさがあります。

(生物担当学芸員 秋山)

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雪のあと

降雪中もですが、積雪のあとの道を歩くのが好きです。

日課としていつもと同じように歩いているはずなのに、なんだかイヌの散歩の足あとがかわいらしく見えます。

野生動物の調査をしているときなら、ノウサギやらタヌキやらの足あとが雪の上についていると、「どっこい雪でも活動してますよ!」と足あとが主張しているかのように感じられます。

人間の子どもの痕跡も。林の中にでっかい雪だるま。みちみち、大小の雪だるまや、即席の滑り台なんかもありました。雪ではしゃぐ子どもたちを見ているのもまた、なんだか幸せな気持ちになります。

植物にとっては厳しい降雪。これだけ湿っていると、枝だけでなく、山の植林地ではまたたくさんの木が倒れているはずです。

そして私たちは、駐車場の雪かき。昨日が休館日だったこともあり、二日かけてじっくり凍り付いた雪は手強かった!明日以降は筋肉痛と腰痛に悩まされる職員が続出しそうです。

(生物担当学芸員 秋山)

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雪の日でもチャレンジ体験!

今日は朝からの雪にもかかわらず「チャレンジ体験コーナー」を開催しました。運営に当たる市民学芸員の皆さんの気合いは半端ではありません。雨が雪に変わるのが、それほど早い時刻ではなかった事もあって、午前中はそこそこ来館される方もいらっしゃいました。

と、いうわけで外が大雪とは思えないこの風景。

本当に、普通に、体験コーナーをやっています。

ところで、このチャレンジ体験コーナーに併せて、紙芝居を1日に4回上演しているのですが、そのうちの1つはなんと、オリジナル作品。

市の登録文化財になっている「呼ばわり山(新田稲荷神社の呼ばわり山)」を題材にしたもので、ストーリーも絵もすべて手作りです。
この「呼ばわり山」、迷子さがしに御利益があるという事で、あの「はやぶさ」が通信途絶した時には、プロジェクトマネージャーだった川口先生も通われたとか。

その事がある本で取り上げられ、今、ちょっとしたパワースポットになっているのだそうです。

昔からの言い伝えが、現代のくらしの中でもちゃんと生きているという事が、この紙芝居を通じで伝わると良いな、と思います。(学芸班 木村)

 ストーリーは昔話ですが、最後にこんな絵も登場します。

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やっぱり着雪

先ほどブログを更新してふと外を見に行ってみたら…

すでに道路に着雪していました!!車でご来館される方はくれぐれもお気を付けて、滑り止めのご用意をお願いします。

それにしても、エントランスから中庭を見ると日本画のような美しさ。あんまり降られても困りますが、ちょっとトクした気分になりました。

(生物担当学芸員 秋山)

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雪だけど

今日は新年以降の比較的穏やかな冬晴れ続きから、一転して雪となりました。

ヤブランの実も雪の帽子をかぶりました。

今日も特別展示室では学習資料展チャレンジ体験コーナー、紙芝居の上演など市民学芸員さんたちがみなさんのご来場をお待ちしております。12時からのスタートとなります!!

道路にはまだ着雪していませんが、足もとにはじゅうぶんお気を付けておこしください。

(生物担当学芸員 秋山)

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2日連続でチャレンジ体験コーナー開催します!

何度もこのブログで紹介している「学習資料展」。今日1月13日(日)と明日1月14日(祝)は、2日連続で「チャレンジ体験コーナー」開催です。(いずれも昼12:00から)

体験コーナーでは折り紙や割り箸鉄砲、石臼ひきなど、誰かに教えてもらわないとちょっとできない事が体験できます。中にはヨーヨーをすいすいやっている子もいましたが…

紙芝居も満席状態。子どもたちが相模原の昔話にどう反応するか気になりましたが、結構食い入るように見ています。12:10、13:10、14:20、15:30と、プラネタリウム番組が終わったちょっと後や、ちょうど待ち時間くらいの時刻に上演していますので、セットでごらんになれます。

意外に脇を固めているアイテムがこれ。

チャレンジ体験コーナーからちょっと離れた場所で、音楽を奏でています。私の世代だと「懐かしい」ものですが、子どもたちからは「鳴っているのは初めてみた」との感想も…いまやCDすら手にしない世代。大きな円盤がぐるぐる回って音が出るのを観るのは、不思議かも知れませんね。

このチャレンジ体験コーナーのおかげで、企画展に興味を持ってくださる方もいるようです。今日は約450人の方が観覧されました。明日以降は1月20日(日)、27日(日)にも開催しますので、ぜひ、ご参加ください。展示を見るだけではない、ひと味違った経験になると思います。(学芸班 木村)

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冬晴れの下 その2

今日も冬晴れ。昨日と同じ博物館隣の樹林を歩くと、立ち枯れたカラスノゴマを見つけました。まだ鞘に種子が残っています。

カラスノゴマは、図鑑を開くと「シナノキ科」とあります。確かに葉や花は似てなくもないのですが。これは花の時期に撮った写真です。

なんせ、一年草。こうして立ち枯れたところを見ていると、どうもピンときません。鞘の中身をちょっとのぞいてみると…

波打ったしきりにお行儀良く種子が並んでいます。名前の由来はこの種子がゴマに似ていて、利用価値が無いからとも(植物の名前で「カラス」がつくと、そういう意味か「大きい」という意味になります)、カラスが食べるからとも…

しかし、どこがゴマなんでしょう?この程度に形が似ているだけなら、ほかにいくらでもあります。わざわざゴマと付けるほど似ているようには見えないのですが…。
まあ、そんな不服を申し述べるのも大人げないですね。インパクトのある名前のおかげで、憶えやすい植物であることは確かです。
(生物担当学芸員 秋山)

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ISS(国際宇宙ステーション)

今日の明け方(5時43分ごろ~5時48分ごろ)、太陽光を反射して光り輝くISSが、星空の中を南西から北東にかけて通過していく様子が見られました。
5時46分ごろには、うしかい座の1等星アークトゥルスに接近。


(15秒露光)

うしかい座は、ネクタイのような形で星が並んだ星座です。
秒速約7.7kmというものすごいスピードで飛んでくるISSを間一髪のところで「ヒラリ」とよけたうしかい座のようにも見えますね(^_^;) 厳しい冷え込みでしたが、早起きした甲斐がありました。

(天文担当 有本)

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冬晴れの下

今朝はぴりりと空気が凍てつく中、風も無く雲も無く、絵に描いたような冬晴れでした。

博物館のお隣の林では、アオゲラが「ピョーッ」っと気合いを入れるかのような強い声で鳴き、シロハラやシメが地面に下りて、落ち葉の下から食べ物を探しています。ふと日陰に目をやると、ハコベに霜の華がついていました。

さらに回りを見ると、不思議な形の葉っぱが朝日に輝いています。

閉じているのでわかりにくいのですが、カタバミの葉が、低温を感知して3枚の小葉をたたんでいるのです。こんな真冬でも、青々とした葉があるものですね。そういえば、ヒメジョオンのロゼットも生き生きと葉をひろげています。

おひさまの光のありがたさを感じながら、冬の朝の林を歩きました。

ところで、そんな太陽の光をテーマにしたプラネタリウム番組が、土日祝日の11時から上映されています。ご案内役はさがぽん!明日から3日続けて上映となります。ぜひご覧下さい。詳しくはコチラ

(生物担当学芸員 秋山)

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今朝届いたヤマドリの標本

今朝、緑区にお住まいの市民の方から、道路でヤマドリの死体を拾ったのだけど、とご連絡をいただきました。これまで、博物館の標本にヤマドリは無く、しかもオスで状態もきれいということなので、引き取らせていただくことにしました。

見たところ外傷は見られず、頸骨が折れているようすだったので、交通事故にでもあったのでしょう。さすがに死体写真を掲載するのはためらわれますが、部分的にその美しい羽をご覧下さい。腰から上尾筒のあたりです。

中央の尾羽(T1)の付け根近く。絶妙なコントラストの帯模様です。近いなかまのキジと比べると色合いは地味なのですが、その渋みのきいた羽色からバードウォッチャーの中では断然、ヤマドリの方が人気があります。

中央の尾羽は60センチ以上にもなります。

死体を見て喜ぶのはあまりよい趣味ではないかもしれませんが、こうして博物館資料として永久に残されることになれば、ヤマドリも少し浮かばれるかなと思います。このヤマドリの命が無駄にならないよう、学術資料として有効に活用していきたいと思います。

(生物担当学芸員 秋山)

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