学びの収穫祭に向けて

本日、5月10日午後、博物館で活動するボランティアグループの連絡調整会議を行いました。
ボランティアグループ間や博物館とのさまざまな調整や連絡を行う場なのですが、一番の議題は、秋に行われる大きなイベント「学びの収穫祭」に向けての話し合いです。
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このイベントは博物館の文化祭的なもので、もともとは博物館関係者の研究発表会を発端に続けられてきました。しかし昨年、市民の活動の場としてさらに充実させようと、この会議の場で産まれたすばらしい名前を掲げて再出発しました。
今年も11月17日(土)、18日(日)を中心に実施します。ボランティアグループだけでなく、昨年同様に学芸員が関わっている近隣の学校の部活動や、他館のボランティアグループなどの発表も想定されています。下の写真は、昨年のようすです。
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口頭発表のようすです(平成23年度)
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ポスター発表、展示のようすです(平成23年度)
今年も、市民と博物館が力を合わせてすばらしいイベントにしたいと考えています。
(生物担当学芸員 秋山)

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マネキグモ

さて、今回ご紹介するのは、またしても「え?どこにいるの?」系のクモです。
名前はマネキグモ。林の周りなどの低い位置で、1本の糸を張り、一番前の脚でそれをつかんで、獲物がかかるのを待っている、という変わったクモです。
名前の由来は、糸を引っ張る動作が手招きしているようだ、という事からきているようですが、何よりも一見しただけではそこにクモがいる事に気づかないような外観が特徴です。
今日は偶然にも餌がかかるところを見ることができました。
それにしてもなんで一本の糸に獲物がかかるのか、実に不思議です。(学芸班 木村)
マネキ上から
マネキグモを腹側から見たところ。どれがクモかわかりますか?
マネキ横から
横から見たところ。左が頭、右がお尻です。
マネキ糸巻
エサがかかると近づいていって、ぐるぐる巻きに!
一番前の脚で糸にぶら下がっていますが、真ん中に糸がないことに注目!
マネキ運搬
糸で巻いたエサを頭の上に掲げて運びます。
マネキこんなクモ
例によって、歩いてもらいました。こんなクモです。

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キンランの園

昨日、5月9日は市内のある緑地に野生ランの開花状況を見に行きました。
ここは地元の方が毎日毎日見守り、株をチェックしてくれている場所です。すべての株に札がつけられ、毎年の開花株数がカウントされています。
キンラン、ギンラン、ササバギンランと、ふつうは悲しいことに、人が出入りできる場所に生えていれば、咲くそばから盗掘されてしまう花たちです。でも、ここではそこかしこにたくさん咲いていました。
キンランS
こんなりっぱなキンランの株、なかなか見ることはできません!
ホタルカズラS
野生ランだけではありません。偶然見つけたホタルカズラ。これも市内ではなかなか見られなくなってしまった野草です。
地元の方の愛情によって守られ、すくすくと育つ美しい花々を見て、ほんとうに心が和みました。
カザグルマS
さて、博物館のカザグルマ、次々と開花しています。
今、咲いているのが11個、これから開花するつぼみが20個ほどあります。見頃はこれからです!!
(生物担当学芸員 秋山)

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地質調査日誌5/09 相模原市緑区名倉

5月9日水曜日。曇り。
今回も相模原市緑区名倉へ調査に出かけました。4月20日の調査と同様、石老山礫岩、上野原層、名倉玄武岩を調査しました。
今日も藪こぎからスタート。今回はかなりやっかいで、笹の藪を抜け出すのに1時間近くかかってしまいました。
藪漕ぎ0509
名倉玄武岩の露出しているところは、相変わらず小さな滝の連続です。下半分の赤くなっているところはペンキで塗ったのではなく、熱水変質によるものです。
熱水変質緑色岩
沢を登り詰めたらこんな感じでした。こちら側からアプローチした方が良かったかも…
沢頭
今日は雨が降りそうだったので早めに切り上げました。
(地質担当学芸員 河尻)

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てっしゅう、てっしゅぅーー

今日は博物館はお休みです。
でも、昨日までの企画展示の撤収作業があるのです。
さあ、がんばりましょう!!
0507撤収1
あれ、間違えた。
消防設備を点検している技術者の方たちでした....。
気を取り直して
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ボランティアの皆さんが大活躍。
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パネル類も重ねるとこれだけあります。(本当はもっとあります。)
0507撤収5
何も展示されていない展示室。がらーんとしています。
なんだかちょっと不思議な空間。
次は何が展示されるのでしょうか。楽しみにしててくださいね!
(考古担当 正)

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春期企画展の最終日でした。

今日は春期企画展「相模原の遺跡2012 田名塩田遺跡群とその時代」の最終日でした。
相模原市の田名や当麻で発掘された、旧石器時代から奈良・平安時代までの遺物が展示されています。
今日は企画した教育委員会の職員らによる展示の解説がありました。
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集まってきてくださった皆さん。
解説が終わった後も、熱心に質問をされてました。
連休の最終日。いい思い出になっていただければ嬉しいです。
(考古担当 正)

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咲いたけど…

開花予測をたびたびお知らせしておりますカザグルマ、1輪だけ咲きかけました。まだ完全に開いていません。
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だけどこの花芽は、お客様の見える位置から陰になった場所です。カザグルマは日向に向けてつるを伸ばしていくので、自然と花芽も日の当たる側につきます。
博物館のように建物のまわりに植えられていると、どうしても建物と反対側の明るい方へ向かって伸びていってしまいます。それを建物側から見えるようにするには、支柱に完全に巻き付けるなどしなければいけません。しかしそれでは、自生の姿とあまりにもかけ離れてしまうため、あまり強引なつるの固定はしないことにしています。
なので、いつも見えづらい位置から順に咲き始めてしまうのですが、それも野生の雰囲気を出すためということでご容赦いただいています。ともあれ、今年の博物館のカザグルマは来週が見頃です。
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さきほど、大好評の天体観測室公開の最終クールが始まりました。本日午後3時までです。
また、もうすぐ、2時からは企画展「相模原市の遺跡2012」の展示解説を行います。連休最終日、博物館はたくさんのみなさまにご来館いただいております。
(生物担当学芸員 秋山)

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金星が

夕方過ぎの西天に、ひときわ明るく輝く星を見つけられます。
これは宵の明星“金星”です。
清少納言の随筆『枕草子』では、夜空を彩る美しい星を「星はすばる。ひこぼし。ゆふづつ。・・・」と記しています。“ゆふづつ”が宵の明星“金星”のことです。また、西洋では愛と美の女神ビーナスに例えるように、洋の東西を問わず、その輝きは人目をひくほどのまばゆさで、神々しささえ感じるのではないでしょうか?
この金星ですが、4月30日にマイナス4.5等の最大光度になり、5月13日ごろまでの間は、ほぼ同程度の光度で光り輝いています。
天体望遠鏡で観察してみると三日月形をしています。当館の15cm屈折望遠鏡のアイピース(接眼レンズ)のところに携帯電話のカメラを近づけて撮影してみると、こんなすがたです。
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天体を見なれた人であれば、昼間の青空にポツンと極小の白い点を肉眼で見つけることができるほど明るくなっています。ぜひ挑戦してみてください。
ちなみに、日が暮れた20時過ぎに金星のちょっと上に注目してください。おうし座で2番目に明るく牛の角先で輝いている星、エルナトを見つけられるでしょう。
(天文担当 有本)

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天体観測室公開

本日も天体観測室の公開、大好評です。
1階、天文展示室前で受け付けをして3階へ上がると…
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望遠鏡を見られるのが1名ずつなので、申し訳ありませんが行列になっています。
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小さなお子さんもがんばってのぞいてくれています。
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解説をしてくれているのは、博物館の天文教室を受講されたボランティアのみなさんです。通称SMAC!、天文サークルとして活動中です。
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天体観測室の公開、本日はもうすぐ終了(午後3時まで)となりますが、明日も行います!
(生物担当学芸員 秋山)

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間に合わない!

今日もたくさんのお客様が来館されている博物館…。ゴールデンウィーク中最高のお天気なのに、生物担当者はちょっと残念な気持ちです。
というのも、連休後半には咲くかと思っていたカザグルマの花が、まだ咲きません。
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このぶんだと、来週、ちょうど連休が終わって咲き始める感じです。
毎年、連休の始まりとともに咲いて、たくさんのお客様に大輪の美しい花を見ていただくのですが…。
ま、気を取り直して。
秋に実るコナラのどんぐりですが、じつは、花は今の時期です。これも例年より少し遅めですが、これが雄花。穂が垂れ下がったような花で目立ちます。
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どんぐりになる方の雌花はというと…、よーく探さないと見つかりません。枝先にちょぼっとついています。柱頭がなければ、花とも思えません。
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これから半年かけて、だんだんと膨らんでいきます。
(生物担当学芸員 秋山)

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