テレビ撮影

今日はテレビ局の方が来て、撮影をしていきました。
目的は、エントランスに展示してある火星探査機「のぞみ」実物大。
この「のぞみ」、昨年の企画展「宇宙とつながる私たち~探査機に託したメッセージ~」の際に、JAXAが製作し、当館の特別展示室で展示した後、一時期を除き、ずっとここに展示されているものです。
なんとなく実物大「模型」と言い切れないのは、開発途中で試験に使用された「熱モデル」に部品を付け加えて作った物だからです。つまり、ほとんどホンモノ。
展示当初はこれを見るためにわざわざ遠方から訪ねくださる方もいらっしゃいました。
「のぞみ」自体は残念ながら目的を達成できませんでしたが、「はやぶさ」の成功につながる数々のノウハウを残したプロジェクトだったという事で、人気があるのかも知れません。
肝心のテレビ番組ですが、テレビ東京で毎週木曜日に放映している「宇宙ニュース」だそうです。いつ放映するるか未定との事ですが、どんな番組になるか、楽しみです。(学芸班 木村)
のぞみ撮影

カテゴリー: 今日の博物館 | テレビ撮影 はコメントを受け付けていません

天南星

ミミガタテンナンショウ
妖しげな花の姿もさることながら、不思議な名前の植物です。
テンナンショウ(天南星)とは、中国大陸で呼ばれていた名に由来します。白く丸い球茎を南極老人星(カノープス)に見立てたものとのことですが、真意のほどは・・・?
120405高根02S
この写真は今朝、博物館となりの留保地で撮影しました。なぜかこの場所にはニョキニョキとふつうに見られるのですが、県内では分布が偏っていて、県西部の山地にしかありません。
120406高根11S
仏焔包(花のように見える包葉)の襟が左右に大きく張り出しているので「ミミガタ」とのことですが、天南星の上に乗せるのに、もうちょっと気の利いた命名ができなかったのかなと、残念な気がします。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 天南星 はコメントを受け付けていません

開花、芽吹き

今日は、昨日の春の嵐から一転して好天です。
博物館駐車場には何本かのサクラの木があるのですが、そのうちの1本が毎年、市内のソメイヨシノよりも1週間から10日ほど早く咲き始めます。昨日の強風や豪雨にも負けず、たくさんの花を咲かせてくれています。
120404高根05S
じつは、なんという品種かわかりません。博物館の庭やお隣の留保地の中にはヤマザクラが多いのですが、これはヤマザクラのように葉が花と一緒に展開しない、ソメイヨシノと同じタイプです。しかし、ソメイヨシノとは花の形の特徴が微妙に違います。オオシマザクラあたりが掛け合わされているのだろうとは思うのですが、はっきりしたことは言えません。サクラの分類ってほんとうに難しいです!
120404高根08S
道路際のヤマグワも、冬芽の鱗片から新芽がはみ出してきました。気をつけてみていないと、あっという間に葉が広がっていきます。春のダッシュが始まりました。
(生物担当学芸員 秋山

カテゴリー: 今日の博物館 | 開花、芽吹き はコメントを受け付けていません

珍しい外来植物

先日、市内を走る幹線道路、国道16号線のある場所に、珍しい外来植物を見に行きました。
写真の植物、日本で出版されている植物図鑑の中で掲載されているのは、私が知る限り2冊だけです。
120328_09S.jpg
ニセカラクサケマン。
外来植物の名前には、「よそ者」という烙印を押したいのかな、という雰囲気がありありのものが少なくありません。これもその一つ(そもそもカラクサケマンという植物じたいが外来種なのですが)。
12032803S.jpg
神奈川県内では、この場所以外に生育地は知られていません。どういうわけか、6年ほど前からここで元気に育っているものの、ほかの場所に広がるようすもありません。
絶えず自動車の風圧や排ガスにさらされながら生きる姿に、ちょっと肩入れしたくなってしまいます。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 珍しい外来植物 はコメントを受け付けていません

今年度もあと少し

今日はようやく春めいたぽかぽか陽気。
今朝、博物館の前で、ウグイスが上手に鳴いていました。
館内は、春休みということもあり、親子連れの方がたくさんいらっしゃいます。
あと1日で今年度も終わり、来年度から人員配置も少し変わります。
退職する職員、人事異動で他の課に配属が変わる職員、新たに配属されて来る職員。
年度が終わるに当たり、今、事務系の職員はおおわらわです。
いや、学芸班だって「職員配置が替わって、利用しにくくなった」などという事がないように、心して準備をしなければなりません。
そんな事を思いながら、解決しなければならない課題を、チェックしています。
さて、来年度はどんな一年になるでしょうか。
これからもよろしくお願いいたします。(学芸班 木村)

カテゴリー: 今日の博物館 | 今年度もあと少し はコメントを受け付けていません

春の緑地を歩く

今日は相模原植物調査会のみなさんと、市内のある緑地を歩きました。ここは、市民が15年以上にわたって行政や企業などと粘り強く交渉しながら守ってきた緑地です。
保全活動の核となって活躍してこられた方のお話をききながら、春真っ盛りになりつつある緑地の植物を観察します。
IMG_7907S.jpg
アズマイチゲはピークを過ぎていましたが、じゅうぶんに清楚な花を堪能できました。
120328_15S.jpg
アブラチャンも満開。今日はほんとうに暖かく、春らしい一日でした。
120328_32S.jpg
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 春の緑地を歩く はコメントを受け付けていません

天体ショー

ここ数日天気が良く、連日星がきれいに見えています。
昨日(26日)、日没後の西の空では金星、月、木星が、ほぼ等間隔で一列に並びました。
黄昏時の空に明るく輝くこの3天体が描く光景は、思わず息をのむ美しさで、このステキな天体ショーをご覧になられた方も、たくさんいらっしゃったのではないでしょうか?
24.3.26 西空
実は、金星の上には、おうし座のプレアデス星団(M45:すばる)も並んでいたのですが、気づいた方は少ないのでは? 天文薄明になり、空がすっかり暗くなってから、プレアデス星団も確認できるようになったんですよ。
24.3.26 M45金星月木星
ちなみに、一昨日(25日)は、、、というと
24.3.25 西空
ずいぶんと月の位置が違いますね。
はたして、今夜の月はどのあたりにあるでしょう。月の形と金星、木星の位置関係も合わせて確認してみてください。2惑星は日を追うごとに離れていきます。
(天文担当 有本)

カテゴリー: おしらせ | 天体ショー はコメントを受け付けていません

今日のミニ観察会は…ツクシ

3月のミニ観察会のお題は、「ツクシ」
ツクシ023
参加したお子さんが、元気よくポーズをとってくれました。
IMG_7889S.jpg
一般にはツクシと呼ばれていますが、図鑑にのっている名前は、「スギナ」。しかも一般的にはあまり意識されないことかもしれませんが、シダ植物です。だから、花も咲かないし、タネもつけません。ツクシと呼ばれているのは胞子茎です。
スギナという名は、一年のうちこの時期にしか見られないツクシよりも、本体である栄養茎の外見から名付けられたものでしょう。
120323高根03S
観察会の最中、やぶの奥からウグイスが、頭上の枝ではシジュウカラが忙しそうに動き回りながらさえずっていました。春本番です!
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 今日の博物館 | 今日のミニ観察会は…ツクシ はコメントを受け付けていません

地質調査日誌3/22 地層剥ぎ取り

3月22日木曜日。晴れ。
相模原市南区当麻にある遺跡の発掘現場へ地層の剥ぎ取りに行ってきました。今回は、相模原地質研究会と相模原青陵高校地球惑星科学部と一緒に作業しました。前日とはうって変わって暖かい春の日差しの中、私の天敵の花粉がたくさん飛んでいることを除けば、まさに剥ぎ取り日和。穏やかな日の光を受けて、楽しく作業ができました。今回剥ぎ取ったのは黒土(黒ボク)と赤土(関東ローム層)の境界部分です。
剥ぎ取り1
きれいな地層の断面が出ている遺跡の発掘現場は、地層を剥ぎ取るのにうってつけの場所です。それに、遺跡さえ傷つけなければ気兼ねなく削りとれるので、この点からも、遺跡は剥ぎ取り場所としては最高です!もちろん、発掘の担当者に許可をもらって、全員ヘルメット着用で作業しました。
剥ぎ取り2
剥ぎ取り3
(地質担当学芸員 河尻)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | 地質調査日誌3/22 地層剥ぎ取り はコメントを受け付けていません

ウグイスの声

春の話題をつづけます。
博物館のお隣には、通称「留保地」と呼ばれる場所があります。なぜ留保地なんていう名前かというのは、長くなるので省略します。相模原の現代史と博物館の立地に深く関わることではありますが・・。
さて、今日はその留保地からウグイスの声がきこえました。まだ「ケキョ」くらいでしたが、これから日に日にうまくなっていくことでしょう。
120320_04S.jpg
足もとには、フデリンドウのつぼみ。この花は、咲くときはパパパっといきなり咲き出します。もうあと10日か、2週間か。楽しみです。
(生物担当学芸員 秋山)

カテゴリー: 学芸員のひとりごと | ウグイスの声 はコメントを受け付けていません