間に合わない!

今日もたくさんのお客様が来館されている博物館…。ゴールデンウィーク中最高のお天気なのに、生物担当者はちょっと残念な気持ちです。
というのも、連休後半には咲くかと思っていたカザグルマの花が、まだ咲きません。
120505博物館30S
このぶんだと、来週、ちょうど連休が終わって咲き始める感じです。
毎年、連休の始まりとともに咲いて、たくさんのお客様に大輪の美しい花を見ていただくのですが…。
ま、気を取り直して。
秋に実るコナラのどんぐりですが、じつは、花は今の時期です。これも例年より少し遅めですが、これが雄花。穂が垂れ下がったような花で目立ちます。
120429博物館33S
どんぐりになる方の雌花はというと…、よーく探さないと見つかりません。枝先にちょぼっとついています。柱頭がなければ、花とも思えません。
120505博物館18S
これから半年かけて、だんだんと膨らんでいきます。
(生物担当学芸員 秋山)

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ご来館ありがとうございます

今日は大型連休後半2日目。朝方のくもりがちの天気から、午後は雨+雷。
こんなお天気にもかかわらず、いや、こんなお天気だからか、昨日に引き続きたくさんの方にご来館いただいています。
昨日は約1300人、今日も午後3時現在で見るかぎりほぼ同じペースです。プラネタリウムも13時30分の回と、14時40分の回が満席となり、ご覧になれなかった方もいて、ご迷惑をおかけしてしまいました。
昨年の同じ時期は、1000人に満たない来館者数でしたので、はて、何が起きたのかというところですが、来ていただけるのは大変ありがたいこと。これからも多くの方に繰り返しきていただけるよう努力をしなければ、と改めて感じました。(学芸班 木村)
満車
100台近くはいる駐車場も、満車となってしまいました。
常設混雑
常設展示室にも人がいっぱいです。
太陽公開
午前中は天体観測室の公開。晴れ間をぬって太陽を見れた人はラッキー!
ハツリと子ども
クモ展示第2弾「ハツリグモ」も子どもたちが集まっていました。担当としてはうれしい限り…

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ネコハエトリ

暖かな日に、植込みをじっと見ていると、素早くぴょん、ぴょんと飛び跳ねて移動していくクモに出会う事があります。
それはたぶんネコハエトリ。
ハエトリグモ科のクモのほとんどは、視覚が発達しており、網を張らずに徘徊し、獲物にすばやくとびかかって捕えます。というと、とても獰猛な印象ですが、体長がせいぜい数mmから1cm程度なので、飛び跳ねたり、周りを見回す姿は、むしろ「かわいい」と言って良いでしょう。
とりわけこのネコハエトリは、そのむくむくと毛が生えた様子が猫に例えられ、クモ界のアイドル的存在。横浜地方では昔「ホンチ」といって、オス同士に相撲をとらせる遊びで、子どもたちにも親しまれていました。
ハエトリグモ科の特徴である視覚の発達は、「サーチライト」とも呼ばれる正面2つの大きな目からも伺われます。通常、クモは8つの目を持ちますが、この2つが他に比べてかなり大きいため、こちらを向くとまるで2つの瞳で見つめられているようです。そんな姿が、親近感を感じてしまう原因かもしれませんね。(学芸班 木村)
ネコハエトリミケ
なんとなく配色も猫っぽい?
ネコハエトリななめ
見つめているのはジャンプ先か、エサか…
ネコハエトリ正面
ハッと目が合った瞬間…なんとなく目にニコニコマークが見えませんか?

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くやしい~

今、ミョウバン結晶を育成中です。
そのうちの一つのミョウバンを吊していたエナメル線が切れてしまいました。
エナメル線が切れると、水溶液中に吊せないので、この結晶の育成はここまでです。
約半年間育ててここまで大きくなったのに残念!
ミョウバン小
気を取り直して、もう一度、育成を始めました。
早く大きくならないかなー。でも、焦りは禁物。
ミョウバン育成
もう一つの結晶は順調に育っています。こちらは、約10ヶ月、育てています。
ミョウバン大
(地質担当学芸員 河尻)

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ヤモリ

今日はお休みですが、出先から自宅へ戻ると…
120501千代田12
マンションの壁にへばりついていました。
ちっちゃいヤモリです。あんまりかわいらしくて、ちょっと撮影のために手にのってもらいました。
120501千代田09K
漢字で書くと、家守。夜な夜な天上や壁にはりつき、昆虫を捕らえてくれています。
一時、数が減ったかな、と思っていましたが、ここ何年か市内でもあちらこちらで普通に見られるようになってきました。人間と関わりの深い爬虫類です。末永く仲良くおつきあいしていきたいものです。
(生物担当学芸員 秋山)

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エビネが咲きました!

博物館の中庭に植えられているエビネ(ラン科)が咲きました。
エビネ1
野外ではめっきり少なくなってしまった野生ランです。
エビネ2
これから10日ほど、つまり、少なくともゴールデンウイークいっぱいは私たちの目を楽しませてくれるはずです。
(生物担当学芸員 秋山)

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今日のミニ観察会

今日は予告どおり、おとなりの樹林でたっぷり植物観察をしました。
フデリンドウの花を満喫して、ちょっとマニアックなタンポポの観察も。
ミニかんさつかい1
樹林の中のカントウタンポポと、博物館駐車場に近い場所の雑種タンポポ(カントウタンポポとセイヨウタンポポの雑種)を比べてみたり。
雑種タンポポ
これが雑種です。花の受け皿の部分(総苞片)のまとまりが緩いです。
ミニかんさつかい2
最後に、タンポポと記念写真。
また来てくださいね。
(生物担当学芸員 秋山)

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明日はミニ観察会!

明日、4/30(土)は臨時でミニ観察会を行います。なぜかというと、博物館おとなりの留保地が花盛りだからです!!さがぽんもつぶやいていますが、フデリンドウが満開!毎年4月中旬にピークを迎えますが、今年は半月近く花期が遅くなっています。
フデリンドウ
カントウタンポポも花まっさかり。
カントウタンポポ
ムラサキサギゴケも見頃。
ムラサキサギゴケ
明日はとにかくたくさんの花を見て、ちょっと小さな虫も見て、よくばりな観察会にしたいと思います!!11時に博物館の正面入り口付近に集合です。
(生物担当学芸員 秋山)

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葉っぱを丸めたのは誰?

毎年この時期、博物館に植えられているコナラやクヌギの葉っぱが、妙な形に変形します。
ヒメクロオトシブミ巣
人間ワザとは思えない仕事!
それもそのはず、人間にはこんなことはできません。やったのは…
ヒメクロオトシブミ成虫
ヒメクロオトシブミ。体長5、6ミリ。博物館の中庭でがんばって撮影しました。
卵を産み付けた葉を先からくるくると器用に丸めて俵を作ります。ふ化した幼虫は、俵の中で巻かれた葉を食べて育つというわけです。すごい知恵ですね。
虫喰い
今日、この虫を探すためにコナラの木を見て回っていて気づいたのですが、今年は葉っぱがずいぶんと虫喰い状態です。こんなのや↓
幼虫2
こんなのが↓ すいません、ガの仲間という以上は、いずれも種類がよくわかりません。
幼虫1
今年の天候と関係があるのでしょうか。
(生物担当学芸員 秋山)

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ゴミグモ

先日紹介したハツリグモは、丸めた葉の中に隠れていましたが、これもま「隠れ」系のクモ。初夏から夏にかけて、家や林のまわりで見られ、体長はメス12~15mm、オス7~8mmと、やや小ぶりですが、特徴ある網をつくります。
網本体は目の細かい垂直円網で、さほど変わったところはないのですが、その名のとおり、食べかすや脱皮殻などを網の真ん中に集めて、いつもその中に紛れています。網を張り替える時には、集めたごみを再利用するそうですので、「もったいない」精神にあふれるクモなのかもしれませんね。(学芸班 木村)
ゴミグモ遠景
さて、どこにクモがいるでしょう?
ゴミグモお食事中2
お食事中…よけいにどんな形かわかりづらい…
ゴミグモ本体
ちょっと歩いてもらいました。これでどんな姿かおわかりいただけたかと思います。

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