北里柴三郎展記念講演会

本日(11/25)、北里柴三郎展記念講演会が開催されました。

北里柴三郎記念室の森孝之先生をお招きして、「伝染病との戦い-病原体の正体を暴け-」と題してご講演いただきました。

北里柴三郎博士の伝染病撲滅にかける情熱や信念についてお話しいただきました。約80名の方にご聴講いただきました。皆さん熱心に聞き入っていました。展示だけではわからない北里柴三郎博士の熱い思いが伝わったことと思います。

この場をお借りしまして、森先生には改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(地質担当学芸員 河尻)

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紅葉が見ごろです

博物館のまわりも紅葉が見ごろとなりました。

ヤマザクラが渋めの色合いで、地面をしっとり飾ります。

 

 

 

 

 

 

幹をまっすぐ登るツタ。下が朱色で、真ん中が黄色、上の方はまだ緑と、みごとなグラデーション。

 

 

 

 

 

 

 

中にはこんなシックな色合いも見られます。

 

 

 

 

 

 

きわめつけは、トウカエデ。いつ植えられたものかわかりませんが、博物館のお隣の樹林にはこの木がたくさんあり、中にはかなりの高木にそだったものもあります。さすがカエデ。その見事な紅葉は圧巻です。いま、隣り合ったトウカエデどうしで紅葉のタイミングが異なっているため、緑と朱のどちらが青空に映えるか、まるで競い合っているかのようです。

 

 

 

 

 

 

紅葉とは不思議なもので、落ち葉が美しいからと言ってきれいな色の葉を一カ所に集めたり、写真を撮ろうとちょっと配置や向きを変えたりするだけでも、とたんにつまらない構図になってしまいます。自然のままの、そのままがいいようです。

(生物担当学芸員 秋山)

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流域シンポジウム

今日は相模女子大で桂川・相模川流域協議会/水環境保全・再生かながわ県民会議主催の「流域シンポジウム」が開催されました。メインタイトルは「川の声を聞こうよ 桂川~相模川」です。

まず、養老孟司さんによる基調講演があり、人間の意識の存在から、生物多様性の大切さを説かれるお話をされました。こう書くとあっさりしてしまいますが、中身は養老節。大いに納得したり、変幻自在に展開される話題になんだか煙に巻かれたような部分もあり、あっという間の1時間でした。

 

 

 

 

 

 

後半はカワラノギクの保全活動の紹介。私も、なぜカワラノギクが絶滅の危機に瀕しているのか、なぜ保全しなければならないかについてお話しさせていただきました。そして、各地域で保全活動に取り組まれている方々の熱のこもったお話し。

 

 

 

 

 

 

そのあとは、パネルディスカッション。水源保全の施策を山梨、神奈川の両県で進める画期的な取り組みを軸に、行政、水利や施策評価の観点などから議論が進められました。このように行政と市民がタッグを組んだ施策は、これからもじっくりと着実に進められることを期待したいですね。

(生物担当学芸員 秋山)

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地質調査日誌11/22 相模原市緑区名倉

11月22日晴れ。

紅葉まっただ中の緑区名倉へ。

 

 

 

 

 

 

もちろん地質調査なので目的は紅葉狩りではありません。

落ち葉を踏みしめ急な斜面を登ります。

 

 

 

 

 

 

今日、観察したのは、石老山礫岩と、

 

 

 

 

 

 

名倉玄武岩のなかまの凝灰岩です。

 

 

 

 

 

 

ここの露頭にはパイプか杭を打ち込んだような、明らかに人が手を加えた跡がありました。

 

 

 

 

 

 

採石でもしていたのでしょうか?でも、ここから石を運び出すのは困難です。運び出すための道もその跡もありません。何の跡なのでしょうか?不思議です。

(地質担当学芸員 河尻)

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お寺で地質

11月20日、市内の公民館から依頼で出前講師に行ってきました。テーマは「石老山の生い立ちについて」。会場は石老山の麓にある由緒あるお寺、顕鏡寺。お寺で地質の話をするという画期的な企画でした。

普段から、顕鏡時周辺は調査や観察会で訪れていましたが、お寺の中で話をするのは初めて。本堂に隣接した畳敷きの広間に座布団を並べて聞いていただきました。私も座布団に座ってパソコンを操作しました。

お寺で、正座してお話をするということでやや緊張しながら、石老山の生い立ちについて解説しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解説の後は境内にある石老山礫岩の露頭のミニ観察会を行いました。

(地質担当学芸員 河尻)

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学びの収穫祭 2日目 活動発表会終了!

学びの収穫祭2日目、今日はボランティアグループのみなさんを中心とした活動発表会です。口頭発表では熱の入った発表が続き、地域研究のレベルの高さにうなってしまうものばかりでした。

もちろん、ポスター発表も。発表者と直接お話しできるので、熱心なディスカッションがあちらこちらで交わされました。

植物調査会の「さがみはらグリーン検定ミニ」に挑戦。意外と難しい設問にみなさん悪戦苦闘。

縄文研究会のワークショップでは、かわいい縄文アーティストが作品をご披露!

市民学芸員のみなさんはおそろいのジャケットで応対。さがぽんもいっぱい。

ここに挙げきれませんでしたが、ほかにもたくさんのすばらしい発表がありました。

いま上映中のプラネタリウム特別上映が終わると、学びの収穫祭のプログラムもすべて終了ですが、ポスターと展示の一部は明日以降、冬休みが終わる頃まで1階エントランスに場所を移して展示します。どうぞご覧下さい。

若いパワーと市民のパワーが合わさって、今年もすばらしいお祭りとなりました。来年も、さらに充実した発表会になるよう、日々の活動に力を入れていきたいですね。

(生物担当学芸員 秋山)

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学びの収穫祭 1日目(プラネタリウム特別企画)

学びの収穫祭に関連して、プラネタリウムでは「はやぶさ君の冒険日誌」の作者、小野瀬直美さん(JAXA研究開発本部 未踏技術研究センタースペースデブリユニット研究員)によるスペースデブリ(宇宙ゴミ)のお話、そして絵本版のはやぶさ君の冒険日誌をプラネタリウムのドームスクリーンに投影しながら、小野瀬さん自らのナレーションでスライドショーを開催しました。プラネタリウム版の絵本の読み聞かせといったところでしょうか?

小野瀬さんご自身も初めての試みということで、若干の不安はあったものの、それを全く感じさせない、優しい語り口調であっという間の40分間でした。

お話しの最後の質疑応答では、園児から「今、地球とイトカワはどれくらいはなれていますか?」との質問も(>_<) 鋭い!! 普段はスペースデブリの研究をされているので、ちょっと苦戦。いったいどれくらいはなれているんでしょうね... 雨天にもかかわらず、最終的に95人の方々に参加していただきました。 明日は、JAXAが製作したプラネタリウム番組「見えない光で宇宙を探る~活躍するJAXAの天文観測衛星」の特別投影(無料)を行います。 ☆整理券は開館時間の9時30分から配布を始めます。 (天文担当 有本)

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学びの収穫祭 1日目

学びの収穫祭1日目、無事に終了しました。
中学生、高校生のポスター発表や展示に、一般の来館者のみなさんも興味津々。

口頭発表会では、活発な議論が展開。他校の活動への興味がそのまま質疑応答に表れます。


最後に、発表者全員で記念写真。
毎年思いますが、真摯に発表に取り組む生徒さんたちを見ていると、大人もしっかりしなきゃなあ、と気持ちが引き締まります。



ワークショップも盛況。縄文研究会のみなさんによる縄文土器のペーパークラフトや、植物調査会のみなさんによる「さがみはらグリーン検定ミニ」にはいつも楽しい笑い声が響いていました。

明日も10時から開催です。口頭発表会は、博物館を拠点に活動するボランティアグループのみなさんの発表で、10時30分スタートです!
(生物担当学芸員 秋山)

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学びの収穫祭はじまりました!

学びの収穫祭が始まりました!
今日の口頭発表会は13時からですが、展示、ポスター発表はもうはじまっています。ワークショップもやってます!
口頭発表会はUstreamのさがぽんTVで中継します!
http://www.ustream.tv/channel/sagapon-tv

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早起きはやっぱり三文の得?

私は元来、早起きが得意ではありません。なので「早起きは三文の得」という言葉を聞くと、なんとなく居心地が悪くなり「別に関係ないよ」と、ちょっぴり否定したくなったりもします。
ところが、いつも通勤途上、博物館の近くでクモなどを探しながら歩いているのですが、ひょっとして、と思った事があります。どうやら、昼より朝の方がクモがみつけやすいという事です。
クモを探すのにもっとも手っ取り早い方法は、網や糸を見つける事です。これが、光の当たる角度で良く見えたり見えなかったりするのですが、朝の斜めの光だと、空中に貼られた網が、実に美しく浮かび上がるのです。まあ、夕方でも同じなのかも知れませんが、朝だと昼間に活動するクモが網を張っていたり、網に朝露がついていたり、とオマケがたくさんついてきます。クモに限らず、生き物全般に、朝早くに活動しているものは多いように思います。
というわけで、やっぱり朝は何か得する時間帯のようです。もちろん、多くのクモは夜行性なので、夜間観察が重要であることも申し添えておきます。(学芸班 木村)

朝の光を受けて輝くギンメッキゴミグモの網。ゴミグモ類に特徴的な横糸の多い網である事がよくわかります。

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