北里柴三郎展列品2日目

今日は昨日に引き続き、北里柴三郎展に向けての展示作業を行いました。今日は、胸像と手紙などの紙資料の展示作業を中心に行いました。
胸像の展示作業です。北里柴三郎を中心に恩師と弟子、併せて計7体の胸像が並んでいる様子は見応えがあります。

紙資料の展示作業です。破れやすい資料なので、細心の注意を払って展示します。
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今日で大まかな作業は終わりました。後はキャプションの追加、照明などの作業が残っています。微調整も結構時間がかかるので、まだまだ作業は続きます。
(地質担当学芸員 河尻)

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北里柴三郎展列品

11月10日(土)から始まる展示「北里柴三郎-伝染病の征圧は私の使命-」の展示室での準備が、今日から始まりました。
博物館の職員の他、北里研究所の方々と美術品専門の運搬業者の方々で準備を行いました。資料を並べたり、解説パネルを壁に打ち付ける作業などを行いました。
斜台に並べた資料が、ずり落ちないよう止めているところです。

美術品専門の運搬業者の方々はさすがプロ!手際よく、かつ、美しく資料を並べていきます。
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北里研究所の方々と美術品専門の運搬業者の方々は、赤外線で垂直・水平を決めて、資料や解説パネルを並べていきます。
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明日もまだ作業は続きます。
(地質担当学芸員 河尻)

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サガオニグモ

体長:メス 7-10mm 、オス 4.5-6mmとやや小ぶりなクモ。腹部の両肩の部分が突き出していて、逆三角形の様な形に見えるのが特徴です。林やその周辺に垂直円網を張り、網にはよく「かくれ帯」が付加されています。成体の出現期は4-7月です。
サガオニグモ
植え込みの間に造網していました。クモの上下に「隠れ帯」があります。
この写真は10月26日に撮影したものですがメスの亜成体でした。本当は成体でなければ種の判別は難しいのですが、状況証拠と形から、サガオニグモと判断しました。
ところで、こんな時期に亜成体なんて、これからどんどん寒くなるのに、大人になれないうちに寒さで死んでしまうのでは?と心配になる方もいるかもしれません。でも大丈夫。このクモはこの姿で越冬をするのです。クモの中には卵で越冬をするものもいれば、成体、亜成体で冬を越すものもいます。よく「クモは何年生きますか?」とか、「越冬しますか?」とかいう質問を受けるのですが、答えは「種類によってさまざま」です。言われてみれば当たり前なのですが、どうも私たち人間は、ラベルを貼ってひとくくりにする事に慣れ過ぎているようです。そんな「常識」が崩れるのも、生き物を観察する楽しみのひとつだと私は思っています。(学芸班 木村)

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ISS

本日17時40分ごろ、星出宇宙飛行士が長期滞在中の国際宇宙ステーション(ISS)が、
上空を通過していく様子が見られました。
24.11.1ISS アルタイル
※10秒間露出
一見すると飛行機が飛んでいる様子と似ていますが、飛行機は主翼につけられている
赤色と緑色の「ナビゲーションライト」が点滅しますし、また、エンジン音も聞こえます。
一方、ISSはというと、ライトなどの光を発するものは無く、太陽の光を機体で反射
して、ひときわ明るく輝く光の点となって、音もなく静かにすーっと飛んでいきます。
ISSは地上400kmの宇宙空間を地球1周およそ90分という、ものすごいスピードで周回
しているのですが、そこからはどんな景色が見えるのでしょうか?
星出宇宙飛行士の帰還予定は11月19日11:00(日本時間)です。
あと少しです。ガンバってください。
(天文担当 有本)

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天文分野の学芸員募集が始まりました!

11月1日付けで、相模原市の学芸員(天文分野)の募集要項が公表されました。
任期付き(3年)、実務経験者が対象となります。
詳細は相模原市のホームページをご覧下さい。
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/shokuin_annai/024969.html

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今年のカワラノギクは…

相模川を代表する絶滅危惧植物であるカワラノギク。博物館では、2004年から河川管理者である神奈川県などのご協力いただきながら、保全地での生育実験などを繰り返してきました。
今年は、「桂川・相模川流域協議会」や「カワラノギクを守る会」による保全圃場が規模を拡げ、複数の保全圃場で、ある程度安定した生育環境が確保できています。そこで、博物館で管理する圃場は「手抜き」をしてみました。これまで年3回ほど行ってきた草抜きを1回だけにして、ようすを見たのです。その結果は、このとおり。
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コセンダングサに被われてしまいました。
これは織り込み済みだったのですが、想定外だったのが、今年の渇水です。シュートを伸ばして花芽を形成する、もっとも水分を必要とする時期に降水が足りず、今年、開花しようとしていた株がことごとく枯れてしまいました。
わずかに咲いた株は、皮肉なことにコセンダングサに囲まれて、乾燥を免れたような形です。
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河原である程度の面積でカワラノギクの圃場を管理しようとすると、膨大な労力がかかります。活動が持続するように、できるだけ省労力で自然に近い状態で咲かせられないか、目論みたのですが…。
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しっかり除草などをほどこしている圃場は、満開。やはりしっかりと手をかけないと、利水、治水が発達し、外来種のパラダイスとなっている河原の環境ではカワラノギクは生きながらえないのかとちょっと考えさせられる結果となりました。
(生物担当学芸員 秋山)

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今日から資料くん蒸

今日から新規受け入れ資料のくん蒸が始まります。
専門の業者さんが来て、資料のまわりに骨組みを組み立てていきます。
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資料をぴっちりと被い、被覆の完了。この中にくん蒸薬剤を気化させて入れていきます。
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近年は、収蔵庫の環境整備や清掃、日常の点検などによって資料のカビや虫害の事故を防ぐ管理方法が主流で、当館でも取り入れています。しかし、総合博物館の新規受け入れ資料は、ご家庭の中に眠っていた木製品や紙類、さらには埋蔵文化財など多岐にわたります。地球環境のことなど考えるとなるべくガスくん蒸を行いたくないのがホンネですが、そうもいきません。
こうした被覆くん蒸は、投薬量を最小限に抑えるための方法でもあります。
(生物担当学芸員 秋山)

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実習生展撤収(生物分野)

昨日、10/28(日)で実習生展が終了しました。
生物分野は撤収作業にも実習生たちがボランティアで来てくれるというので、閉館後の午後5時すぎに集まってもらいました。
制作中のさまざまな苦労を思い出しながら、展示資料やキャプション、解説パネルなどを片付けます。
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展示に使った演示具(斜台)を運び出して終了。作るのは何日もかかかりましたが、撤収はあっという間。1時間ほどで片付きました。
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最後に、がらんどうになった展示ケース内で記念写真。あっけない撤収作業でしたが、それでいいんです。
撤収にも列品と同じくらいの時間がかかっていたら、展示なんて作るのがいやになってしまいますから。
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展示はなくなりましたが、つくった経験は一生残ることでしょう。
さて、博物館では次の企画展の準備がすでに大詰めを迎えています。北里柴三郎展です。お楽しみに!
(生物担当学芸員 秋山)

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今日は歴史講演会

午前中はいまひとつハッキリとしない天気でしたが、天候に左右されない館内事業の歴史講演会は午後無事に開催!
演題は、「大正デモクラシーと咢堂・尾崎行雄」。講師は、尾崎行雄記念財団事務局長の石田尊昭さん。
今年は尾崎にちなむメモリアル・イヤーでもあり、ささやかではありますが関連企画としての意味合いも含め…。
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テーマは尾崎の大正期の業績に焦点を当てましたが、明治から昭和にわたる流れも内容に加えていただき咢堂のものの見方・考え方の移り変わりを知ることができました。
予定時間を超える活発な質疑応答に講師の石田さんも熱心にお話しくださいました。
終演時、予報どおり外は雨模様。
薄暗い秋の夕暮れ、参加者の皆さんはきっと尾崎咢堂の信念を思い出しながら家路を急がれたことでしょう。
(歴史担当:土井永好)

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あかつきトークライブ②

JAXAとコラボして開催している“金星探査機あかつき応援企画”
今日は「あかつきトークライブ」第2回目
宇宙科学研究所准教授の 今村 剛 さんを講師に「惑星の気象」の講演をしていただきました。
講演
土曜日の午前中という時間帯での開催にもかかわらず、参加者数は63人。なかには新潟県や愛知県ほか遠方から参加していただいた方もたくさんいらっしゃいました。
講演の後は、金星の雲のパラパラ漫画作りをしました。できあがったパラパラ漫画はお土産です。
パラパラ漫画工作
※久しぶりにはさみを使った方もいらっしゃったのではないでしょうか?
また、天体観測室に移動して、天体望遠鏡で昼間の金星を見ていただこうとしたのですが、あいにくの曇り空で見ることができたのは2~3人だけでした。ザンネン(>_<) 観測
イベント終了時には集合写真の撮影です。
研究者の方たちと“あかつきファン”“天文ファン”の方たちが一体となっていることを実感する場面でもありました。
集合
今回もオプションとして研究者の方たちを囲んで昼食をとりました。
サイエンスカフェならぬ“あかつきランチ”
あかつきランチ
講演とは違った話題でも盛り上がっていたようです(^_^)
(天文担当:有本)
☆次回は12月15日(土)10:00~12:00
 講師は豊田裕之さん(JAXA宇宙科学研究所助教)
 テーマは「探査機の電源」
 です。
あかつきくん
これからも応援してくださいね(^_^)v

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