夏色の動物

先週は夏色の植物の写真をアップしましたが、今日は、緑区のとある休耕田でみつけた夏色の動物の写真をアップします。
春先に若い葉を摘んで味わったセリも、花まっさかり。
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夏のセリと言えば…
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そう、キアゲハです。セリ科の植物を食草とするこのアゲハチョウは、成虫の翅の色も鮮やかなコントラストでとてもきれいですが、幼虫もじつに夏らしいみずみずしい色合いです。
近くの水の中からは、アカハライモリが出てきたので、ちょっと写真に収まってもらいました。
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(生物担当学芸員 秋山)

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子ども鉱物教室 2日目

今日は子ども鉱物教室の2日目です.相模原地質研究会、相模原青陵高校地球惑星科学部に協力していただきました.
また,地質分野の博物館実習でもあり,午前中は子ども鉱物教室の準備,午後からは教育普及事業の実践ということで,子ども鉱物教室のサポートをしました.
博物館実習生が味のある案内看板を書いてくれました.

相模原青陵高校地球惑星科学部の皆さんには,受付から協力してもらいました.
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ミョウバンはうまくできていました.
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まずは,自分で作ったミョウバン結晶の観察です.虫眼鏡で見たり,スケッチをしたりして,熱心に観察していました.
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後半は鉱物の硬さ比べです.鉱物どうしをひっかいて硬さを比べます.なかなか難しく,悪戦苦闘です.
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地質分野の博物館実習生も参加者と上手にコミュニケーションを取りながら丁寧に対応していました.
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無事,全二回が終了しました.参加していただいた皆さん,ご協力していただいた皆さん,ありがとうございました.
(地質担当学芸員 河尻)

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勝坂遺跡でクモ観察

今日は博物館と同じ教育委員会に所属する文化財保護課主催の「勝坂を学ぼう! 勝坂の生き物観察~照葉樹林や谷戸田のクモ類を中心に~」の講師をしてきました。
会場は国指定史跡の勝坂遺跡です。
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勝坂遺跡がある場所は、5haにも満たない範囲に、草地、樹林、湿地、耕作地といった異なる環境がコンパクトに集まった環境で、生き物にとっては大変よい場所。
水辺を歩いていると、すぐ近くをオニヤンマがとおり過ぎたり、ハグロトンボがメタリックブルーにきらめきながら乱舞しています。
猛暑に加え、林内では蚊の猛攻撃を受けながらの観察会でしたが、クモの観察は皆さん初だったらしく、たくさんの質問をいただきながらの観察となりました。
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小さなお子様にはちょっと難しかったかもしれませんが、虫とり網や虫かごを持って、トンボ、バッタ、アマガエルを追いかけて、満足の様子。
大人の皆さんは普段あまり気にしていけれども、そのつもりになって探せばいろいろな種類のクモがいる事にびっくりした方も多いようです。そう思っていただければこの観察会は成功。参加者数が20人を超えていたので、レクチャーしながらの観察はちょっと難しかったのですが、皆さんの好奇心に支えられて、楽しく実施する事ができました。(学芸班 木村)

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あかつき応援企画

今日はあかつき応援企画第一回目として、JAXAの研究者の方々が金星と金星探査機「あかつき」のことについて紹介するとともに、研究者を囲んだトークライブ、金星の気圧を再現する実験が行われました。
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JAXA宇宙科学研究所教授の佐藤毅彦さんによるトークライブの様子。
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あかつきの開発の裏話なども飛び出し、貴重な講演を皆さん真剣に聞いていました。
加圧実験装置による金星の気圧を再現する実験では大人も子どもも興味津々でした。
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空気を入れた風船と水を入れた風船では加圧したときの結果が異なり、ブース全体が盛り上がりました。
あかつき応援企画第二回は10月27日(土)午前中を予定しています。
決まり次第ホームページでお知らせします。
興味のある方は是非ご参加ください。
(天文分野学芸員実習生:野島、野本、林)

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博物館実習 共通実習3日目

共通実習3日目。今日は自然系資料の取り扱い、人文系資料の取り扱い、資料の梱包を行いました。
それぞれ担当学芸員から説明を聞いた後、実際に資料を扱いました。
自然系資料の取り扱いでは、押し葉標本の作成を行いました。ボランティアの相模原植物調査会の丁寧な指導の下、標本を作成しました。

人文系資料の取り扱いでは、掛け軸や巻物の取り扱い方を学びました。担当学芸員の厳しい視線の中で資料を扱うのは緊張します。簡単そうに見えますが、両端をそろえて巻くのはかなり難しいです。
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資料の梱包では、土器の梱包に挑戦しました。できるだけ少ない梱包材で、資料が破損しないよう、かつ、資料に負担をかけないように工夫して梱包します。
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どんな資料を扱うにしても、資料のことを熟知し、資料のことを第一に考えなければなりません。実際に資料を扱うので、昨日の展示解説とは違った緊張感の中で実習が進められました。
今日で共通実習は終了です。今後は、歴史・民俗・生物・地質・天文の専門分野に分かれて、残りの6日間の実習を行います。内容はもちろん日程も分野によって異なります。どんな実習が待っているのでしょうか?
歴史・民俗・生物・地質は展示製作を行い、実際に特別展示室で9月16日から10月28日まで展示する予定です。
(地質担当学芸員 河尻)

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夏色の植物

今日は猛暑の中、緑区の石老山へ行ってきました。
目的だった、とある植物は残念ながら花が咲いていませんでしたが、強い日射しに対抗するかのような強い色合いの植物をいくつか目にしました。
イワタバコ。この花の妖しい雰囲気は、この独特な花の形はもとより、びっくりするような色合いによって醸し出されています。
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マムシグサのなかま。分類が難しくて種を特定できませんが、マーブルチョコのような原色の色合い、すばらしく毒々しいです。
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色合いはそうでもありませんが、なんだか海底の生物のような雰囲気のホトトギスの花。小さいながらしっかり主張しています。
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ほんとうに暑くて、いくら水分を取っても取り足りないような一日でした。
(生物担当学芸員 秋山)

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博物館実習 共通実習2日目

今日は博物館実習の共通実習2日目です。当館の共通実習でもっともハードと言われている展示解説の実践です。
午前中は選んだ展示資料についての文献調査とシナリオ作成です。

午後からは、一人4分の制限時間で実際に展示室で解説を行いました。
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実習生からは活発に質問が出ていました。また、学芸員からは一人一人に厳しい?コメントがありました。
いい経験になったようです。
(地質担当学芸員 河尻)

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博物館実習 共通実習1日目

今日から、博物館実習が始まりました。
最初の3日間は共通実習で、全員が同じ実習を行います。
今日は午前中は博物館業務についての講義を受けたり、

機械室の見学をしたりしました。
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午後からは、バックヤードの見学です。収蔵庫や天体観測室等を見学しました。
天体観測室では実際に昼間の星も観察しました。
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初日は講義や見学が中心でしたが、明日からは展示解説や資料の取り扱いなど、実習らしい実習になります。
(地質担当学芸員 河尻)

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子ども鉱物教室 1日目

7/31と8/7の2日間の日程で、子ども鉱物教室を開催します。ミョウバンの結晶作りや、鉱物の硬さ比べをします。
相模原地質研究会、相模原青陵高校地球惑星科学部、学芸員実習生に協力していただきました。
今日はその1日目。鉱物の説明を聞いて、

種結晶をミョウバンの飽和水溶液に沈めるところまでを行いました。
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来週までにどれくらい大きくなっているでしょうか。
(地質担当学芸員 河尻)

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サツマノミダマシ

サツマノミ
サツマノミダマシ体長がメス8-11mm、オス7.5-9mmの緑色をしたクモ。林の周りなどでよく見られ、垂直円網を張ります。
よく似た種に「ワキグロサツマノミダマシ」が、います。
いままで赤いクモは紹介してきましたが、意外によくいる緑色のクモを紹介するのは初めてです。
不思議なのはその名前。ふつう「薩摩+ノミ+だまし」と考えてしまいがちですね。私も最初、そう思いました。
正解は「さつまの実+だまし」。京都府と福井県の一部で、ハゼノキの果実を「薩摩の実」と呼んでいて、このクモ腹部の色と形がそれを連想させるところからつけられた名前だそうです。生き物の事を調べていると、思わぬところで思わぬ知識が増えますね。【学芸班 木村】
ワキグロサツマノミ
ワキグロサツマノミダマシ。幼体なので分かりづらいですが腹部の側面から腹側にかけて黒い色をしています。

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