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市内の街路樹は、広い幹線道路では市の木であるケヤキやイチョウが多く植えられていま … 続きを読む
本日午後2時から、相模原市立博物館協議会を開催しました。
今年度の実施事業について職員からの説明の後、今期協議会の主題である博物館の評価のあり方や方法について多面的な検討が行われました。今後、ここでの議論を元に、当館の評価を実際に進めていくことになります。
会議の後、委員のみなさまには開催中の北里柴三郎展をご観覧いただきました。
(生物担当学芸員 秋山)
博物館のお隣、留保地の樹林の紅葉もラストスパートです。
今朝は清々しい青空。トウカエデの黄葉が映えます。
林床に敷き詰められた落ち葉も朝日に輝いています。
まだまだ鮮やかな色を失わないツタの紅葉。
木々がまとった紅葉も素晴らしいのですが、たくさんの色が織りなす落ち葉の風景が好きです。
これから霜がおりて徐々に冬色に変わっていくようすもまた、楽しみのひとつ。毎朝の通勤が楽しい季節です。
(生物担当学芸員 秋山)
今日は開催中の北里柴三郎展の関連事業「顕微鏡による微生物の観察」が開催されました。午前中に子ども向けコース、午後から一般向けコースを行いました。
講師は北里大学の微生物研究会の学生さんたちです。乳酸菌を染色して、顕微鏡で観察したり、カスピ海ヨーグルトの実験を行いました。
まずは学生さんによる実験のお手本です。
いよいよ実験開始。菌を寒天培地から移しとります。
染色液につけて染色します。
染色した菌を顕微鏡で観察します。
カスピ海ヨーグルトの実験です。
加熱したものと、しないものとで、乳酸菌の働きの違いを観察します。結果は2~3日後に出るので、試料を持ち帰り、各自、自宅で実験結果を確認します。どんな違いが出るのでしょうか?
一般向けコースでは最後に赤血球の観察を行いました。希望者の血を極微量採集し、プレパラートを作成しました。
顕微鏡をプロジェクターにつないで観察しました。自分の血を顕微鏡で見る機会は滅多にないので、皆さん興味津々で観察していました。
多くの学生さんに来ていただいたので、参加者一人一人に指導者がついて実験を進めることができた。そのため、中身の濃い内容となりました。参加された皆さんには楽しんでいただけたようです。
今回の実験教室は、顕微鏡や実験器具、試薬類など必要なものをすべて北里研究所から運び込んでいただきました。また、多くの学生さんさんに来ていただいた結果、非常に充実した実験教室となりました。本日、お越しいただいた学生さん、先生方、北里研究所の職員の方々にはこの場をお借りして御礼申し上げます。
(地質担当学芸員 河尻)
今朝(日の出前)、北北東から南東にかけてISSが上空を通過していく様子が見られました。
今回は最大光度がマイナス2.6等と、かなり明るい光が音もなく静かに、すーっと移動して行きました。
凍てつくほどの寒さの中、4~5分というあっという間でしたが、“さがぽん”がつぶやいてくれたおかげで、サッカー場1面ほどの大きさのISSが400km上空を光の点となって飛び行く様を楽しめました。 とは言え、寝不足気味ですが(^_^;)
観測予報はJAXAのホームページ「きぼう」を見よう( http://kibo.tksc.jaxa.jp/ )が参考になりますので、皆さまもぜひ挑戦してみてください。
※参考に撮影データ:ISO640 露出時間20秒
(天文担当 有本)
11/28から本日11/30まで3日間、麻溝台中学校の2年生2名が職業体験に来ました。
今日は最終日。恒例ですが、植物標本のマウント作業です。植物調査会のボランティアさんから指導を受けて、午後の時間をみっちり作業に取り組みました。
小学校の学習投影対応や考古分野の土器の拓本とりなど、さまざまな仕事をこなして、無事に3日間を終了しました。
(生物担当学芸員 秋山)
11月29日木曜日.晴れ.
相模原市緑区名倉の小さな沢を調査しました.沢の水は冷たく,長靴を履いていても足先が冷たくなりました.
この時期は落ち葉で岩が見にくく,落ち葉をどけてから観察したり,写真を撮ったりします.
(地質担当学芸員 河尻)
今日は津久井城址城山へ、植物調査に行きました。相模原植物調査会の面々が、いつものように登山道脇のシダを見てあれやこれやと意見を交わしています。
お昼を食べようと展望広場のベンチに座ると、「アカボシゴマダラの幼虫がいるよ」との声。
植栽されたエノキの枝に、まるで忍者のように張り付いています。どこにいるかわかりますか?
付近を見ると、さらに興味深いシーンが。ナニモノかが、アカボシゴマダラの幼虫を捕らえて体液を吸っています。同行の昆虫に詳しい方によると、ヒラタアブの幼虫だとか。
アカボシゴマダラは、人為的な移入によって近年急激に分布を拡げてしまっている外来昆虫です。その存在は決して好ましいものではありません。でも、こうして襲われている姿を見ると、やっぱり野生の世界は厳しいなあと感じました。
(生物担当学芸員 秋山)
今日は博物館の近くにある小学校6年生が地層の授業のために来館しました。
常設展示室の地層の剥ぎ取り標本を使って、解説をしました。
1クラス30分で4クラスに説明しました。4回も同じ話をすると、最後ほど上手になるとか、最後は疲れて説明が簡単になるとか、そのようなことはありません。
同じ学校でもクラスによって子どもたちの反応は違います。反応を見ながら説明の仕方とか話をふくらませるところとかを変えるので、毎回、こちらも真剣勝負、気が抜けません。
説明を聞いてもらって、一人でも多くの子どもたちが地質に興味を持ってもらえればと思います。
(地質担当学芸員 河尻)
このシーズンになると、ジョロウグモの網に変化が現れます。
色が黄色くなるのです。
なぜ色が変わるかというと、酸化による化学構造の変化によるものだそうです。
それならば、春や夏にも黄色くなってもよさそうなものですが、そうではありません。
一つ考えられる原因は、寒くなると網を張り替える頻度が下がる事。そのため、糸の酸化が進行するのに十分な時間があるのかも知れません。でも確かめたわけではありません。
もう一つ考えられる事は、クモが成熟するにつれ、糸の成分が変わるのでは、という可能性。これも単なる推測です。
ただ、マダガスカルにいるジョロウグモの仲間が出す糸には酸化されやすい成分が含まれていて、黄色くなりやすいのだそうです。また、ジョロウグモ類は英語でゴールデン・シルク・スパイダーと呼ぶそうで、この仲間の糸は特に黄色くなりやすいのかも知れません。
とりあえず1つめの可能性は実験すれば確かめられそうです。どなたかやってみませんか?(学芸班 木村)